のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

ケビン・カーター

2008年01月12日 15時38分51秒 | Weblog
この名前を知ったのは、野平ゆかりさん(15歳)という人の新聞の投書から。

ケビンさんは、スーダンの内戦の取材中に撮影した写真によって、ピューリッツアー賞を取った。「ハゲワシと少女」と題されたその写真は、大変衝撃的だ。

ハゲワシが少女を餌として、眺めている・・・

ショックなのは、このケビンさんが受賞後、自殺したことだ。彼は、写真発表によって、栄光とともに非難をも取得した。

つねづね彼は、衝撃的な写真を撮ることで名声を得ることに疑問を感じていたという。写真撮影後、タバコを吸いながら泣いたと、ウィキペディアの記事にあった。

「ハゲワシと少女」の写真を見たいと思い、PCを検索した。中学生らしい少年のウェブページで、その写真に接した。以下は、そのURL。

http://ac.ogata.or.jp/cyuu/h15/sougou/koku2/01.htm

中学生の投書に始まって、中学生のウェブページで終わった。日本の将来もそう悲観したものではないなと思った。

ただ気になることがひとつある。
教える立場の教師が、子供はあまりに衝撃的なニュースに接した場合、思考停止に陥って、深く問題を掘り下げられなくなるので、実行しているという方法論だ。

一言で言うと、ちょい出しだ。
仕方ないのかなと思う一方で、ちょい出しをつなぐ技術にジョークが利用されているのが残念だ。たとえば、子供たちに意見を促すため、ある教師は、次のような前置きをする。

「予想(よそう)を逆さまに読むと『うそよ』となる。嘘でいいから好きなように
言ってくれ」と。

確かに予想は、外れることが多い。しかし、予想と嘘は違う。こういう一見、枝葉末梢のことが子供の人生観に影響を与える。少年少女の感受性の豊かさと対照的に、その教師のいい加減さが気になった。

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