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ロシア中銀は政策金利を一気に10.5%から17%へ

2014年12月16日 10時33分56秒 | 経済生活
〔資料〕

「ルーブルが炎上中 ロシア中銀は政策金利を一気に17%へ!」

   MARKET HACK(2014年12月16日08:48 )

☆ 記事URL:http://markethack.net/archives/51948446.html


今日、ロシア中銀が政策金利をこれまでの10.5%から一気に17%へ持ってゆくと発表しました。


このような慌てふためいた行動は、裏目に出ることが多いです。

ロシアのルーブルは年初来、50%近くも下落しました。今日一日で10%近くも急落し、異常事態の様相を呈してきています。

ルーブルが急落するとロシア企業の多くはドル建てで借金しているので、負債が雪だるま式に増えてしまいます。それはデフォルトのリスクを増すことにつながります。


たとえばロシア最大の石油会社ロスネフチは5.3兆円近い負債を抱えています。そのかなりの部分がドル建てです。

ルーブル危機は、すぐにでも他の新興国に飛び火しかねないと思います。

最も危ない国はブラジルです。国営石油会社ベトロブラス(ティッカーシンボル:PBR)は今日も-12%近く急落し、僅か$6.26で引けています。これは株価収益率(PER)で4.67倍、配当利回りで11.88%に相当します。



エンタープライズ・バリュー(EV)とは、株式時価総額+借金総額で計算される数字を指します。要するにその会社の資産に、どんな債権者が絡んでいるかを示していると思ってください。

いま株式の割合が多ければ(ペトロブラス以外の全ての大手石油会社が、そうです)その会社の経営に関して一番発言権を持っているのは株主だと考えていいです。

ところが借金(=銀行借り入れや社債)の債権者の方が大きければ、今後のその会社の身の処し方、財産の処分の仕方は、銀行をはじめとした債権者の発言権が大きくなることを暗示しています。

もっとザックリした言い方をすれば普通株を持っている株主はFuckされるということです。

最後に、皆さんにやってほしいことがひとつあります。皆さんが証券会社から買わされた投資信託にもしかしてブラジル・レアル建てのものがないかどうか、チェックしてください。今からでも逃げるのは遅くありません。

阿鼻叫喚は、すぐそこまで迫っています。

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