のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

トランプ叩きに熱心な、人物の表層しか見ない日本のマスコミについて

2017年01月22日 02時04分07秒 | 世界の中の日本
朝日新聞東京報道編成局(コブク郎)‏@asahi_tokyo さんのツイート。

――「これはピリオドではない。続いていく、米国を建設する物語におけるコンマだ」。オバマ前米大統領は、休暇先のカリフォルニア州へ向かいました。おつかれさまでした。〔14:42 - 2017年1月21日 〕—―

商業マスコミは、

戦争を煽るのかと

このツイートを読んで思った。

もうオバマは、

政治家としてピリオドを打った人間だ。

それを戻すような

動きをすれば、

プーチン大統領が指摘するような

「トランプ氏を追放」

する結果につながっていくだろう

(拙稿「プーチンの米国大統領選評 ~ 政権がトランプ氏を追放しようとしている」参照。*http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/c2cd0a32d46bc079bf8912fdd702ae39)。

トランプが政権になったことの

最大の功績が

台無しになります。

すなわち、

米ロ戦争の回避です。

上掲、

朝日新聞東京報道編成局のツイートは、

オバマと

トランプの大統領就任時の人気を思い出し、

(まだ行けるぞ!)

という気持ちを日本人に吹き込みたいのかもしれない。

実際、

就任式の模様を航空写真で見ると、

集まった人びとの数の違いが一目瞭然だ(※)。


転載元:盛田隆二📎🖇‏@product1954 さんのツイート〔16:08 - 2017年1月21日


左側がオバマ就任式で

右側がトランプ就任式だ。

しかし、これは、静的に見た場合の

力量の違いだ。

しかし、

動的に見た場合は、

選挙後、奇しくもトランプ氏が言ったように

今回の対立候補が

クリントンでなく

オバマであったとしても

トランプが勝ったといえる。

なぜか。

それは、

8年間の在任期間の間、

オバマが何をしたかを見れば納得できる。

政治家の

有能と無能の差を決するのは、

当選時における

人気だろうか。

率直なところ、真に偉大さを決するのは、

在職中の業績ではないか。

それが

退任のときの振る舞いにも表れるだろう

(オバマの退任時の挨拶は、拙稿「プーチン大統領 / 「(モスクワ訪問当時)トランプ氏は政治とは無縁で、彼の政治的野心すらわれわれは知らなかった」」の〔資料-2〕参照。*http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/e93f80a5cc3c729a0a605a46cadd5a92)。

オバマを偉大と感じるのは、

そう感じる人の

内心の自由の問題だとは思う。

しかし、彼のした公約と

当選後に

実行に移したもののずれにつき、

棚卸をまず、して頂きたい。

彼が

大聴衆を前にして

言ったのは、

次のような事柄だった。

第一に、

国内産業を潰して雇用を奪う

NAFTA(北米)自由貿易協定は可笑しいと言った。

第二に、

実体のないマネーゲームは異常だと述べ、

ウォール街を規制しようと訴えた。

第三に、

長期に続く戦争に代え、

マイノリティの福祉に努めようとアジった。

具体的には、

医療破産も学資ローン破産も無くすと言って

米国民の気持ちを掴んだ。

一つとして、

実現したのだろうか――。

彼が大統領に就任して真っ先になしたことは、

第一に、

リーマンショックの戦犯どもを

ホワイト・ハウス内に取り込んだことだ。

そして

税金を投入して、

金融機関を救いました。

ウォール街を規制する動きなど

皆目なかった。

第二に、

止めるはずの長期の戦争は、

より長期となるように、

アフガニスタンの増兵を決定しました。

そして福祉の増進に代えて

彼がしたのは、

遺伝子組み換え業界への規制緩和であり、

「民間医療保険改革(オバマケア)」の導入だった。

第三には、

NAFTA(北米)自由貿易協定は、

手つかずのまま、

放置された。

この現実を前にして

オバマはなお、

国民の支持を取り付け得ただろうか。

無理だと思うな。

その前にも米国民を失望させた

大きな出来事がある。

それは、

イラク戦争だ。

開戦のきっかけを作ったのは、

事実でない報道をした

NYT(ニューヨークタイムズ)紙だ。

これ以来、

米国民はマスコミを信じなくなった。

マスコミ勤務のジャーナリストは、

白人エリートだ。

そんな彼らに一般大衆は背を向けた。

大手マスコミ59社の内、57社が反・トランプだ。

それが明瞭である分、

トランプを大統領候補として

押し上げた。

日本の知識人階層は、

CNNやNYTを相変わらず、信じ続けた。

結局、

米国でマスコミ不信の原因となった

イラク戦争の

正当性の是非が他人事だったからだ。

そこを素直に認めたくないがため、

未だに日本の学者、評論家等、いわゆる知識人は、

トランプの悪口を言いたがる。

やれ、あの野郎は、

レイシストだ、女性蔑視者だ、あの髪の毛を見ろ、と。

そんな印象操作に振り回されて、

日本全国、街中どこでも

俄かメリル・ストリープ ファンで溢れたようだ。

しかし、もうそろそろ目を覚ますべきだ。

何かの決定があった場合

(大統領の選出もそうだ)、そうなるまでの経緯を

大雑把でもいいから押えておく必要がある。

僕が

これはどうもな、

と思ったことの一つに、トランプが片腕と選んだ

人物の報道がある。

マイケル・フリンという

元国防情報局長官を大統領補佐官として

政権に招き入れたときだ。

日本の大手紙は、

一斉に

「タカ派の軍関係者で非常に危険な人物」

とコメントしていた。

そのとき、

とても強烈な違和感を感じたので、

「待ったらんかい。政権移譲中の人事だ。まだ引っくり返る可能性があるのに決めつけるな」

という異議を唱えたことがあった。

むしゃくしゃとする気持ちを引きずったまま、

今日に至ったが、

すっきりとする説明を堤 未果さんがしていたので

紹介する。

フリンさんは、

実は、こんな経歴だった。

彼はオバマ大統領がシリアのアサド政権を倒す目的で

シリアにISを送り込んだことを内部告発し、

オバマ大統領に追い出された人物ということだった

(「DAYS JAPAN」(2月号)の記事「国際ジャーナリスト堤未果が見た大統領選 トランプを選んだ米国民が取り戻したかったもの」参照)。

以上、

マスコミと共に、

オバマが米国民の信頼を失くした事情を説明した。

つまり、

ある時間の経過によって

明らかになった

事情の下、トランプの勝利は、

ある条件の下、

必然だったということだ。

それは、オバマは、

華々しく大統領としてデビューした。

しかし、公約を守れず、

権威が失墜した。

しかし、ではなぜ、オバマは、

公約を守れなかったのか――。

安倍晋三と一緒で、

もともと息をするように嘘をつくタイプだったのか――。

それは、

違うというのが米国人の理解だったろう。

彼は、

選挙に際し、

アメリカ史上最大額の献金を集め、

その7割以上はウォール街やグローバル企業などの

超富裕層から受け取っていたという。

それを引きづって、

真に米国民の役に立つ仕事ができなくなってしまったのだろう。

それを、

堤さん(前出)が指摘していた。

同氏の「政府はもう嘘をつけない」という著書の副題、

「お金の流れで世界を見抜け!」

というメッセージの意味をようやく了解した。

政治は、

まさに投資商品と化していた!

「トランプの勝利は、

ある条件の下、

必然だった」と上述した。

ある条件とは、

したがって、

政治が投資商品であることを

止めさせる条件だ。

それは、

トランプが業界から

お金を

受け取らないアウトサイダーであったこと。

これに関して、

もう一つ、詰めて考えて置かなければならないことがある。

バーニー・サンダースの関係だ。

この人も

1%の超富裕層から金を受け取らない」

と明言していた。

反・グローバリズムを掲げ

自由貿易に反対していた。

それにまた、「国内優先主義」者だった。

堤さんによると、

トランプとサンダースでは、

福祉への

軸足の置き方が少し違っていたようだ。

前者は、

日本や韓国により一層の軍事費の負担を求める一方で、

退役軍人の福利を考えた。

後者は、

兵士より学生を増やすということで

そちらにお金を回そうとした。

サンダースが注目され、

トランプにとって最大の脅威は、

この人だった。

しかし、民主党は、

この流れを読めなかったわけだ。

昨年7月の民主党大会で

サンダースではなく、ヒラリーを指名する

大チョンボをしてしまった。

ヒラリーは、

知る人ぞ知る、不正選挙の総元締めと言っていい人物みたいだ。

案の定、

不正が発覚して

民主党の委員長が辞任に追い込まれた。

この事件で、

トランプの勝利が決定的になった。

こうして時代の

車輪が新たに動き出した

テーマは、ワシントンから国民への主権の返還だ。

トランプは、

それを、力強く、大統領就任演説で触れている。

(拙稿「トランプ氏の大統領就任演説」参照。*http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/99904203fe4703493e98b61a49648d5f)。

以上を踏まえて、

冒頭のオバマとトランプの大統領就任式の

航空写真の違いを考えると、

味わい深いものがある。

と同時に、

片山さつきがトランプ就任式に出席して大はしゃぎして、

ヘイトデマを連発している事態の異様さが

了解できるのではないか。

大はしゃぎしてヘイトデマを連発の

片山さつきも滑稽だが、

それを称して

「跋扈する日本の“ミニトランプ”」っていう評価が

いかに見当違いか

納得されうる

(下記〔資料〕リテラ記事参照)。

片山さつきという

このおばはんに関しては、

「日本の属国主義者、片山さつきが米国大統領就任式出席。

一日も早く、日本を献上したかったのか?」

という見出しで十分だった。

リテラの

トランプに関する認識不足には、

目に余るものがある。

彼のスローガンである

「アメリカ第一」主義は、

より正確には

「アメリカ国民第一」主義だ。

従って、

似ている人としてあえて名前を上げれば、

小沢一郎氏だ。

確か、この人の掲げた政治上のスローガンは、

「国民の生活第一」だった。

片山が

国と言えば、

等式で結ばれるのは、

政府だ。

しかし、米国で

国と言えば、

等式で結ばれるのは、

国民だ。

その理解の違いは大きい。


(※)写す視点が変わると群衆も違って見える。補足的にホワイトハウス側からの写真と大雑把に群衆が占拠している地図を添付する。上掲のオバマとトランプの聴衆の差が歴然とした画像は、下記画像で向こうに霞んだ方から撮った画像である。聴衆の奥まったところから見た画像をまず、冒頭に掲げるのは、ニューヨークタイムズのトランプに対する悪意を逆に可視化していると思う。典拠は、ニューヨークタイムズ。*https://www.nytimes.com/interactive/2017/01/20/us/politics/trump-inauguration-crowd.html?src=twr&smid=tw-nytimes&smtyp=cur&_r=1

オバマ大統領就任式の場合





トランプ大統領就任式の場合





<追記>

まさかの写真でっち上げの暴露があった

(拙稿「CNN / 「オバマ大統領のときと比べ、聴衆がスカスカだったと報道したのは、真っ赤な嘘でした。実は、超満員でした」」、*http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/2abcffc176a3f8fa4edcce83aa5430a2、「【トランプ大統領就任式】 GIGAPIXELってすごいな。参列者の顔がアップで見れるよ @ホワイトハウス前」参照。*http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/de1feae2be69b069a680bfbccf4fec83)。

2017年1月29日未明 記



〔資料〕

「片山さつきがトランプ就任式に出席して大はしゃぎ! ヘイトデマ連発、跋扈する日本の“ミニトランプ”」

   リテラ(2017.01.21)

☆ 記事URL:http://lite-ra.com/2017/01/post-2866.html

「雇用を、国境を、富を、夢を取り戻す」──聞き覚えのある「取り戻す」というフレーズが連呼された、ドナルド・トランプの大統領就任式。マンハッタンではロバート・デニーロらが呼びかけ人となった反トランプ集会が開かれ、世界中で100万人にもおよぶ大規模なデモがおこなわれるというが、当のトランプは演説で「貿易、税制、移民、外交に関するあらゆる決定は、米国の労働者や家族の利益になるようにする」「国境を守る」と述べるなど、自国優先のために多様性を否定するような、排斥感情が滲み出るものだった。
 このまま世界は不寛容な空気に覆われてしまうのか……そんな不安を多くの人びとが危惧するなか、トランプの就任式に出席して小躍りしていたのは、自民党の片山さつき政調会長代理だ。
 “出たがり”の片山はここぞとばかりに大はしゃぎし、さっそくツイッターで就任式を実況中継。渡米前もトランプのことを「強い大統領だ」などと評価していたが、さもありなん。実際、ネトウヨが信奉する“テキサス親父”ことトニー・マラーノも「彼女なら、トランプ氏とウマが合うだろうな」と書いていたが(夕刊フジ1月5日付)、なにせ片山はトランプばりのヘイターであり、デマ喧伝装置だからだ。
 片山は、いま大きな問題となり注目を集めている自民党憲法改正草案の起草委員であり、自身のツイッターでは胸を張るかのように、こんな主張を繰り広げている。
〈国民が権利は天から付与される、義務は果たさなくていいと思ってしまうような天賦人権論をとるのは止めよう、というのが私たちの基本的考え方です。国があなたに何をしてくれるか、ではなくて国を維持するには自分に何ができるか、を皆が考えるような前文にしました!〉(2012年12月6日のツイート)
 つまり、為政者に課される現行の憲法遵守義務を国民に課し、「個人の尊重」などなくただ「国」に尽くせ、と片山は言うのである。このような恐ろしい話をさも当然のように披露してしまうとは呆気にとられるが、この強気さこそトランプと片山が共通する部分でもあるだろう。

 たとえば、トランプが攻撃的になってメキシコや移民に牙を向けるように、片山は同じように韓国や中国をターゲットにしてきた。「正論」(産経新聞社)2012年11月号に掲載された稲田朋美現防衛相との対談では「韓国と日本の民族性はまったく異なり、成熟度が日本に比べて低い」などと言い、韓国との外交についてもあからさまな“上から目線”でこう語っている。
「韓国の国民性を考えると、日本主導の外交をやるためには、常に我々のほうが上位で有利なポジションにいることをキープし続けなければならないでしょうね」
「常に韓国が日本に頭を下げざるを得ない状況を作らなければならない」
 植民地意識が丸出しで閉口してしまうが、当然ながら歴史修正ぶりもすさまじく、「慰安婦問題など存在しない」と断言したり(「WiLL」2012年11月号/ワック)、「欧米よりも韓国よりも、日本人は慰安婦に対して人間として接していたと思う」(同2013年8月号)と、“思う”だけの話で性暴力を矮小化。さらに、ツイッターではこんなヘイトスピーチを垂れ流している。
〈昨日飛行機で隣り合わせた台湾女性ビジネスマン「台湾と中国の人の最大の差は価値観。お金のため人殺しというのは台湾にはない。あとは中国韓国の国家的反日教育こそ、過去の呪縛で未来の世代を縛り続ける愚行」と。明快でした〉(2013年5月8日のツイートより)
 また、片山はここぞとばかりに韓流批判にも精を出し、2011年7月にはフジテレビ批判をおこなった高岡蒼佑(現在は高岡奏輔に改名)について〈彼が提起し皆さんが共有する危機感に焦点を当て、攪乱勢力を排して行きましょう!〉とネトウヨを鼓舞。2012年3月には参院総務委員会で「NHKの音楽番組『MJ』では韓国人グループ・歌手の占有率が36%。これでは“ミュージックコリア”だ」とNHKに噛みついた。しかし、実際は約11%でしかなかったことがすぐさま判明、片山のデマだったことが証明されてしまった。
 だいたい、片山は韓国嫌いでネトウヨから支持を取り付けてきたが、議員1年目の06年に取材を受けた「週刊女性」(主婦と生活社)で「韓流作品はご覧になりますか?」と質問されたときには、「『チャングムの誓い』は好きですよ。料理という観点から韓国の文化が理解できるので、素晴らしいと思います」と回答している。結局は、ネトウヨを票田と見込んで媚びを売って韓流批判に振り切っただけなのだろう。
 そして、片山がもっとも醜態をさらしたのが「生活保護バッシング」だ。2012年に次長課長・河本準一の親族の生活保護受給を槍玉に挙げ、片山はバッシングの急先鋒に。メディアに出ては不正受給を叩きつつ、実際には生活保護受給者への批判を全面展開したのだ。
「公的扶助を受けながら、すべての権利が認められるべきなどとする主義主張は許されないということを正面に打ち出して闘うのが保守政治ですよね」(「正論」2012年8月号)
「私が指摘したいのは、かつての日本にはあった「生活保護を受けるなんて、隣近所の手前恥ずかしい」「親子は本来、養うべきなのではないか」といった価値観が、徐々に失われつつあるという現実です」(「Voice」2012年8月号/PHP)

 さらに片山は、「生活保護は在日に甘過ぎる」と事実無根の“在日特権”を煽ったことでネトウヨから「現代のジャンヌ・ダルク」と称賛を浴びることに。ついには「片山さつき応援デモ」なるものまで企画されたことで片山は大喜びし、「みなさんは素晴らしい愛国者」「生活保護は真面目な日本人が優先」などと述べたのだった。──このような片山の言動は、移民の福祉サービス受給を目の敵にし、アメリカ人(実際は白人、とりわけ男性)の利益を優先させることを明言するトランプと同じものだ。
 しかも片山の特徴は、前述したように“敵”を貶めるためにはデマや嘘を流すことも厭わないことだ。たとえば、2014年9月に御嶽山が噴火したときには「民主党政権が御嶽山から監視を外した」などという嘘をツイッターに投稿。ネット上の「韓国が青森ねぶた祭りの起源を主張」というデマ情報を真に受け、文化庁にまで調査指示をし、ブログで「今までのようなお人よし路線では、だめですね」と記述したこともあった。
 また、生活保護バッシングの際には、テレビ番組で千原せいじが「片山の夫がかつて会社を倒産させた」旨を語ったことを、「片山の夫の会社を潰すと公共の電波でおっしゃった」などと歪曲したかたちで生放送の報道番組で涙ながらに熱弁。これは2ちゃんねるで流れていたデマを片山が鵜呑みにしたのではないかとされている。このように何度もネットのデマに乗っかっては恥をさらしている片山だが、2012年には2ちゃんねる系のまとめサイトでネトウヨ記事が多いことでも知られる「ハムスター速報」を取り上げ、〈みんな、ハム速を守ろう!〉〈ハム速、正すべきこと正し、保守系として頑張れ、の何が問題?〉などと主張したこともある。情報源がネトウヨ系まとめサイトとは、Facebookで「保守速報」をシェアしていた安倍首相と五十歩百歩だろう。
 いや、それだけではない。片山は昨年、NHKが取材した“貧困女子高生”のバッシングに乗り出した際も、元の情報源は“ネトウヨYouTuber”であるKAZUYAのツイートだった。そして女子高生に“貧乏人は贅沢するな!”と言わんばかりに批判を展開し、挙げ句、NHKにまで説明を求めたのだ。
 ネット上の真偽不明な情報にすぐ飛びつき、自分に有利とあらばデマでも何でも利用する──。ご自慢の“東大出身の元キャリア官僚”という経歴が泣けてくるほどに、知性のかけらもないネトウヨ並みの煽動家としか言いようがないだろう。
 たしかにこれならトランプとも意気投合しそうだが、これは笑い話で済ませられるものではない。本サイトでは橋下徹や安倍首相とトランプの共通点を指摘してきたが、この国の政治の世界には片山よろしく“ミニトランプ”が、すでに数多く跋扈しているのである。
(編集部)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿