のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

世界のために、正規社員になれる階層をぶっ潰せ、という論理は正しいのか

2016年10月26日 21時46分15秒 | 経済生活
貧富の格差が開き、我が民を貧困に晒すのは、

他国の貧民との

距離を縮めさせるためという

呆れ果てた

説を説く人が現れた。

嘘と思うなら、

田端 信太郎 @tabbataさんの

ツイートを読めばいい。

その妄想振りに仰天するよ。

――先進国の住民が1人没落して困窮することで、発展途上国の住人は数人が、困窮レベルから、中産階級のローエンドくらいには来れるので、先進国での格差拡大は、全世界的には格差縮小になっている、と何度言ったらわかるのだろうか。これ、良い悪いの価値判断を超えた事実記述的な言説なのだよね。 〔9:03 - 2016年10月26日 〕―—

トリクルダウン理論の裏返しのような

考え方だな。

超富裕層が豊かになれば滴り落ちる富が期待できる。

しかし、中産階級は、豊かになっても

社会に害悪が齎せるだけ。

したがって、

中産階級を構成する

正規社員から「正規」の盾を奪ってやれ。

そうすれば、

世界的な規模で格差が縮小する。

これは事実的な正規の問題であって、

価値判断とは無縁だ――と。

こういうおバカ理論に振り回れる

輩がまた、

大量増殖されるのかな。

この説の可笑しさを小田嶋隆‏@tako_ashi さんが

次のように指摘しておられた。

――すごい理屈だな。つまり、先進国の富裕層は先進国の貧困層をさらなる貧困に追いやることを通じて、発展途上国の困窮者に救いの手を差し伸べているってわけか?〔12:27 - 2016年10月26日 〕—―

上の理論は、

超富裕層が没落した場合にのみ言えることだ。

中産階級の場合だと

なぜ、嘘になるかと言うと、

解体した結果溢れる富が超富裕層が吸収するからだ。

この点の不条理は、

富裕層の

富の囲い込み、そして隠匿の程度は、

中間階層が放出する

富を遥かに凌駕するということを

忘れさせる点にある。

彼らが

関心を持っていることは

資産の隠匿だ。

そのために政府は協力する。

たとえば、

国税庁が

超富裕層の税逃れの監視を全国展開するのは、

来年7月からと言った具合だ

(朝日新聞デジタル記事「超富裕層の税逃れ監視、全国展開 国税庁、来年7月から」(10月25日(火)22時30分配信)参照 )。

☆ 記事URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161025-00000120-asahi-bus_all

なんでわざわざ、

来年夏から宣言してるのかと言うと、

逃亡のための猶予期間を

与えるためだ。

実に、

とんでもない国だね

(francisco @sedzirさんのツイート〔16:33 - 2016年10月26日 〕参照 )。



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