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【フクイチ】 3・11のとき、どの程度、放射性物質が漏れ出たのか、実は、不明。遮水壁も役に立たない

2015年12月23日 10時28分16秒 | フクイチ原発事故
12月23日付、22日発行の日刊ゲンダイに

フクイチの原子炉の構造的欠陥が

指摘してあった。

(1)原子炉内の蒸気を抜いて圧力を下げる

「逃がし安全弁」を作動させるために

窒素を送り込む「電磁弁」の

ゴム製シール材が溶けていた可能性があるという。

この部材の耐熱温度は、

わずかに170度…。

(2)3号機の格納容器の蓋もシール材が使用され、

事故時、そこから大量の

放射性物質を含む蒸気が漏れた可能性が高い。

東電によると、

170度で溶けるのは、

想定外だったとのこと。

シール材のことを秘していたのは、

放射性物質の

大量放出がばれてはまずいという

判断があったようだ。

では、

再稼動に当って、

他の原子炉では対策が取られたのかというと、

そのまんまという。

(3)海側遮水壁を建設した当時、

流入地下水を地下水ドレンからくみ出し、

建屋に返す量を

50トン/日と計算していた。

しかし、遮水壁ができてみると、

見込み違いが判明。

600トン/日が流入していた。

(4)4号機の南側地下を通るダクトにたまっている

汚染水を調べた結果、

放射性セシウム濃度が昨年12月の調査と較べると、

4000倍になっていた。

原因は、

不明という。

分かっているのは、

核燃料がどこに行ったのか不明で

遮水壁も

何の役にも立っていない

ということらしい。

(5)言うまでもないが、

日本の原子力政策の基本的な方向は、

株主への利益配当金を如何に多くするかで

決定されている。

今、ヨーロッパの規制基準で言えば、

原子炉には

次の二つの設備投資をするのが常識だ。

すなわち、

(イ)コアキャッチャー(ロ)飛行機テロ防止のコンクリートだ。

しかし、日本では、

株主への配当金額が減るので、

手当てされてない。

したがって、

本当なら「世界一安全」ではなく、

「世界一やすい、その分、とても危険な原子炉」

と説明しなければ、

嘘をついたことになる。

然るに、むしろ反対に、それを気づかせないよう、

安倍晋三という

法螺吹き首相がトップセールスをしている。

政治評論家の

本澤二郎氏が

「国民を騙してでも、我欲を通す姿勢は

醜悪そのもの。

モラルハザードが国中を覆っています」

述べられています。

ほんとうに恥ずかしい国になったものだ。


〔資料〕

「犯罪蔓延国家の末期症状 今頃になって明かされた福島原発2、3号機の惨状」

   日刊ゲンダイ一面記事(2015年12月23日付〈22日発行〉)




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