福島の事故後、
関東圏では
ゴミ焼却による放射能の濃縮問題が
顕在化し
生ごみの収集にも
懸念が及んでいるようです。
それを
取り上げた番組です。
HPでは
一部ですが
番組を見れるようです。
下の<資料>の、
色の変わっている
「公式サイト」の文字列をクリックすると、
当該HPに飛べます。
ごみ焼却処分場が
「小さな原発」のごとくです。
考えたら、皮肉な結果です。
もともと都市に人間を守るため、
「地方」という檻の中で
原発を運転することにしました。
その結果、
被ばくという不都合から
都市の人間は
守られるというのが
想定されていたシナリオでした。
しかし、その想定された
シナリオに外れて事態が進行しました。
放射性物質が
都市にやってきたのです。
その処理にあたって
守らなければならない鉄則は、
次の二点です。
(1)基本的に核ゴミは燃やしてはいけない、
(2)移動させてはいけない、
ということです。
私たちは、
放射性物質管理の
この鉄則、守れているのでしょうか。
<資料>
「知られざる “都市濃縮” 」(2011年12月12日放映)
東日本大震災から9か月。いま首都圏各地で、高い放射線量が計測される「新たなホットスポット」が次々に見つかっている。茨城県では、避難の目安、毎時3.8マイクロシーベルトに匹敵する場所が見つかり、住民の間に不安が広がっている。
原因は都市そのものにあった。道をアスファルトで覆い、人工河川で排水性を高めたことで、都市特有の、放射性物質の「濃縮」が起きたと考えられている。
首都圏の家庭から毎日出されるゴミに含まれる放射性物質も「都市濃縮」されている。千葉県柏市では、ごみを100分の1に減らせる最新の焼却施設で、焼却灰から高濃度の放射性物質が検出された。こうした焼却灰の一部は、すでに全国各地の埋め立て処分場に運ばれていた。
事態の深刻さに気付いた秋田県の自治体では、これまで運ばれてきた200トンを超える焼却灰の返却を指示した。国は、焼却灰をコンクリートで固めて埋め立てるよう方針を示したが、首都圏でこうした施設や技術を持つ自治体はない。行き場のない焼却灰がたまり続けると、ゴミ処理そのものが止まる恐れも出ている。
効率を追い求めてきた都市。その結果、新たな放射能の脅威と向き合うことになっている。番組では、「都市特有の放射能濃縮」をリポート。解決策を探っていく。
解説者:森口祐一(東京大学大学院 教授)
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