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NHKスぺ / 世界同時食糧危機  アメリカ頼みの"食"が破綻する

2013年04月23日 11時23分02秒 | Weblog
世界同時食糧危機 第1回 アメリカ頼みの"食"が破綻する


予備動画サイトURL:http://www.pideo.net/video/veoh/43714753713f36a0/


この動画、

公開日が 2012年7月10日になってます。

福島の

原発事故に目が向いてしまって、

食料危機の

方はあまり考えませんでした。

しかし、TPPの交渉のテーブルにつき

日本の利益を

どう守るか――

という論点の一つとして

紛れもなく、

食料の自給自足の問題があります。


さて、このNHKのドキュメントで

アメリカの

農業保護政策のアウトラインが

見えます。

すなわち、かの国は、

(自国の)農業を育成する

反面で、

他国には

自由貿易を押し付け、

競合する

他国の農業部門に壊滅的な打撃を与えます。

そのような

「“攻撃的”に農業を保護する」

(鈴木宣弘氏の表現)

政策は、

1954年、

アイゼンハワーの

余剰農産品処理法

に始まります。

どのようにして、

アメリカの

農業を守るか、

その実験所に選ばれたのが

日本でした。

手をつけたのは、

伊勢湾を

巨大台風が

襲ったとき、です。

日本に支援物質が

届きました。

36頭のブタが空輸。

1500tものトウモロコシが

一緒に

贈られました。

これがすべての始まりでした。

それで、

どうなったかと言うと、

餌の残飯が

駆逐されました。

また、学校給食で

日本に

パン食が導入され、

安いアメリカ産の

小麦粉を受け入れました。

その結果、

日本の小麦農家に打撃を与え、

麦わらが

無くなりました。

1960年80%だった

食量自給率は、

10年で60%になりました。

そして

豚が7万頭に増えたと言います。

“安い”

はずのトウモロコシが

突如、値上げ。

家畜が

多頭飼いで対応したそうです。

言うならば、

薄利多売で凌いだということです。

しかし、なお続く、

高騰に

ついに凌げなくなって、

12年春頃、

30年間安定していた牛乳の

価格を

3%値上げしました。

しかし、今現在、

高い餌代に

酪農家が

苦しみ、

廃業を余儀なくされ、

食量自給率は

先進国では

世界最低の40%です。

この2年間で

餌となる

トウモロコシが

50%の価格上昇が

起きています


気候変動で

不作だったから

値上がりしたのではありません。


戦略として

「値上げ」は

計画的になされました。

すなわち、

貿易相手国の

自給自足の足腰を弱らせた

揚句に

足を切り落とさせました。

そのようして

アメリカ産の穀物を輸入しなければ、

飢餓が待っている…

状態になったのを見定めた上で、

倍率1・5倍

という高値をつけます。

相手国の

人間が

その結果、

どれほど飢えて死のうが

知ったこっちゃありません。

高値を支払う

資力がない限り、

情け容赦なく

振り落とされます。

アメリカは、

舌なめずりしながら、

ひたすら有色人種、民族を足蹴にする

戦略を隠す一方で、

アメリカ産の安いトウモロコシによって

地産地消を切り崩す方策を

地道に実行し続けてきたわけです。

手始めは

肉食の普及です。

その甲斐あって、

牛肉は、

この20年で

需要が15倍に膨らみました。

アメリカが

家畜とのセットで

トウモロコシを提供する…

伊勢湾台風のとき、

我々日本人は、

その手口を具に見ました。

中国相手では

西洋式に肉食だけでなく、

“濃い牛乳(乳脂肪分が多い)”という

おまけつきです。

これを宣伝し、

牧草を使わせないようにしました。

このように餌を

アメリカに依存させた上で、

トウモロコシの

提供を

突如、停止します。

こうやって値上げを促すのです。

「足りなくなれば、値段が撥ね上がる」

アメリカの農家主導の

バイオ・エタノール開発は、

その方針の下、

エネルギー分野を巻き込んで

企画されたものでした。

アメリカとしては、

(燃料が枯渇する? ははは。

じゃあ、トウモロコシが

心配なんでまた値上げしようか)

と言った具合で、

高笑いが

止まらない状態です。

ビデオを見ていて、

CHSという

農家で作る穀物商社(協同組合?)の売り上げは、

当初6000億円だったものが

現在は、

3兆円を越すと言います。

国内では

さばき切れない

トウモロコシを

輸出して

急成長したわけです。

そのこと自体は、

責められません。

しかし、アメリカの農家の

かつてない豊かさの下で、

世界が食料危機に陥っています。

その点は、

何とかしないといけません。

実際、今、円安で

アメリカの戦略を読まず

輸入頼みの

リスクが

これから本格的に

噴き出す

可能性があります。

日本は、

食料を

「売って下さい」

という立場に

転落しています。

せめて投機マネーに

振り回されないように

したいですね

(ビデオ・タイム56:30~)。






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