アベノミクスの
好景気は、
消費税を5%から8%に増税する前の
「駆け込み需要」でしか見られなかったはずなのです
(拙稿「安倍、麻生が繰り出す衆院解散の屁理屈」参照*http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/858462e9bc62ace08fbc701b1d9e0fb7)。
それだけに、
テレビで安倍某が解散宣言を
する際に言った
「企業の収益は増え、雇用が拡大し、賃金が上昇し、消費が拡大していく。そして景気が回復していくという経済の好循環がまさに生まれようとしています」
という触れ込みは、
驚天動地でした。
週刊ポスト12.5号が
「白昼夢」
に譬えてました。
実際、その譬えに相応しく
現実と正反対な好景気を真顔で語る安倍某の演説に
呆気にとられました。
兵頭正俊@hyodo_masatoshi さんが
――投票する政党は、最低でも消費税増税廃止・凍結の政党が最初にくる。投票にあたっては、自分の生活を起点に考えると、あまり間違わない。理念的なことにこだわると、そこは政府の嘘の凝縮されたところなので間違ってしまう。あくまで生活中心。生活が苦しいので消費税増税反対。これでだまされない。〔20:47 - 2014年11月23日 〕――
という、
アドバイスがわざわざなされるのを
不思議に感じます。
それほど、
経済の落ち込みが肌で実感できます。
ただ、
「実績の報告」
というより、
芸能人がよく言う
「ネタ」の域に入った
安倍政権が触込む“成果”の内訳として
下の自民党広報に
恥ずかしげもなく記している数値を見て、
庶民の間に生じる混乱を恐れます。
たとえば、
2%の賃上げ率という数値は、
連合傘下の組合を通して発表されたものであること。
また、賃上げに応じた企業は、
連合に加盟した大企業であり、したがって、賃上げの果実受益者は、
大企業に就職している正社員のみに限られます。
賃上げは、
労働組合の突き上げでなく、
安倍某の
「賃上げに協力しろ」
という要請があったればこそ
成り立ったものでした。
庶民は、
それらのことを忘れているのではないかと
懸念されました。
それでやっぱり、
理念的なことにこだわるな、
そこは政府の嘘の凝縮されたところなので――というアドバイスは、
当を得ているのかな、
と思いました。
典拠:自民党Lib Dems*https://www.jimin.jp/news/policy/126574.html
☆ ポスターPDF/URL:http://jimin.ncss.nifty.com/pdf/pamphlet/20141121_bira.pdf
「原発」や「集団的自衛権」の信を問う姿勢が
見受けられません。
「大義なき解散」
と言われ、
どんなに批判されても、
争点としては怖くて出せないということなんでしょうか。
仕方なしに、
「アベノミクスの成果が、日本を確実に再生させています。」
という空約束!
しかもこの空約束で、
トリプル安、つまり円安、株安、債券安という経済の危機的状況を
忘れさせるってことですか!
しかし、経済危機は、
今や、
そこにある現実です。
その現実を反映している
倒産件数や
実質的賃金の15か月連続低下を隠して
一体何が経済回復なんでしょう。
さて、上に少し触れた通り、
2%の賃上げ率が過去15年間で最高とある、
この資料の出典は、
「連合」の報告です。
下記〔資料〕によると、
2%の賃上げ率は、
円安で貨幣価値が低下して、
わずかに
それを給料に反映させられる大企業において、
換言すれば、
円安で恩恵を受ける
特定の輸出大企業においてのみ
認められました。
安倍某の
圧力が影響したであろうことは想像に難くないです。
しかし、このような形で為政者の
圧力に感謝するのは、
家畜の生き方だと言えます。
本来、
賃上げは、
勝ち取るものなのであって、
平身低頭、
お願いするものではありません。
素直に
喜べることなのでしょうか。
女性の雇用数が80万人増加という数値も
観点を変えれば、
男性が
夫として妻を経済的に
扶養できなくなった結果の反映に過ぎません。
ちなみに、
枝野幸男氏の指摘によれば、
安倍政権では
収益の8割が1%の
大企業に
集中している等、
富が
偏在しています。
また、GDPで比較するなら、
民主党政権下で実質5%増だったのに対し、
安倍政権下ではどうだったか。
2年で1.5%弱に過ぎないということも
忘れてはいけないようです
(岩上安身@iwakamiyasumi さんのツイート〔23:31 - 2014年11月23日 〕参照)。
この間、安倍某がTBSの番組で
街の声を聞きながら、
「ミクロで見れば、アベノミクスも悪いところあった」
と言っていました。
マクロで見れば、景気回復していると言わんばかりです。
しかし、GDPこそ
マクロで比較するときの尺度ではないでしょうか。
そこのところをすっ呆けて
説明する件、
やはり詐欺師としか言いようがありません。
〔資料〕
「賃上げ率2%台回復見込み 15年ぶり 春闘中間まとめ」
朝日新聞(2014年6月5日00時07分)
☆ 記事URL:http://www.asahi.com/articles/ASG644QMXG64ULFA00Q.html
労働組合の中央組織・連合は4日、今春闘の中間まとめを発表した。平均の賃上げ額は、定期昇給相当分を含め5981円で、前年同時期の集計を1056円上回った。賃上げ率は同0・36ポイント上回る2・08%。7月発表の最終集計も、1999年春闘(2・10%)以来、15年ぶりに2%台を回復する見通しとなった。
6月2日現在の集計で、組合員数の9割の交渉が終わった。連合は7月発表の最終集計でも、賃上げ率は2%を上回るとみている。円安による企業業績の回復に加え、安倍政権が企業に賃上げを促したことも影響した可能性がある。
回答を引き出した4912組合中、賃金体系を底上げするベースアップ(ベア)が算出できる1404組合のベア額は平均1426円で、ベア率は0・49%だった。今春闘では「1%以上」の統一ベア要求方針を掲げており、これを下回った。連合は「要求通りにはいかなかったが、一定水準に張り付いてきた賃金を動かし、デフレ脱却に一歩踏み出した」(須田孝・総合労働局長)と評価した。
(続き有)
好景気は、
消費税を5%から8%に増税する前の
「駆け込み需要」でしか見られなかったはずなのです
(拙稿「安倍、麻生が繰り出す衆院解散の屁理屈」参照*http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/858462e9bc62ace08fbc701b1d9e0fb7)。
それだけに、
テレビで安倍某が解散宣言を
する際に言った
「企業の収益は増え、雇用が拡大し、賃金が上昇し、消費が拡大していく。そして景気が回復していくという経済の好循環がまさに生まれようとしています」
という触れ込みは、
驚天動地でした。
週刊ポスト12.5号が
「白昼夢」
に譬えてました。
実際、その譬えに相応しく
現実と正反対な好景気を真顔で語る安倍某の演説に
呆気にとられました。
兵頭正俊@hyodo_masatoshi さんが
――投票する政党は、最低でも消費税増税廃止・凍結の政党が最初にくる。投票にあたっては、自分の生活を起点に考えると、あまり間違わない。理念的なことにこだわると、そこは政府の嘘の凝縮されたところなので間違ってしまう。あくまで生活中心。生活が苦しいので消費税増税反対。これでだまされない。〔20:47 - 2014年11月23日 〕――
という、
アドバイスがわざわざなされるのを
不思議に感じます。
それほど、
経済の落ち込みが肌で実感できます。
ただ、
「実績の報告」
というより、
芸能人がよく言う
「ネタ」の域に入った
安倍政権が触込む“成果”の内訳として
下の自民党広報に
恥ずかしげもなく記している数値を見て、
庶民の間に生じる混乱を恐れます。
たとえば、
2%の賃上げ率という数値は、
連合傘下の組合を通して発表されたものであること。
また、賃上げに応じた企業は、
連合に加盟した大企業であり、したがって、賃上げの果実受益者は、
大企業に就職している正社員のみに限られます。
賃上げは、
労働組合の突き上げでなく、
安倍某の
「賃上げに協力しろ」
という要請があったればこそ
成り立ったものでした。
庶民は、
それらのことを忘れているのではないかと
懸念されました。
それでやっぱり、
理念的なことにこだわるな、
そこは政府の嘘の凝縮されたところなので――というアドバイスは、
当を得ているのかな、
と思いました。
典拠:自民党Lib Dems*https://www.jimin.jp/news/policy/126574.html
☆ ポスターPDF/URL:http://jimin.ncss.nifty.com/pdf/pamphlet/20141121_bira.pdf
「原発」や「集団的自衛権」の信を問う姿勢が
見受けられません。
「大義なき解散」
と言われ、
どんなに批判されても、
争点としては怖くて出せないということなんでしょうか。
仕方なしに、
「アベノミクスの成果が、日本を確実に再生させています。」
という空約束!
しかもこの空約束で、
トリプル安、つまり円安、株安、債券安という経済の危機的状況を
忘れさせるってことですか!
しかし、経済危機は、
今や、
そこにある現実です。
その現実を反映している
倒産件数や
実質的賃金の15か月連続低下を隠して
一体何が経済回復なんでしょう。
さて、上に少し触れた通り、
2%の賃上げ率が過去15年間で最高とある、
この資料の出典は、
「連合」の報告です。
下記〔資料〕によると、
2%の賃上げ率は、
円安で貨幣価値が低下して、
わずかに
それを給料に反映させられる大企業において、
換言すれば、
円安で恩恵を受ける
特定の輸出大企業においてのみ
認められました。
安倍某の
圧力が影響したであろうことは想像に難くないです。
しかし、このような形で為政者の
圧力に感謝するのは、
家畜の生き方だと言えます。
本来、
賃上げは、
勝ち取るものなのであって、
平身低頭、
お願いするものではありません。
素直に
喜べることなのでしょうか。
女性の雇用数が80万人増加という数値も
観点を変えれば、
男性が
夫として妻を経済的に
扶養できなくなった結果の反映に過ぎません。
ちなみに、
枝野幸男氏の指摘によれば、
安倍政権では
収益の8割が1%の
大企業に
集中している等、
富が
偏在しています。
また、GDPで比較するなら、
民主党政権下で実質5%増だったのに対し、
安倍政権下ではどうだったか。
2年で1.5%弱に過ぎないということも
忘れてはいけないようです
(岩上安身@iwakamiyasumi さんのツイート〔23:31 - 2014年11月23日 〕参照)。
この間、安倍某がTBSの番組で
街の声を聞きながら、
「ミクロで見れば、アベノミクスも悪いところあった」
と言っていました。
マクロで見れば、景気回復していると言わんばかりです。
しかし、GDPこそ
マクロで比較するときの尺度ではないでしょうか。
そこのところをすっ呆けて
説明する件、
やはり詐欺師としか言いようがありません。
〔資料〕
「賃上げ率2%台回復見込み 15年ぶり 春闘中間まとめ」
朝日新聞(2014年6月5日00時07分)
☆ 記事URL:http://www.asahi.com/articles/ASG644QMXG64ULFA00Q.html
労働組合の中央組織・連合は4日、今春闘の中間まとめを発表した。平均の賃上げ額は、定期昇給相当分を含め5981円で、前年同時期の集計を1056円上回った。賃上げ率は同0・36ポイント上回る2・08%。7月発表の最終集計も、1999年春闘(2・10%)以来、15年ぶりに2%台を回復する見通しとなった。
6月2日現在の集計で、組合員数の9割の交渉が終わった。連合は7月発表の最終集計でも、賃上げ率は2%を上回るとみている。円安による企業業績の回復に加え、安倍政権が企業に賃上げを促したことも影響した可能性がある。
回答を引き出した4912組合中、賃金体系を底上げするベースアップ(ベア)が算出できる1404組合のベア額は平均1426円で、ベア率は0・49%だった。今春闘では「1%以上」の統一ベア要求方針を掲げており、これを下回った。連合は「要求通りにはいかなかったが、一定水準に張り付いてきた賃金を動かし、デフレ脱却に一歩踏み出した」(須田孝・総合労働局長)と評価した。
(続き有)
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