のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

がれきの有効利用ーいのちを守る300キロの森づくり/宮脇 昭

2012年04月20日 23時45分25秒 | Weblog
宮脇 昭「いのちを守る300キロの森づくり」


震災のがれきと言っても、

元は自分たちの、

暮らしを支えてくれた

家屋の残骸や

生活の道具であったりします。

それを思うと、

がれきは、

震災の犠牲者たちの遺品です。

だからこそ、

経済的尺度でのみ

(ゴミ)と決めつけてはいけないのです。

片付けるのが遅い、

という視点でネガティブにのみ評価せず、

被災地での生活を再編するための土台、

文字通りの礎にする

材料として活用すべきです。

宮脇 昭氏は、

そこをきちんと見据え、

「いのちを守る300キロの森づくり」に使おうと、

提案なさっていると思います。

この提案は、

地元の気持ちとして尊重すべきでしょう。

その上で、他府県は、

引き受ける

がれき処理の範囲を決めていく必要があるでしょう。

僕が考える答を言っちゃうと、

(1)産業廃棄物処理場に任すべき

ダイオキシン等、毒性のあるガスを排出するもの、

(2)ガラス、陶器の破片など、

有効利用を考え難いもの――という、

環境を資源と守る観点からはやっかいな、

好ましくないものを

引き受ける形にすればいいでしょう。

ただし、好ましくないものを

引き受ける形にすると言っても、

放射能に汚染されたものは

別です。

これは、どこまでも地元で処分すべきです。

放射性廃棄物の管理のイロハである、

「閉じ込める」

という原則を守るようにして頂きたいです。

政府は、そのために必要な

専門的な処理施設を、

早急に建設すべきなことは言うまでもないでしょう。

さて、蛇足であっても、

なお一言、付け加えておきます。

前に触れた通り

「島田市のがれき試験焼却」参照)、

がれき運搬のコスト等、生じる費用の補填責任は、

引き受け自治体が負うべきです。

親切そうにして

金を盗み取るような真似は、

正直言って、みっともないです。

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