パリのテロ事件で、
感じたのは、
あゝ、こうやって流言飛語が作られるのか、
という驚きだった。
そして流言・飛語となれば、
やはり、
ここでも主役を演じるのは、
ネトウヨだ。
ただ、
ここでは、
普通の流言飛語とは逆の形だ。
つまり、
かくかくしかじか
デマを垂れ流すのではなく、
「あいつ、デマを垂れ流してるぞ」
という裏返しのデマだ。
このような
偽の注意喚起が目立ったのは、
エリック ・C @x__ok さんのツイートを標的にした
攻撃的ツイートにおいてだった。
始まりは、
このツイート辺りだろうか。
――パリの自爆テロで狙われたレストランというのは寿司屋だと報道が流れている。カンボジア料理屋だという話も流れていて情報が錯綜している。もし寿司屋だとして、おそらく日本人経営の店ではないと思うが、どうして寿司屋(日本料理店)が狙われたのかは日本人が考える必要があると思う。〔11:12 - 2015年11月14日 〕――
襲われたのは、
日本料理店なのか、カンボジア料理屋なのか?
情報が錯綜している。
エリック ・Cさんは、
フランスのラジオ放送を客観的に中継される。
――今、ラジオで流れました。パリの11区のテロの一つは、Rue de Charonne の角にあるバー2件とその近くにある すし屋が攻撃されたという事です。昔の感覚ならば日本関係の場所はテロに遭いませんでした。最近、傾向が明らかに変わったのです。〔13:49 - 2015年11月14日 〕――
他方、
ネトウヨたちにすれば、
安倍のせいでないという印象操作をしたい狙いがあるだけだ。
両者、歯車がかみ合わない。
ネトウヨたちは、
エリック氏を黒く塗り潰せばいいとばかりだ。
比較的冷静なのは、
炭火の鳥@higashi_no さんの
このツイートだ。
――反論の意味を勘違いしている。仮にISISが寿司店を標的とし、その起因が安倍首相にあるとするならISISは名指しで声明を出すだろう。それを先回りして首相の責任にもっていこうととする手口に我々は嫌気が差しているだけだ。〔13:18 - 2015年11月14日 〕――
この批判は
次のように返されてしまう。
――私が言っているのは、以前の日本に対する感覚だと日本っぽいものは敵だと思われていなかったので狙う対象にされなかったという事です。わざわざ人を殺すのに、どの店かは選ぶはずです。その対象に日本関係が入った事にショックを受けているのです。 〔13:23 - 2015年11月14日 〕――
ネトウヨたちは、
本当に
日本っぽい店を襲われたのかにこだわる。
そこで、
主観的な世界に踏み込んで、
エリック ・Cさんが次のような
整理をされた。
――日本はISの標的にわざわざ自分からお金を払ってなった馬鹿な国です。本当は、話し合いで他国のテロ問題を解決してあげる事もできる貴重な位置に日本はあったのです。壊したのは安倍政権です。〔15:03 - 2015年11月14日 〕
火に油を注ぐ結果となったというべきか、
Kazuto Suzuki @KS_1013 さんというネトウヨのこんな弾劾を招く。
――どの情報を見ても寿司屋や日本料理屋が襲撃されたという情報はない。襲撃されたのは10区のカンボジア料理店。政権批判をするにしてもテロにかこつけて事件をでっち上げるのはかなり卑劣だ。
http://interactives.ap.org/2015/france-attacks/ …〔18:33 - 2015年11月14日 〕 ――
このツイートは、
次の三つの構成部分で成り立っている。
(1)寿司屋(日本料理屋)が襲撃されたという情報はない
(2)襲撃されたのは10区のカンボジア料理店
(3)テロにかこつけて事件をでっち上げるのはかなり卑劣だ
(3)は、
(1)の裏返しだ。
報道がないのに報道があるように
偽ったということだね。
思うに、
こういう場合は、
単純に、ニュースソースを尋ねればいいのだ。
それを尋ねないで
「事件をでっちあげた」だの
言うのは、
独断が過ぎる。
――フランスのフィガロ新聞には、「日本のレストランが標的として狙われた(un restaurant japonais ont été la cible des tirs)」としっかり書かれています。ネト右翼が、私のツイをしつこく否定するので、ご紹介しておきます。〔0:10 - 2015年11月15日 〕――
とエリック氏がニュースソースを開示されたとき、
決着がついたとすべきだろう。
然るに、
越後屋 もっち @1905Tor さんが
インターネット滅ぼすマン @samanta1603という人のツイートを取り上げ、
エリック氏にからみつく。
インターネット滅ぼすマンさんは、
こう言った。
――今回のパリのテロで日本料理店が出てくるのは
バタクラン劇場近くで応急処置に使われているSushi Oishi
シャロンヌ通りとフェルデブ通りの交差点にあるバーLa Belle Equipeの隣りにあるSUSHI MAKI〔15:14 - 2015年11月14日 〕――
ここがチャンスとばかりに越後屋 もっちさんは、
エリック氏をねじ伏せようと
――結局、日本料理店がテロリストに襲撃されたのはデマだったようです。
訂正のツイートもしていない。
エリック・Cという人物のツイートは疑ってみた方が良い。 〔12:08 - 2015年11月15日 〕――
と断罪する。
僕は、「断罪」と表現したが、
「批判」や「反論」では収まりがつかない
言葉の返しようと思ったからだ。
Kazuto Suzuki の場合にならって分解すると、
ツイートの構成は、
次の通りだ。
(1)今回のパリのテロで日本料理店が出てくるのは、バタクラン劇場近くで応急処置に使われているSushi Oishi。シャロンヌ通りとフェルデブ通りの交差点にあるバーLa Belle Equipeの隣りにあるSUSHI MAKI
(2)日本料理店がテロリストに襲撃されたのはデマだったようだ
(3)訂正のツイートもしていない。エリック・Cという人物のツイートは疑ってみた方が良い
相手も情報ソースも確かめず、
エリック・Cさん経由の情報をデマ扱い。
失礼な話だ。
「日本料理店」とあるのに、
勝手に襲撃されたのは、
「カンボジア店」と決めつけるKazuto Suzukiのツイートと同じ傲慢さを感じた。
(3)として
「エリック・Cという人物のツイートは疑ってみた方が良い」と
結論を出す前に、
なぜ、インターネット滅ぼすマンの示唆する
(1)の情報、すなわち、「今回のパリのテロで日本料理店が出てくるのは、バタクラン劇場近くで応急処置に使われているSushi Oishi。シャロンヌ通りとフェルデブ通りの交差点にあるバーLa Belle Equipeの隣りにあるSUSHI MAKI」を
無条件で真として扱うのだろう。
また、よく読むと、
「今回のパリのテロで日本料理店が出てくるのは、バタクラン劇場近くで応急処置に使われているSushi Oishi」
という前段とは別に
「シャロンヌ通りとフェルデブ通りの交差点にあるバーLa Belle Equipeの隣りにあるSUSHI MAKI」
という後段が別に記されている。
前段にあるSushi Oishi店だけなら、
「応急処置に使われている」と書かれているので、
襲撃されていないと読み取れる。
しかし、後段に登場するSUSHI MAKI店は、
襲撃された店なのかもしれない。
そしてそれは、
事実だった、ということだ。
エリック氏は、
――Le Carillonは、パリ10区のカンボジア料理店の近く。 銃撃された日本料理店は、SUSHI MAKI 。 住所は、43 rue Faidherbe 75011 Paris です。 〔12:26 - 2015年11月15日 〕――
越後屋 もっち さんは、
訂正ツイートをしたのだろうか。
自分の場合は
棚上げなんだろうが、よく恥ずかしげもなく、
人を非難するものだ。
さて、Le Carillon店の名が出たのは、
カンボジア料理店だいう指摘がKazuto Suzuki @KS_1013 さんから
あったからだ。
襲われた店の位置関係などはNYタイムズ紙が分りよい。
☆ 記事URL:http://www.nytimes.com/interactive/2015/11/13/world/europe/paris-shooting-attacks.html?_r=1
Kazuto Suzuki さんによると、
――これはバタクランというライブハウスで人質解放の銃撃戦があって、その流れ弾が当たった跡ですね。このお店はアメリカ資本の日本料理屋で、O'Wokというお店です。この店がテロの標的になったわけではありません。 〔12:12 - 2015年11月15日 〕――
とのことだ。
一見、「人質解放の銃撃戦があって」と書いてあり、
この銃撃戦は、
テロ事件と関係ないように読み込める。
しかし、この銃撃戦こそ、
約100人が死亡を招いたテロだったわけだ
(The Huffington Post の記事「【パリ同時多発テロ】国内外またがる組織的犯行か 死者は129人以上(UPDATE)」参照。*http://www.huffingtonpost.jp/2015/11/13/french-paris-shootout-explosion_n_8560338.html)。
その場にいたわけでもないのに、
「その流れ弾が当たった」
と断言する根拠が示されていない。
弾痕の残った
O'Wokというお店がアメリカ資本の日本料理屋だったとして、
テロの標的にならなかった理由にならない。
このように、
Kazuto Suzukiさんのツイートは、
根拠のない断言が目立つ。
この情報提供に対して、
エリック氏は、
EXPRESSというニュースサイトのURLを呈示される
(〔12:34 - 2015年11月15日 〕のツイート参照)。
☆ 記事URL:http://www.lexpress.fr/actualite/societe/fait-divers/attentats-de-paris-l-effroyable-bilan_1735776.html
Kazuto Suzuki さんの勘違いが明瞭に読み取れる
記事なんだろうと思う。
最初のツイートを読み直して欲しい。
「情報はない」⇒「事件をでっち上げ」
という論理展開だった。
実は、情報がないのではなく、
自分が知らないだけという認識の限界は想定しないわけだ。
こんな風に視野狭窄な人の場合、
間にどんな独断が挟まっているか知れたもんじゃない。
Kazuto Suzuki さんとしては、
誤解が解けたのなら、
きちんと
その旨伝えるべきだろう。
以上、ツイッター上のやり取りを通し、
分ったのは、
「安倍政権ゆえに、テロの危険が増大した」、
という考え方に対し、
「それはない」
と否定するために
――@x__ok パリ11区の寿司屋「NINA SUSHI」が襲撃されたのは11月2日で、今回の事件と無関係ですね。もちろん安倍政権云々とも無関係です。ユダヤ人向けの食材を提供していた事が原因で、反ユダヤのテロです。 http://www.tel-avivre.com/2015/11/03/nina-sushi-attaque-par-des-pro-palestiniens-sur-le-boulevard-voltaire-a-paris/ …〔20:47 - 2015年11月14日 〕――
といった無関係な事件を取り出して
がむしゃらに反駁する人までいるという事実だ。
これって、
「日本料理店を襲う」
というのが積極的デマとすれば、
その逆の形だから、
消極的デマとでも言うべきだな。
エリック ・C @x__ok さんに脅威を感じるがため、
このような、
デマを飛ばすその必死さがかえって
――日本の憲法九条では国は守れないと右翼の人達は言うが、実際は守るために機能している。日本に敵対心を持たれていないと感じる事によって、日本に友好心を感じる人が増えるのだ。国民に日本を好む人が多ければ多いほど日本に攻撃などできない。相手国には憲法九条は文化交流と同じく有効な友好の証。〔14:04 - 2015年11月13日 〕――
という価値観の正当性を印象づける。
エリックさんの
――今の日本政府がかなり異常なのです。それに気がつかない人が日本に居るのは、おそらく日本のニュースしか見ていないからでしょう。〔10:50 - 2015年11月15日 〕 ――
という指摘は、
まったくもって正当というほかないんではないか。
なお、最後になるが、
エリック氏は、
テロ犯たちがことさらに日本料理店に狙いを定めて
攻撃を仕掛けたと言ってないよ。
――以前は日本人が「日の丸」をつけていれば攻撃にあわないで済んだという事があった。自衛隊もそういう恩恵を受けていた。今は日の丸ではそういう事は無くなった。安倍の安保法が日本の意味を変えたからだ。〔21:19 - 2015年11月15日 〕――
というツイートにある、
特に「あわないで済んだ」の件、
含まれているニューアンスを正確に掴むべきではないか。
エリック氏に
「テロ犯があえて日本料理店を攻撃の対象にしたとする意味が分らない」
という疑義を呈していた人がいたので、
老婆心ながら、
次のようなツイートもある旨、
改めて
記しておく。
――サッカー競技場を狙ったテロ犯人達は会場に入れないで近くで自爆テロを行った。会場には大統領がいた。思うにこの反抗は現地に詳しくない者(遠くから来た人達)の犯行だと思う。競技がある時のここの道路のかなり異常な渋滞の度合いが計算できずに遅刻したのだと思う。地元の人間なら知っていた筈。〔9:39 - 2015年11月15日〕――
つまり、原則として、大勢人が集まるところであれば、
テロの危険があるだろう。
その際、
集まる人の帰属国籍は、
さまざまだと、一応は、言える。
しかし、まったく考慮されないというのは、
むしろ不自然であり、
考慮されると考えるべきだ。
その際、考慮される
いろいろあるテロの標的国の一つに、
最近、日本は、
リストアップされたよ、
と述べられている。
ただ、今回、他の標的国を差し置いて
「あえて」狙われた
というところまで踏み込んだ発言をされていない。
ネトウヨ諸氏は、
そこを無視して、なぜ、「あえて」日本なのかを
問うているように見えた。
感じたのは、
あゝ、こうやって流言飛語が作られるのか、
という驚きだった。
そして流言・飛語となれば、
やはり、
ここでも主役を演じるのは、
ネトウヨだ。
ただ、
ここでは、
普通の流言飛語とは逆の形だ。
つまり、
かくかくしかじか
デマを垂れ流すのではなく、
「あいつ、デマを垂れ流してるぞ」
という裏返しのデマだ。
このような
偽の注意喚起が目立ったのは、
エリック ・C @x__ok さんのツイートを標的にした
攻撃的ツイートにおいてだった。
始まりは、
このツイート辺りだろうか。
――パリの自爆テロで狙われたレストランというのは寿司屋だと報道が流れている。カンボジア料理屋だという話も流れていて情報が錯綜している。もし寿司屋だとして、おそらく日本人経営の店ではないと思うが、どうして寿司屋(日本料理店)が狙われたのかは日本人が考える必要があると思う。〔11:12 - 2015年11月14日 〕――
襲われたのは、
日本料理店なのか、カンボジア料理屋なのか?
情報が錯綜している。
エリック ・Cさんは、
フランスのラジオ放送を客観的に中継される。
――今、ラジオで流れました。パリの11区のテロの一つは、Rue de Charonne の角にあるバー2件とその近くにある すし屋が攻撃されたという事です。昔の感覚ならば日本関係の場所はテロに遭いませんでした。最近、傾向が明らかに変わったのです。〔13:49 - 2015年11月14日 〕――
他方、
ネトウヨたちにすれば、
安倍のせいでないという印象操作をしたい狙いがあるだけだ。
両者、歯車がかみ合わない。
ネトウヨたちは、
エリック氏を黒く塗り潰せばいいとばかりだ。
比較的冷静なのは、
炭火の鳥@higashi_no さんの
このツイートだ。
――反論の意味を勘違いしている。仮にISISが寿司店を標的とし、その起因が安倍首相にあるとするならISISは名指しで声明を出すだろう。それを先回りして首相の責任にもっていこうととする手口に我々は嫌気が差しているだけだ。〔13:18 - 2015年11月14日 〕――
この批判は
次のように返されてしまう。
――私が言っているのは、以前の日本に対する感覚だと日本っぽいものは敵だと思われていなかったので狙う対象にされなかったという事です。わざわざ人を殺すのに、どの店かは選ぶはずです。その対象に日本関係が入った事にショックを受けているのです。 〔13:23 - 2015年11月14日 〕――
ネトウヨたちは、
本当に
日本っぽい店を襲われたのかにこだわる。
そこで、
主観的な世界に踏み込んで、
エリック ・Cさんが次のような
整理をされた。
――日本はISの標的にわざわざ自分からお金を払ってなった馬鹿な国です。本当は、話し合いで他国のテロ問題を解決してあげる事もできる貴重な位置に日本はあったのです。壊したのは安倍政権です。〔15:03 - 2015年11月14日 〕
火に油を注ぐ結果となったというべきか、
Kazuto Suzuki @KS_1013 さんというネトウヨのこんな弾劾を招く。
――どの情報を見ても寿司屋や日本料理屋が襲撃されたという情報はない。襲撃されたのは10区のカンボジア料理店。政権批判をするにしてもテロにかこつけて事件をでっち上げるのはかなり卑劣だ。
http://interactives.ap.org/2015/france-attacks/ …〔18:33 - 2015年11月14日 〕 ――
このツイートは、
次の三つの構成部分で成り立っている。
(1)寿司屋(日本料理屋)が襲撃されたという情報はない
(2)襲撃されたのは10区のカンボジア料理店
(3)テロにかこつけて事件をでっち上げるのはかなり卑劣だ
(3)は、
(1)の裏返しだ。
報道がないのに報道があるように
偽ったということだね。
思うに、
こういう場合は、
単純に、ニュースソースを尋ねればいいのだ。
それを尋ねないで
「事件をでっちあげた」だの
言うのは、
独断が過ぎる。
――フランスのフィガロ新聞には、「日本のレストランが標的として狙われた(un restaurant japonais ont été la cible des tirs)」としっかり書かれています。ネト右翼が、私のツイをしつこく否定するので、ご紹介しておきます。〔0:10 - 2015年11月15日 〕――
とエリック氏がニュースソースを開示されたとき、
決着がついたとすべきだろう。
然るに、
越後屋 もっち @1905Tor さんが
インターネット滅ぼすマン @samanta1603という人のツイートを取り上げ、
エリック氏にからみつく。
インターネット滅ぼすマンさんは、
こう言った。
――今回のパリのテロで日本料理店が出てくるのは
バタクラン劇場近くで応急処置に使われているSushi Oishi
シャロンヌ通りとフェルデブ通りの交差点にあるバーLa Belle Equipeの隣りにあるSUSHI MAKI〔15:14 - 2015年11月14日 〕――
ここがチャンスとばかりに越後屋 もっちさんは、
エリック氏をねじ伏せようと
――結局、日本料理店がテロリストに襲撃されたのはデマだったようです。
訂正のツイートもしていない。
エリック・Cという人物のツイートは疑ってみた方が良い。 〔12:08 - 2015年11月15日 〕――
と断罪する。
僕は、「断罪」と表現したが、
「批判」や「反論」では収まりがつかない
言葉の返しようと思ったからだ。
Kazuto Suzuki の場合にならって分解すると、
ツイートの構成は、
次の通りだ。
(1)今回のパリのテロで日本料理店が出てくるのは、バタクラン劇場近くで応急処置に使われているSushi Oishi。シャロンヌ通りとフェルデブ通りの交差点にあるバーLa Belle Equipeの隣りにあるSUSHI MAKI
(2)日本料理店がテロリストに襲撃されたのはデマだったようだ
(3)訂正のツイートもしていない。エリック・Cという人物のツイートは疑ってみた方が良い
相手も情報ソースも確かめず、
エリック・Cさん経由の情報をデマ扱い。
失礼な話だ。
「日本料理店」とあるのに、
勝手に襲撃されたのは、
「カンボジア店」と決めつけるKazuto Suzukiのツイートと同じ傲慢さを感じた。
(3)として
「エリック・Cという人物のツイートは疑ってみた方が良い」と
結論を出す前に、
なぜ、インターネット滅ぼすマンの示唆する
(1)の情報、すなわち、「今回のパリのテロで日本料理店が出てくるのは、バタクラン劇場近くで応急処置に使われているSushi Oishi。シャロンヌ通りとフェルデブ通りの交差点にあるバーLa Belle Equipeの隣りにあるSUSHI MAKI」を
無条件で真として扱うのだろう。
また、よく読むと、
「今回のパリのテロで日本料理店が出てくるのは、バタクラン劇場近くで応急処置に使われているSushi Oishi」
という前段とは別に
「シャロンヌ通りとフェルデブ通りの交差点にあるバーLa Belle Equipeの隣りにあるSUSHI MAKI」
という後段が別に記されている。
前段にあるSushi Oishi店だけなら、
「応急処置に使われている」と書かれているので、
襲撃されていないと読み取れる。
しかし、後段に登場するSUSHI MAKI店は、
襲撃された店なのかもしれない。
そしてそれは、
事実だった、ということだ。
エリック氏は、
――Le Carillonは、パリ10区のカンボジア料理店の近く。 銃撃された日本料理店は、SUSHI MAKI 。 住所は、43 rue Faidherbe 75011 Paris です。 〔12:26 - 2015年11月15日 〕――
越後屋 もっち さんは、
訂正ツイートをしたのだろうか。
自分の場合は
棚上げなんだろうが、よく恥ずかしげもなく、
人を非難するものだ。
さて、Le Carillon店の名が出たのは、
カンボジア料理店だいう指摘がKazuto Suzuki @KS_1013 さんから
あったからだ。
襲われた店の位置関係などはNYタイムズ紙が分りよい。
☆ 記事URL:http://www.nytimes.com/interactive/2015/11/13/world/europe/paris-shooting-attacks.html?_r=1
Kazuto Suzuki さんによると、
――これはバタクランというライブハウスで人質解放の銃撃戦があって、その流れ弾が当たった跡ですね。このお店はアメリカ資本の日本料理屋で、O'Wokというお店です。この店がテロの標的になったわけではありません。 〔12:12 - 2015年11月15日 〕――
とのことだ。
一見、「人質解放の銃撃戦があって」と書いてあり、
この銃撃戦は、
テロ事件と関係ないように読み込める。
しかし、この銃撃戦こそ、
約100人が死亡を招いたテロだったわけだ
(The Huffington Post の記事「【パリ同時多発テロ】国内外またがる組織的犯行か 死者は129人以上(UPDATE)」参照。*http://www.huffingtonpost.jp/2015/11/13/french-paris-shootout-explosion_n_8560338.html)。
その場にいたわけでもないのに、
「その流れ弾が当たった」
と断言する根拠が示されていない。
弾痕の残った
O'Wokというお店がアメリカ資本の日本料理屋だったとして、
テロの標的にならなかった理由にならない。
このように、
Kazuto Suzukiさんのツイートは、
根拠のない断言が目立つ。
この情報提供に対して、
エリック氏は、
EXPRESSというニュースサイトのURLを呈示される
(〔12:34 - 2015年11月15日 〕のツイート参照)。
☆ 記事URL:http://www.lexpress.fr/actualite/societe/fait-divers/attentats-de-paris-l-effroyable-bilan_1735776.html
Kazuto Suzuki さんの勘違いが明瞭に読み取れる
記事なんだろうと思う。
最初のツイートを読み直して欲しい。
「情報はない」⇒「事件をでっち上げ」
という論理展開だった。
実は、情報がないのではなく、
自分が知らないだけという認識の限界は想定しないわけだ。
こんな風に視野狭窄な人の場合、
間にどんな独断が挟まっているか知れたもんじゃない。
Kazuto Suzuki さんとしては、
誤解が解けたのなら、
きちんと
その旨伝えるべきだろう。
以上、ツイッター上のやり取りを通し、
分ったのは、
「安倍政権ゆえに、テロの危険が増大した」、
という考え方に対し、
「それはない」
と否定するために
――@x__ok パリ11区の寿司屋「NINA SUSHI」が襲撃されたのは11月2日で、今回の事件と無関係ですね。もちろん安倍政権云々とも無関係です。ユダヤ人向けの食材を提供していた事が原因で、反ユダヤのテロです。 http://www.tel-avivre.com/2015/11/03/nina-sushi-attaque-par-des-pro-palestiniens-sur-le-boulevard-voltaire-a-paris/ …〔20:47 - 2015年11月14日 〕――
といった無関係な事件を取り出して
がむしゃらに反駁する人までいるという事実だ。
これって、
「日本料理店を襲う」
というのが積極的デマとすれば、
その逆の形だから、
消極的デマとでも言うべきだな。
エリック ・C @x__ok さんに脅威を感じるがため、
このような、
デマを飛ばすその必死さがかえって
――日本の憲法九条では国は守れないと右翼の人達は言うが、実際は守るために機能している。日本に敵対心を持たれていないと感じる事によって、日本に友好心を感じる人が増えるのだ。国民に日本を好む人が多ければ多いほど日本に攻撃などできない。相手国には憲法九条は文化交流と同じく有効な友好の証。〔14:04 - 2015年11月13日 〕――
という価値観の正当性を印象づける。
エリックさんの
――今の日本政府がかなり異常なのです。それに気がつかない人が日本に居るのは、おそらく日本のニュースしか見ていないからでしょう。〔10:50 - 2015年11月15日 〕 ――
という指摘は、
まったくもって正当というほかないんではないか。
なお、最後になるが、
エリック氏は、
テロ犯たちがことさらに日本料理店に狙いを定めて
攻撃を仕掛けたと言ってないよ。
――以前は日本人が「日の丸」をつけていれば攻撃にあわないで済んだという事があった。自衛隊もそういう恩恵を受けていた。今は日の丸ではそういう事は無くなった。安倍の安保法が日本の意味を変えたからだ。〔21:19 - 2015年11月15日 〕――
というツイートにある、
特に「あわないで済んだ」の件、
含まれているニューアンスを正確に掴むべきではないか。
エリック氏に
「テロ犯があえて日本料理店を攻撃の対象にしたとする意味が分らない」
という疑義を呈していた人がいたので、
老婆心ながら、
次のようなツイートもある旨、
改めて
記しておく。
――サッカー競技場を狙ったテロ犯人達は会場に入れないで近くで自爆テロを行った。会場には大統領がいた。思うにこの反抗は現地に詳しくない者(遠くから来た人達)の犯行だと思う。競技がある時のここの道路のかなり異常な渋滞の度合いが計算できずに遅刻したのだと思う。地元の人間なら知っていた筈。〔9:39 - 2015年11月15日〕――
つまり、原則として、大勢人が集まるところであれば、
テロの危険があるだろう。
その際、
集まる人の帰属国籍は、
さまざまだと、一応は、言える。
しかし、まったく考慮されないというのは、
むしろ不自然であり、
考慮されると考えるべきだ。
その際、考慮される
いろいろあるテロの標的国の一つに、
最近、日本は、
リストアップされたよ、
と述べられている。
ただ、今回、他の標的国を差し置いて
「あえて」狙われた
というところまで踏み込んだ発言をされていない。
ネトウヨ諸氏は、
そこを無視して、なぜ、「あえて」日本なのかを
問うているように見えた。
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