アーサー・ビナード(詩人)さん / 「『平和』の反対語は、『ペテン』」

ビナードさんは、

『平和』の反対語が『戦争』じゃないよ、

「ペテン」だよと言います。

確かに、

百年の恋も友情も

誤解が介在していることがあります。

ただ、残念なことに、

その誤解が

相手の人間に騙しがあり、誘発されらものだとすれば、

その真実が知った時点で、

一挙に、熱が冷め…怒りも巻き起こすでしょう。

問題がこういった個人間でなく、

国家間にあった場合、

生じるのは、

殺し合いです。

誤解が解けたときは、

すでに遅く、屍累々です。

元には戻せません。

なのに、

「戻せる」という錯覚の下、

戦争をおっぱじめてしまうわけです。

何が一番

大きなペテンと言って、

この「全能感」の植え付けを

超えるものはないです。

しかも

まんの悪いことに、

国民は

ぺテンによる

「全能感」

を宿しやすいです。

それは、

麻酔の一種に過ぎないのに。