のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

三宅洋平君への批判の肝

2016年07月19日 17時12分38秒 | 日本の現状
僕は、

彼の参院選の第一声から

違和感を持ってました

(追記:「三宅洋平が無所属で立つ。山本太郎が応援に駆けつけ、弁舌を振るう」が、参院選出馬した彼に関する最初の記事です。「山本、三宅のふたりと小沢さん、この3人のトライアングルの中から、次の時代が生まれ出してくるんじゃないか」と、記事をまとめています。いや懐かしいですな。ただ、この時はまだ、彼の演説は聞いていませんでした。*http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/d4254346e0550d6db84b32f93a7d0e92。この後、彼の街頭演説を聞いて失望します。これじゃ、いくら優秀たって後味が悪すぎると思いました。それで、この人には注意した方がいいよと言いたくて書いたのが「三宅洋平さんを支持する人は、彼の煌びやかさに目を奪われず、しっかり見るべきところは見ておこう」でした。読んでわかる通り、批判は控えめです。*http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/cc8d6e7147531002d5c26beedcd08009。しかし、批判を抑制すれば抑制するほど、どうも三宅批判をしたい欲求が沸き起こって困りました。それで書いたのが「安倍自民党にとって、最大の援軍は三宅洋平か」。この記事、野党統一候補と三宅候補の関係を3度も4度も買い替えて記事にしました。世間は、「三宅さ~ん」一色でしょ。彼をこき下ろすのは、やっぱり不味いだろうなと思って、最終的には三宅候補を立てましたが、迷いの残る選択でした。*http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/e87c5e2944b22d5c283637c2ab215686?utm_source=admin_page&utm_medium=realtime&utm_campaign=realtime。そういうこともあって、彼に関する得票率の予想をした記事、「三宅洋平氏の当落の予想」では、凡俗の権化のような三宅君の本質が見えないらしい、彼にべったりな田中龍作氏に厳しい言葉を投げつけました。でも、当落の予想は、「当選しえるにしても、せいぜい当落線上で運よくと言うか、権力側からすれば、仕方なく当選する形にするだろう」と、実際の結果と比べるとまだまだ優しい予想をしてます。それだけに、安倍政権にとっての彼の脅威は、半端ではなかったということですな。そして、選挙後、やっと自由な気持ちで三宅批判をしたのが、拙稿「三宅洋平‏さんを胸糞悪く感じたのは、ここのところだったか」でした。*http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/6d501e2b433dac84ddcfefaaad0b655c)。

その点、

彼を心底支援していた人は、

彼の別の顔を見た動揺はどんなだろうと

思います。

恐らく、その一人だろう

映画監督の

想田和弘
‏@KazuhiroSoda 氏が

三宅洋平君と安倍昭恵さんの会合について

FBに思うところを書かれました。

☆ 記事URL:https://www.facebook.com/kazuhiro.soda.9/posts/10153636187887201?pnref=story

三宅君が演説で語っていたことを

実行しただけ

という擁護論と見受けられました。

しかし、この切り口は、

判断が形式的です

(ただし、彼の擁護派には、こう考える人が圧倒的に多いです。

「ひとりひとりが自分であることができるって、地を出すこと? ならば、三宅君は、申し分ないことをした」参照*http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/c8671a5689045b5bb5121377ea6b6fbd)。

これにつき、

iKaz‏@iKazik さんは、

次のように難じます。

――少なくとも、会っていなければその分断の始まりは無かったんじゃないか、と。休みたい気持ちは痛いほど分かる。ただ、自分をこき使え!と言ったのは三宅洋平本人で、あの奥さんに会う時間があるなら、他にやるべき事があったんじゃなかろうかと、強く思う。信じてるからこそ、強く批判したい。〔19:02 - 2016年7月18日〕――

また、 モン=モジモジ @mojimoji_x さんも

――書かれてる通り、別に誰に会いに行こうと勝手だと思うし、行く価値もあると思うよ。

ただ、その結果、単に会合を持って相手の好印象を喧伝するだけ+安倍軍高江侵攻のタイミングで、というところに現れる信じがたい鈍感さに呆れてるだけです。〔13:07 - 2016年7月19日 〕——

と説明されます。

為政者を敵として切ってしまうのでなく、

「みんな違って、みんないい」

の仲間になってもらうのはいいとして、飲み込まれちゃお終いなんです。

昭恵夫人は、

女性だし、そんな力はないと思うのは、

女性の力の

過小評価と思います。

会って、

酒でも飲むと

情が移ってしまいます。

相手を見て

「チャーミングだな」

と思ってしまうのは敗北以外の

何ものでもないのです。

2・26事件のとき、

襲撃を指揮した

首謀者が決起した青年将校たちに

家人と言葉を交わすな、

「問答無用」

と叫べと訓示を垂れたと言います。

まかり間違っても奥さんなんかと世間話をするんじゃないぞ、

という趣旨ですな。

なぜ、

「問答無用」でならなかったか、

件の将校は、

君たちは心が優しすぎるから

と理由を

説明したと言います。

この話を

三宅洋平と安倍昭恵の会合を知ったとき、

思い起こしました。

結局は、

kazqw‏@kazqw さんが仰るように、

――三宅洋平、やっぱり人の問題だったね。〔23:53 - 2016年7月18日 〕——

ということになってきます。

人間の弱さにつき、

三宅君は

無知であり過ぎなんです。

要するに、ガキンチョだったんですな。

これは、

小さい問題に見えて、とても大きな問題です。

仲間を落ち込ませるのですから――。

小池百合子応援団〔うつけんネットワーク〕 @japaneasealkaid という

ネトウヨのアカウント主が

迷う支援者の心の

隙をついて、

この問題を小さく見積もって

――三宅さんの支援者って、安倍昭恵さんに会っただけで裏切り者とか切り捨てるんだな。〔14:22 - 2016年7月19日 〕——

と批判してきています。

問題の本質は、

ジャーナリストの、

首相との会食問題と同じです。

これに積極的なジャーナリストは、

「取材のチャンス」

だという正当化を図ってきました。

しかし、

結局は、全員、飲み込まれただけではなかったですか。

一人でも例外がいたでしょうか。

三宅君も

同じ運命を辿ると思いますね。

そして恐らく

「国士」宣言をした彼は、

ナチスよりナチスらしくなるだけでしょう。

これって、

「安倍昭恵さんに会っただけ」

という問題に

収まるような小さな出来事ですか。

ナチスの思想的淵源を尋ねられると、

ハイデガーの

名前を出す人がいます。

ニーチェとの

親和性も世上指摘されるところです。

超人思想は、

ナチス的な発想の根源にあるということです。

融和を説く人が

「闇を光の不在」だと知らないと、

融和という

理想を実現するには、

明かりを吹き消すしかない、

その消す大役を担えるのは超人である自分だと

ついつい自己認識を誤って、

罪を犯してしまうってことです。

そして

三宅君の演説を一度でも聞いてしまった者として、

彼の薄っぺらいヒロイズム(超人主義)が忘れられないのです。

彼は、

インチキな選挙には敗れてません。

しかし、昭恵夫人には負けたようですな。

だから心配しています、

大丈夫なのか、と。

もし、彼に会える機会があるなら、

「お前は、昭恵夫人に会って、金玉片方、握られているのも同じだ。

すなわち、もうアナキン・スカイウォーカーではない。

カタキン・スカイウォーカーだ」

と言ってやりたいです

(このダジャレ、いつか言ってみたいと思っていた。

言えたな)。

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