のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

からたちの花

2009年11月05日 18時14分51秒 | Weblog
「からたちの花が咲いたよ~♪」

と、お袋が歌うように語りかけてきます。

その感じがとてもかわいかったです。

この雰囲気は、男には真似できんな、と思うこと一頻り。

そして、何気に閃いたのがトイレ介助の催促のサインでは?

ということ。。。でした。。。

予想的中。

トイレに連れて行くと、排尿がありました。

嬉しかったです。

もう尿意を感じ取る能力を失ったのではと諦めていたからです。

これはブログ記事にせねばなるまいて

と思って、「からたち」を検索すると

次のような万葉歌を見つけました。




からたちの 茨(うばら)苅り除(そ)け 倉立てむ 
          屎(くそ)遠くまれ 櫛(くし)造(つく)る刀自(とじ)




≪からたちのいばらを刈り払ってここに倉を立てよう。クソはあっちでせいよ。櫛を造るおばちゃん!≫

という意味のようです(←からたち参照)。


笑っちゃいましたですね。

大昔、女性は、結構、所構わず用を足していたようですな。

「からたちの花」はまんざらトイレと無関係ではなかったのです。

もし、上の万葉歌を踏まえて、用便の隠語として

「からたちの花」をお袋が使ったのだとしたら、

ものすごい教養の持ち主ということになるのかもしれません、

本人は、「私は田舎もんや~」が口癖ですが。

まぁ、実際はともかく、

この花にちなんだ曲を探しました。


からたち日記 『Karatachi Nikki』~ 島倉千代子 【Shimakura Chiyoko】



からたちの花(Maki Mori)



僕が「からたちの花」と聞いて思い出すのは、 島倉千代子 の歌う「からたち日記」。

しかし、お袋が思い出すのは

後の、「からたちの花」の方なのでしょうね、きっと。

「からたちの花が咲いたよ」

という言葉がそのまま歌詞になってます。

どうと言うほどの歌でないようなのですが、

名曲なのでしょうね。

もちろん、からたちの花の生垣など、

現代の風景ではありません。

しかし、そこら中にあると想像してみて下さい。

そうして、耳を澄ましてこの曲を聴くと、

貧しい少年が生垣の傍に佇んで泣いている姿が目に浮かびます。

何度聞いても涙があふれてきそうです。

いい曲に出会え、得した気分になりました。

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2 コメント

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Unknown (mu-mamu )
2009-11-05 23:49:58
からたちの花というと島倉千代子のからたち日記の歌を
思い浮かべます。
祖父が好きだったから懐かしいです。

でもお母様の介護の中から
新しい発見をされて楽しまれてる忠太さんに感心してます。

私はブログと猫に逃げてます~~。
夜は私の時間、心の中で邪魔しないでと叫びながら
こんな事じゃ駄目ですね。
介護する人と一緒の楽しみを見つけなくては......
と、思い新たにさせてくれた今日の忠太さんの記事でした。
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☆mu-mamuさんへ (忠太)
2009-11-06 02:43:31

 親の介護をしていて一番つらいのは、自分の時間を持てないことですね。無理に持とうとすると、寝る時間が無くなるのですよね。
 体を壊さないで下さいね。それが介護を続ける秘訣と思います。お互い、気をつけましょう。
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