のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

細川護煕氏 1/22  / 「(原発即時ゼロのため)すべてをかけて戦う」

2014年01月23日 06時41分19秒 | Weblog



onodekita‏@onodekita さんが

――細川の出馬演説を全部聞いた。これは、選挙結果にかかわらず、後世に伝えるべき演説内容だ。2014年にここまでわかっていた政治家がいたことの証拠だ。http://youtu.be/LO6S19mPB6k〔20:53 - 2014年1月22日 〕――

とツイート。

確かに

格調高く、

しかも説得力があり、

日本を主導していた政治家にして

初めて、

原発を推進を謝罪した

名演説です。

この演説がきっかけとなり、

日本が脱・原発に舵が切れたらいいですね。

「誰も責任を取らない」

と言われる日本の政治体制に

穴をあけた格好です。

参考までに、

onodekita‏さんが

書き起こされた演説のポイントを

下に紹介します。


「原発がクリーンで安全だという神話はもはや完全に崩れ去りました。核のゴミは捨てる場所さえみつからない。捨て場もないのに、原発を再稼働させるようなことは、後の世代に対するまさに犯罪的な行為です。」(22:20 - 2014年1月22日

「原発がなければ日本の経済は成り立たないという人がいますが、もう2年間原発が止まっていても現に日本経済はなんとかうまくまわっているではありませんか。」(22:20 - 2014年1月22日

「見えない形で税金などで国民の負担にされて、原子力による発電のコストは安いというごまかしと嘘がまかり通ってきました。原発の安全性の問題や核のゴミのことを考えたら、原発がいかに割に合わないものであるかは明らかです。」(22:21 - 2014年1月22日

「いまここで「原発ゼロ」の方向を明確に打ち出さなければ、50年100年経っても原発依存の状態から抜け出すことはまず不可能です。私もそういう意味で再稼働にストップをかけ、「自然エネルギー大国日本」を世界に発信していく方向にいま決断すべきときだと確信しています」(22:22 - 2014年1月22日

「この都知事選挙は、小泉さんが言ったように『原発がなくても日本は発展していけると考える人々』と、『原発がなければ日本は発展できないと考える人々』とのまさに戦いです。私は原発がなくても日本は発展していけると信じている人々とともにその先頭に立って闘う決意です」(22:22 - 2014年1月22日


「ちょうど20年前、私は総理就任後、最初の所信表明演説で質の高い実のある国家、「質実国家」を目指すことを政権の旗印として掲げました。大量生産、大量消費、大量廃棄の経済や生活を転換する必要を痛感していたからです」(22:24 - 2014年1月22日


「脱原発社会は、われわれに地産池消の自然エネルギーの普及とともに、経済活動や日常生活での電力消費の無駄の節減を要請しています。」(22:24 - 2014年1月22日

「「禍を転じて福となす」という言葉がありますが、大震災、原発事故は、日本を変え、東京を変えるまたとない機会にしなければなりません。」(22:25 - 2014年1月22日

「私の世代は、結果的に原発を推進し、容認してきました。その世代の責任を感じると共に、国の最高責任者としての責任が私にはあります。それは小泉さんも同じです。
その不明の責任を感じ、何としてもわれわれ世代の最後の仕事として、新しい経済、新しい生活の展望を開いていく決意です。」(22:25 - 2014年1月22日

「今、世界は文明史の折り返し点に立っています。環境や資源の有限性の壁に直面して、経済や生活の転換が迫られているのです。福島原発事故は、転換に着手しないわれわれへの緊急警報ではないでしょうか。」(22:26 - 2014年1月22日

「私の不徳のために多くの皆さんの失望を招いたことはこの20年間、私の脳裏を一日として離れることはありませんでした。この点については改めてこの機会にお詫び申し上げます。」(22:26 - 2014年1月22日

「このところ『晩節を汚すな』と多くの人から忠告もいただきました。確かに逃げる方が楽であることに間違いありません。」(22:27 - 2014年1月22日

「しかし、日本の存亡に関わる時であり、志を同じくする方が立候補しない以上、私が一身の毀誉褒貶を顧みる時ではないと考え、あえて多くの人の要請に応え、出馬の決意を固めた次第です」(22:27 - 2014年1月22日

「東京が世界の多くの首都に先駆けて文明史的転換を成し遂げ、新しい経済と生活の新しい形態について、明るい展望を開く機会を迎えていると私は確信しています。」(22:28 - 2014年1月22日

「立つ以上は最善を尽くします。誇りを持って名誉をなげうつことを潔しとする―私はこの歴史的戦いに全てを賭けて闘おうと肚を決めました。
皆さまの深いご理解を賜りますようお願い致しまして、決意表明とさせていただきます。」(22:28 - 2014年1月22日

onodekita‏さんが書き起こしの後、

――フクシマは文明の転換点になる。大半の人はまだ気がついていない。細川は気がついていた〔22:39 - 2014年1月22日 〕――

という整理をされています。

その通りと思います。

なお、翌日の「日刊ゲンダイ」に細川氏の

出馬会見につき

述べた記事を

下記に

転載しておきます。



〔資料〕

「異例ずくめだった都知事選「細川出馬会見」 識者はこう見た」

   日刊ゲンダイ(2014年1月23日 掲載)

☆ 記事URL:http://gendai.net/articles/view/news/147456

 22日の細川護煕元首相(76)の都知事選出馬会見は何から何まで異例だった。
 まず、報道陣の数。カメラは50台前後、記者は200~300人。細川が「原発ゼロ」を最大の政策に掲げていることもあり、多数のネット記者や海外メディアも押しかけた。新聞社やテレビ局は地方選挙の場合、社会部がカバーするが、今回は政治部の記者も入った。それやこれやで、「石原・猪瀬時代もここまでごった返したことはない」(都庁記者)ほどの大盛況になったのである。

 その会見で、細川は「今の国の目指している方向、その進め方に何か危ういものを感じる」と言った。そして、〈憲法、安全保障、近隣諸国との関係でも懸念していることがいくつもあります〉といきなり、国政に切り込んだのだが、これも都知事選の出馬会見としては異例だろう。

 細川は〈成長がすべてを解決するという傲慢な資本主義から幸せは生まれない〉〈原発がなくても日本は発展していけると信じている人々の先頭に立って闘う〉と言い切った。
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自民が手ぐすね…/(C)日刊ゲンダイ
 これらは全て、痛烈な安倍批判であり、安倍へのアンチテーゼだ。
 中韓に拳を振り上げ、右傾化路線をひた走る安倍。株価がすべてで原発再稼働にシャカリキの安倍。それに対して、細川は原発政策のワンイシューではなく、憲法、外交、安全保障、経済政策、成熟社会のあり方など広範囲にわたって、安倍への挑戦状を叩きつけたわけである。あり方など広範囲にわたって、安倍への挑戦状を叩きつけたわけである。

 さて、この手法、戦法は正しいのか。どれだけ都民の胸に届いたか。
「細川さんの主張には、私もその通りだと思いました。細川さんが立つ意味は、危険な安倍政治を止めることです。弱肉強食を進め、近隣諸国とケンカしても構わないという傲慢な政治をストップさせること。これを都民に問うのは意味があるし、立った以上、何が何でも勝たなければなりません。負ければ、安倍首相の路線が正しいことになってしまう。都民が認めたことになってしまう。それだけに、負けられない戦いになったな、と思いました」(政治評論家・森田実氏)

 慶大教授の金子勝氏も細川会見を評価する。
「主張には説得力があり、切実な感じが伝わってきました。細川さんは、原発を止めて再生エネルギーで新しい産業を切り開くべきだと語っているが、これぞ世界の潮流です。それなのに、この国は現在の成長路線を維持するために原発による古い経済構造を守ろうとしている。それでいいのか。それとも、再生エネで新しい経済構造に変えていくのか。それを争点にしたのです。自身の高齢批判に対しても、『元首相として、文明的な転換をやり遂げなくてはいけない』と言いました。責任感と説得力を感じました」

 人口減が著しいのに、全ての諸問題を成長で解決しようとする経済成長至上主義に疑問を投げかけた細川は、記者会見の後、出演したインターネットテレビでこう言っていた。

「口で批判する人はいるが行動する人はいない。今度も誰か出てくるかと思ってみていたが、誰も出ないので出ることにした」

 高齢での出馬は将来世代に対する責任感の強さと覚悟の表れともいえる。
「細川さんは、3・11の際、東京の一部で水道水が飲めなくなったり、停電になったことを挙げ、『原発は都民の生命と財産に関わる問題だ』と主張していました。なぜ原発が都知事選の争点になるのかを明確に説明できていた。原発再稼働が最も重要だという主張は極めてクリアでした」(元外務省国際情報局長・孫崎享氏)

 安倍・自民党は今後も盛んに細川の問題提起にイチャモンをつけるのだろうが、どんどんやればいい。そうした言動こそが、細川の正しさを裏付けることになるからだ。 .

 以上

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