続き

2012-05-30 13:17:46 | 国際会議の通訳
  (昨日の続き) カタログになってしまうが、WHOの見学のあと、ILOやIMO(国際移民機関)の前を通って、ジュネーブ国連事務局のところまできたので、その時の写真をいくつか紹介する。

 ジュネーブの国連事務局の前でシリア政府の弾圧に対する抗議する集会が開かれていた。


 国連事務局前のバレ・デ・ナシオン広場にある脚の壊れた椅子。地雷・クラスター爆弾反対への意思表明である。



 帰りに寄ったレマン湖の付近は、土曜日の午後、市民がゆったりと過ごしていた。
 白鳥もゆったり。

 
 サン=ピエール大聖堂 から見たレマン湖


 出張だと、仕事で頭が一杯なので、他を見て回る余裕はなくすぐに帰ってくるのだが、今回は、最後の日のセッションが12時で終わり、帰国のフライトのチェックインの18時まで時間があったので、これもラッキーだった。

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ジュネーブ

2012-05-29 21:26:57 | 国際会議の通訳
  5月の半ば、11日間、ジュネーブに行ってきた。3回目。ジュネーブは春の会議シーズンで、現地の通訳者は忙しいようだ。秋に会議で東京に行くので、いい懐石料理のレストランを紹介してほしいといわれた。お値段は、考えなくていいそうだ。

 仕事の会議ではNCD(Noncommunicable disease)が大きな議題だった。非感染性慢性疾患。糖尿病、循環器血管系、腎臓、肝臓、がん、うつ病などの精神疾患もすべて入る。数年前は、直訳して「非感染症」では、関係者も分からなくて、「生活習慣病」、「慢性疾患」、「非感染性慢性疾患」と訳していたが、認知は高まって、現在は、「非感染症」でよいようだ。WHOの世界保健総会(WHA、World Health Assembly)の大きな議題でもあり、先進国、途上国を問わず、疾病負担が大きく、高齢化を迎える諸国ではなおさら、頭の痛い問題だ。これまでの急性期の病院中心から、地域医療、公衆衛生が主体となってケアを展開しなければならず、医療の組み換えと、それに伴い、専門職者の教育内容や能力、実践の範囲を変える必要があり、教育、実践だけでなく、制度管理にも影響を与える。今後も、議論を進めていかないといけない課題だ。

 今回は、ジュネーブのWHOを見学できた。職員がいないと見学者は入れないのだが、幸運にも日本人職員が会議に来ていて、案内してもらった。あいにく、土曜日だったので、WHO内のショップは空いていなかった。空いていたら、ペン、ノート、バックなどのグッズをたくさん買ったのに。残念。
 
 下の写真はWHOの玄関と例の蛇に杖の記章。

 これには感動した。通訳のノートテーキングで、ドイツ人のアンチェ先生から教えてもらった「健康」のシンボルがこの「蛇に杖」。その上に斜めに線を引いて「病気」を表す。これは通訳の際のノートの話(メモ取りには「省力化」という原則があり、記号など簡単に多くの意味を含めるものを使う。これはドイツのハイデルベルグ大学のマティセック教授のノートテーキングのメソッド。大東大大学院のときに教えてもらった方法)。

 WHOの会議場の中。テレビに出てくる国連の円形の会議場


 そしてその会議場の上階に並ぶ通訳ブースの外から。


 WHOの玄関部分


 入口


 
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5月に入った

2012-05-01 22:41:01 | 日記
  5月に入った。連休はあいにくのお天気予想だ。大学院の通訳の2つの授業は、1つは、経済や経営の内容に関するもので、今は、リーマンショックに至る過程を取り上げた『マネー資本主義』を題材にしている。これはしばらく続けるつもりだ。逐次通訳から同時通訳へ強化を図る。

 もう1つのクラスは、医療関係の通訳のクラスで、現在、「日本の医療」について持ち回りで発表してもらい、それを通訳するということをしている。
 後者のクラスでは、外国と比べて日本で受診すると多くの種類の薬をたくさんくれるという印象があるという話が出た。調べて発表の準備をする中で、その理由がよく分かったようだ。連休明けは、「日本の医療」に関する締めの授業として、私が講義をして、通訳演習を行う。内容は「医療の質と今後の課題」である。
 5月半ばに出張があるが、それを挟んでそのあとは、2025年問題といわれている超高齢化問題について、日本の介護保険制度とともに検討する。

 超高齢化社会は、super-aging society.
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