のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

飯館村の風景(2)

2011年12月07日 21時11分13秒 | Weblog

「逃げる瞬間、『もっと早くに気づいておれば…』と思うのは悔しいです」

と題して

僕は、このブログに

3月29日、午後11時50分頃、

「逃げるなら風下は避けた方が賢明です。

風下だと、花粉のように放射性物質が追いかけてきます。

とういわけで、北西(ある地域より真南)が鬼門。

この方向が海風の風下に当たります」

という記事をアップしました。

思うに、「ある地域より真南」という挿入文が

難解でした。

上空と低空では風の向きが異なります。

ある地点で

南の方角に風が進路を変える

という見立てだったわけですが、

福島の人には巧く伝わりませんでした。

でも、大体は、

僕の記述したように

放射能雲が動いたわけです

(もちろん、参考文献はありましたけど)。

当時、内閣官房から

僕のブログにアクセスがありました。

その証拠に、総理大臣補佐官細野剛志氏が

HP上で

テロップ形式ですが、

僕のブログへのリンクづけをされておられました。

原発事故対応の

トップに近い人物が

ブログの訪問にとどまらず、

掲示までしてくれたのは、

良質な情報を

僕が提供できていたからだろうと思います。

発見したときは、

びっくり仰天しました。

今にして思えば、

この発見をきっかけにして、なぜもっと、

積極的な宣伝をしなかったのかと悔やまれます。

これは、自慢話だな、

と思ったのが

上の事実に触れるのをためらった理由でした。

宣伝したところで、

goo友は、数人しかいず

情報伝播の範囲が

知れてると言えば、知れています。

しかし、惜しい機会と言えば、確かにそうでした。

反省すること頻りで、自分の偏屈が

歯がゆいです。

さて、地図を見れば分ります通り、

福島原発から

北西方向に相馬郡があり、

その中心に、矢岳山というやや高いところを中心にして

丘陵が広がっています。

そしてそれを取り囲むようにして

環状に山が連なっています。

つまり、

カルデラ地形なんです。

ということは、

海風に乗せられてやって来た雲が

このカルデラ内部の窪地上に

滞留しやすい状況にあると言えます。

そして実際、不幸にして、

そこで滞留し、

南へと向きを転回することになったわけです

(厳密に言うと、

福島市まで雲が流れ出て、

そこから南下、という経路たどりました)。

地元の人は、

どこでどう判断を誤ったか――。

菅前首相および枝野前官房長官の

不適切な

震災対応による影響が大きいです。

風は北西に吹いてました。

これは、事実として、確認できることです。

また、放射性物質は、

真空状態ならともかく、この地上では、

煙のたなびくごとくに

流れる、ということもはっきりしてました。

となると、

同心円状に避難区域を設定するなど、

あってはいけないことでした。

僕は、放射能についても、

また、気象学にも素人です。

しかし、それでも、

この政府を代表する二人の愚か者たちの

誤った判断には、

すぐに気づきました。

残念なのは、

原子力の最高権威と言われる人たちが

事態を甘く見、

補佐をそっちのけで

知らぬ半兵衛を決め込んでいたことです

(僕にはそう見えました)。

御用学者も同罪です。

専門家の端くれのくせして

その意地を見せることもなく、能天気なことばかり言ってました。

どうして

素人でも簡単に分ることを、

きちんとアドバイスしなかったのでしょう。

なぜ?

要点は、

1)放射性物質は、放射状には広がらず、雲がたなびくように流れて行く。

2)その動きは、普通の雲と異ならず、風に乗る。

3)雲が滞留するような山に囲まれた地域には立ち入らない。

 以上の三点です。

簡単じゃないですか。

教えるのに

手間がかかり過ぎです。

今、考えても、政府の愚行は、

許し難い怠慢です。

震災翌日に菅直人前首相がした

福島第一原子力発電所を視察や

15日だったか、

枝野前官房長官がした

「400ミリシーベルト毎時」という

数値の発表の無意味さと

「直ちに影響しません」という駄弁のため、

これから日本は、

(運が良くて)何十年と

放射能に脅かされて行くことになります

(運が悪けりゃ、言いたきゃないですけど、国が潰れます)。

前途を思うと、

暗澹たる気持ちになります。


話がどんどん暗くなってますね。

ここらで、昨日に

アップした記事に話をつなげます。

飯野出張所は、

飯舘村の本役場と福島駅との

中間にあります。

その道中にあるのでしたね。

今少し、豊かな自然を

お楽しみ下さい。

って、

その前に、

飯舘村役場飯野出張所到着です。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようにゃん☆ (魔女猫)
2011-12-08 07:18:30
ふみゃ~☆魔女にゃんは仕事もしてないからにゃん☆少しばかりにゃん募金しかできないけどにゃん☆何かできる事にゃんあればにゃん☆いってにゃんね☆記事にゃん転記でもにゃん宣伝でもにゃんするからにゃん☆今日も元気でにゃんがんばってにゃんね☆
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☆魔女猫さんへ (忠太)
2011-12-08 21:07:02
魔女猫さん、ありがとう。
気持ちが嬉しいトラ。
今の日本で、何が問題かって、世間の人が“専門家”依存症なこと、とら。
これからも、がんばって素人の意見を開陳していくとら。

「素人の乱」というのが関東であったと思うけど、あの精神はとても大切だなとら。専門家と言っても、素人に通じる物言いができなけりゃ駄目とら。

原発事故で、一つだけいいことがあったとら。それは、専門家に頼らず、自分の目で見、感じたことを信じろ、ということを考えるきっかけになったこととらな。

福島原発事故のとき、風が北西に吹いていた。放射能は雲の一団となって、北西方向に向かう。山に行く手を遮られた雲は吹き上げられ、そこで、一旦、滞留した後、上空では強い北風が吹いているので、それに流される…

(飯館村が危ない! いわきが危ない!)

直観的にそう思ったけど、確かに雲が飯館村上空で旋回するかどうか、いわき方面まで放射能雲が行き着くのか、裏付けがないトラ。それで、ものすごくSPEEDIの情報開示を早くして欲しかったとら。

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