プレハブ棟の出入り口の扉が
三月から自由に開閉できるようになったと言います。
東電の、言うならば、
自主的「事故収束宣言」です。
担当者によると、
「空中を浮遊する放射性物質が減る一方で、
扉係の作業員の被ばくをなくすのが目的」だそうです。
しかし、前半の
「空中を浮遊する放射性物質が減る一方」は、
何をとぼけちゃって
ルンパールームでしょ?
目に見えなく、匂いもしない。
ただふわっと浮かんでいる
放射性物質を
“ヒョイと交わせる”
わけがないのです。
今までは、
見張り係を立ててました。
また、二重扉で外気と遮断してました。
それがいつの間にか
外されていました。
今回、その実態が
暴露されました。
「3月からは自由に開閉できます」
で済ます東電の待遇に
驚きます。
作業員の待遇って、
リアルタイムで公表されるべきでしょ??
何気にか、
秘されていました。
実際、東電から
「免震重要棟は、指揮所であると同時に、作業員が休息する場でもある。事故発生当初、建屋の水素爆発で扉がゆがんで汚染した外気が入ったり、作業員が防護服を脱ぎ着したりし、棟内はかなり汚染された。そのため、作業員の内部被ばくを増やす結果となった」
という旨の発表など、聞き及びませんでした。
この短いパラグラフには
()免震重要棟の扉は、建屋の水素爆発のとき、歪んだ。
そのため外気が入り込んだ。
()作業員の防護服の着脱により、棟内が汚染された。
()免震重要棟内での作業員の内部被ばくを減らす必要に迫られていた。
上記、3つの課題解決のため
設置されたのが
プレハブ棟だったという事情が
説明されてます。
この初めて接した情報に、
そうだったのか…と、
改めて驚きました。
さて、セルフサービス化することで明瞭なのは、
()の課題のランク下げ。
これによって、
作業員の内部被ばくが
一転して増える可能性があります。
どの程度、
危険度を増したか、
リタイア(離業)率として
いずれ数値化されるんでしょうが、
また東京電力の、
お偉方さん達の胸深くに
秘されることになるのでしょうね。
■資料
「開閉自由化 汚染懸念 福島第一 係員廃止」
東京新聞(2013年5月6日 07時10分)
☆ 記事URL:http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013050690071045.html
東京電力福島第一原発で事故収束作業の指揮を執る免震重要棟につながるプレハブ棟の出入り口の扉が、三月から自由に開閉できるようになった。放射性物質が入り込まないよう、これまでは扉に係員を配置していた。空中の放射性物質が減ったのが理由というが、作業員からは「大丈夫なのか」と不安の声が上がっている。 (片山夏子)
免震重要棟は、指揮所であると同時に、作業員が休息する場でもある。事故発生当初、建屋の水素爆発で扉がゆがんで汚染した外気が入ったり、作業員が防護服を脱ぎ着したりし、棟内はかなり汚染された。そのため、作業員の内部被ばくを増やす結果となった。
東電は苦い経験を踏まえ、既存の棟に隣接して、汚れた靴カバーや防護服などを脱ぐプレハブ棟を新設。二重、三重の扉を設けたほか、外より棟内の気圧を高くし、外部の空気が流れ込まないようにした。すべての扉には係員を二十四時間体制で配置し、開閉に加え、一度に出入りする人数も制限してきた。
ところが、東電は三月二十二日、プレハブ棟の扉の係員をなくし、作業員自らが開閉するように。さらに内側の扉は自然に閉まるセルフ方式に変えた。
東電担当者は「空中を浮遊する放射性物質が減る一方で、扉係の作業員の被ばくをなくすのが目的」と説明した。
確かに、重要棟前は路面から除去しきれない放射性物質などの影響で放射線が残る。本紙記者が三月に現場取材した際も、同じ場所で毎時〇・〇二ミリシーベルトを計測した。
ただ、作業員らの評判は芳しくない。出入りが多い日中は、扉が開きっぱなしになるときもあり、奥で食事や休憩を取っている作業員は心配になる。扉係が一日当たり二十四人いなくなり、本当の狙いは「コスト削減のためでは?」との疑念の声も出ている。
男性作業員は「人が多い時間帯は二重扉の両方が開きっぱなしになっていて、みんな気にして閉めている。本当に大丈夫なのか」と疑問を口にした。
別の作業員は「結局、コスト削減ではないのか。敷地全体の除染をしたわけではない。風の強い日も多く、安全側に考えてほしい」と話した。
三月から自由に開閉できるようになったと言います。
東電の、言うならば、
自主的「事故収束宣言」です。
担当者によると、
「空中を浮遊する放射性物質が減る一方で、
扉係の作業員の被ばくをなくすのが目的」だそうです。
しかし、前半の
「空中を浮遊する放射性物質が減る一方」は、
何をとぼけちゃって
ルンパールームでしょ?
目に見えなく、匂いもしない。
ただふわっと浮かんでいる
放射性物質を
“ヒョイと交わせる”
わけがないのです。
今までは、
見張り係を立ててました。
また、二重扉で外気と遮断してました。
それがいつの間にか
外されていました。
今回、その実態が
暴露されました。
「3月からは自由に開閉できます」
で済ます東電の待遇に
驚きます。
作業員の待遇って、
リアルタイムで公表されるべきでしょ??
何気にか、
秘されていました。
実際、東電から
「免震重要棟は、指揮所であると同時に、作業員が休息する場でもある。事故発生当初、建屋の水素爆発で扉がゆがんで汚染した外気が入ったり、作業員が防護服を脱ぎ着したりし、棟内はかなり汚染された。そのため、作業員の内部被ばくを増やす結果となった」
という旨の発表など、聞き及びませんでした。
この短いパラグラフには
()免震重要棟の扉は、建屋の水素爆発のとき、歪んだ。
そのため外気が入り込んだ。
()作業員の防護服の着脱により、棟内が汚染された。
()免震重要棟内での作業員の内部被ばくを減らす必要に迫られていた。
上記、3つの課題解決のため
設置されたのが
プレハブ棟だったという事情が
説明されてます。
この初めて接した情報に、
そうだったのか…と、
改めて驚きました。
さて、セルフサービス化することで明瞭なのは、
()の課題のランク下げ。
これによって、
作業員の内部被ばくが
一転して増える可能性があります。
どの程度、
危険度を増したか、
リタイア(離業)率として
いずれ数値化されるんでしょうが、
また東京電力の、
お偉方さん達の胸深くに
秘されることになるのでしょうね。
■資料
「開閉自由化 汚染懸念 福島第一 係員廃止」
東京新聞(2013年5月6日 07時10分)
☆ 記事URL:http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013050690071045.html
東京電力福島第一原発で事故収束作業の指揮を執る免震重要棟につながるプレハブ棟の出入り口の扉が、三月から自由に開閉できるようになった。放射性物質が入り込まないよう、これまでは扉に係員を配置していた。空中の放射性物質が減ったのが理由というが、作業員からは「大丈夫なのか」と不安の声が上がっている。 (片山夏子)
免震重要棟は、指揮所であると同時に、作業員が休息する場でもある。事故発生当初、建屋の水素爆発で扉がゆがんで汚染した外気が入ったり、作業員が防護服を脱ぎ着したりし、棟内はかなり汚染された。そのため、作業員の内部被ばくを増やす結果となった。
東電は苦い経験を踏まえ、既存の棟に隣接して、汚れた靴カバーや防護服などを脱ぐプレハブ棟を新設。二重、三重の扉を設けたほか、外より棟内の気圧を高くし、外部の空気が流れ込まないようにした。すべての扉には係員を二十四時間体制で配置し、開閉に加え、一度に出入りする人数も制限してきた。
ところが、東電は三月二十二日、プレハブ棟の扉の係員をなくし、作業員自らが開閉するように。さらに内側の扉は自然に閉まるセルフ方式に変えた。
東電担当者は「空中を浮遊する放射性物質が減る一方で、扉係の作業員の被ばくをなくすのが目的」と説明した。
確かに、重要棟前は路面から除去しきれない放射性物質などの影響で放射線が残る。本紙記者が三月に現場取材した際も、同じ場所で毎時〇・〇二ミリシーベルトを計測した。
ただ、作業員らの評判は芳しくない。出入りが多い日中は、扉が開きっぱなしになるときもあり、奥で食事や休憩を取っている作業員は心配になる。扉係が一日当たり二十四人いなくなり、本当の狙いは「コスト削減のためでは?」との疑念の声も出ている。
男性作業員は「人が多い時間帯は二重扉の両方が開きっぱなしになっていて、みんな気にして閉めている。本当に大丈夫なのか」と疑問を口にした。
別の作業員は「結局、コスト削減ではないのか。敷地全体の除染をしたわけではない。風の強い日も多く、安全側に考えてほしい」と話した。
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