のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

大野ゆり子さん / 「日本の風評」

2013年05月01日 15時26分42秒 | Weblog
TetsuGPz‏@TetsuGPz さんのツイートです(リンク)。

――大手マスコミを使って国が国民を騙し、「絆」という言葉で誑かした結果だ! ヨーロッパでの「日本の風評」――東日本大震災から2年|Foresight(フォーサイト)|会員制国際情報サイト http://www.fsight.jp/15593 @Fsightさんから

紹介さているサイトに

アクセスすると、

大野ゆり子さんの記事、

「ヨーロッパでの『日本の風評』――東日本大震災から2年」(2013年3月28日)を

掲載している新潮社のページに

飛びました。

なかなか面白かったです。

東日本大震災のときの日本人の辛抱強い姿勢は、

ヨーロッパに

強い感動を与えたみたいです。

しかし、2年が経過した今、

日本人の我慢強さがあだになり、

もっと政府に怒りをぶつけていいことまで、

国民が諦めてしまっているのでは

という声が

聞かれるとのことです。

その一つの流れが

「原発離婚」

を社会現象として取り上げた

ドイツのフランクフルター・アルゲマイネ紙に見られます。

被災地で

ただでさえ苦しむ女性たちが、

子供を抱えて1人で悩み、

崩壊する家庭が少なくないという報道内容でした。

その現状が

諸外国でどう見られているかを

大野さんは、

次のように整理されます。

――食の安全が揺らいだ後に国民が求めるのは、気休めではなく、二転三転しない安全基準だ。何かを食べるか食べないかが、個人の「価値観」や「主義」にすり替えられているかのような日本の現状に、違和感を抱く外国人は少なくない――と。

一度、じっくりと考えるに値する指摘です。

もう一つの流れは、

「風評被害」という

国民の間に理解に溝のある

社会現象を取り上げています。

ただし、この語に込められる意味は、

マスコミ等で

喧伝されているものと

相当に違います。

諸外国で

見つめているのは、

――日本という国は、政府がやるべきことをやらず、福島以外の国民は見て見ぬふりをして、福島の人々だけに原発事故のツケを負わせるようなアンフェアな社会だという「風評」だ――とのことです。

具体的な指摘として、

ベルギーの映画監督アラン・ド・アルー氏が製作した、

3.11後に放射線の影響をめぐって

葛藤する個人を静かに追う短編映画、

「福島の物語」を挙げられます。

登場人物が

日本国内の産地表示は、一部をのぞいて県別。そのために福島西部の県民が生産している農産物は、東京産より危険が高くないにもかかわらず、テーブルに乗らなくなり、生産農家は不必要に苦しむ。それはアンフェアだ。本当に汚染された農作物だけを市場から除き、その生産者も被害者なのだから、きちんと賠償する。それができなければ、私たちは皆、人間として失格ではないか」と語ります。

日本政府は「風評被害」を騒ぎ立てるだけで

(イ)汚染した物は売らせない
(ロ)汚染されてない物を、きちんと情報公開して売る。

という2面において政府は対策を立てませんでした。

いずれにしても売れない場合は、

損害賠償の対象になる

という発想をしなかったから

「風評被害」に対応すると言ってるけれど、

他人事なのです。

日本では、

責任があるのは

“放射脳”で物を考える奴だ、

そいつらを絞め上げたら1件落着って話になっています。

しかし、そんな発想こそ、

平気で「棄民」する

お国柄の特徴です。

僕の言わんとしていること、

分かりますか?

別に、難しくないでしょ。

難しいですか。

ベルギーの映画監督

アラン・ド・アルー氏が製作した短編映画は、

日本人には気付き難い

とても具体的な観点から

「棄民」

の仕組みをえぐり出す、

貴重なアドバイスになっている

と感じました。

日本人なら、

つい抽象的に

「出る杭は打たれる」式の

思考に囚われ、

新規の巻き直しが下手だ

といった風な反省に

収めてしまいがちです。

もっとも、巻き返すには

マニュアルに従う発想では

ダメです。

津波退避の

「てんでんこ魂」(注)でいいわけです。

今回の災害では

東北の

精神的財産を生かし切れなかったのが

何より残念でした。

ところで、大野さんは、

上記と異なった

日本に対する、

これはちょっと的外れかなと思える、

別の非難も紹介されてます。

二つあります。

まず、ドイツの公共放送ZDFです。

日本政府が無責任でずさんな除染作業を行ない、除染作業員の派遣にヤクザの介入を許し、子供の遊び場の下には放射性廃棄物が埋められ、東電は原発事故の汚染水の海洋放出を検討している」。

次は、仏ルモンド紙。

巨額予算がつけられた除染事業が、国内大手ゼネコンによって独占され、入札に参加した実績のある海外企業が、『土壌の違い』を理由に受注できず、除染の効果に疑問がある」(3月11日付)。

思うに、

後2者については、

誤解があると思います。


まず、ドイツの公共放送ZDFについて。

原発作業員については人集めで

やくざが間に入っている

という話を聞いたことがあります。

しかし、除染作業については

入ってないんじゃないでしょうか。


次に、仏ルモンド紙について。

国内事業なんだから

日本の企業が優先なのは当然です。

批判するのならば、

福島の地元の土建業者が

入札から漏れる

という事態を指摘すべきです。

地元の復興を第一にして

大手ゼネコンに

出番を作ってやる必要など、

ないのですから。

この場合は、

アンフェアーであることが

フェアーであるという

逆説に

答えが隠れています。


※(注)「てんでんこ魂」

☆ 記事URL:http://www.iwate-np.co.jp/tendenko.html

「津波てんでんこ」というサイトが

あります。

復興のこと、

政府は、地元に任せ、

金を出すべきです。

紐つきにして、

甘い汁をそっから吸おうとするから

復興が

前進しないのです。

小沢一郎氏のような

地元が

東北という人を

首相にすべきと思います。

そうすれば、

もっと血の通った

行政になるのじゃないでしょうか。  

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