
「ダークタワー」
2017年 アメリカ
監督 ニコライ・アーセル
出演 イドリス・エルバ マシュー・マコノヒー
めらめら度★★★☆☆ 映画館(字幕) T3H0
去年の5月からスティーヴン・キングの「ダーク・タワー」シリーズを読んでいるが、未だに読破していない。新潮文庫版で全16冊の大長編は、とてつもなく長~いのだ。全16冊の15冊目(第7部の中巻)まで読み、物語は、いよいよ佳境である。スティーヴン・キングが自らライフワークと称しているだけあって、抜群に面白い。しかし、それだけに、より一層、文章が冗長なのだ。正直、しんどい読書で…。
映画版の公開までに原作を読破したかったが、とうとう間に合わなかった。しかし、15冊目まで読み、世界観の大部分に触れているので、先に映画版も観ても問題ないだろう。映画版は、原作の世界観を踏襲しつつ、物語を大きく変えているそうだ。「ダーク・タワー」は、様々な次元と時空が交差したパラレルなダークファンタジーであり、映画版の世界も別次元の一つとして定義されているらしい。
主人公のガンスリンガーに、まさか黒人をキャスティングするとはねェ。これが逆だったらホワイトウォッシングだって叩かれるんだろうなァ。草臥れた白人カウボーイってイメージだったから、正直、違和感バリバリだった。悪役を演じたマシュー・マコノヒーの方がガンスリンガーのイメージにぴったりじゃん。しかし、イドリス・エルバの演じるガスリンガーが最高にカッコ良くて、直ぐに違和感がブッ飛んだ。
見事なガンアクションだったねェ。イドリス・エルバのガン捌きに惚れ惚れしたぜ。ガンスリンガーの仇敵である悪の魔導士を演じたマシュー・マコノヒーも素晴らしかった。物語の鍵を握る少年ジェイクもイメージ通りだったし、キャスティングがドンピシャだ。でも、ストーリーが少し荒かったなァ。原作の部分部分を継ぎ接ぎしたようで、無理やり95分に押し込めた感じだ。もう少しボリュームが欲しかった。
原作のボリュームが異常に分厚いだけに、95分の映画では、物足りない。120分ぐらいにして、もっと「カ・テット」を濃く描いて欲しかった。でも、原作をまんま映像化するなんて不可能だし、あのぐらいの尺がベストなのかなァ。物足りなさは、原作を読破して埋めるしかないのだろう。スティーヴン・キングの冗長な文章は、とても面白くて、とても疲れる。だからこそ、暗黒の塔は、そこに在り続けるのだ。
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