雨の中、宮野のり子先生の講座に参加してきました。
先生のお話…
医療の発達もあって確かに犬や猫の寿命は延びたけれど、ただ健康で若々しい期間は短くなった感がある。
環境汚染の影響か、飼い主とおなじ病気になる子もいる。
人と同様に汚染されたものを取り込まないように気をつけてあげる。
また、犬やねこたちは欲張ったことはいわないのだから、高齢になった犬猫がどうしたら快適に暮らせるかは常に犬、猫目線で考えてほしい。
犬は目がみえなくなったり、耳が遠くなったりしても鼻は最後まで効く。(短頭種より顔が長い子の方が鼻はよい)
固い床は足腰に負担がかかる。特に犬は後ろ足が弱るので、前足をグリップが効く(滑り止め)ようにしてあげると犬にとってはバランスがとりやすい。
消化器を丈夫にすることが病気の予防。胆嚢やすい臓の負担を軽くする。
胆泥の子は、野菜をふやす、糸こんにゃく(茶色のもの)をボイルして細かくきざんでご飯に混ぜる。
水分をたっぷり摂ることで、解毒しやすい。(尿や便がでることが大事)
食事の内容を考える。バランスよく。野菜を増やす(消化しやすく刻むとか)。
尿の量、便のにおいや固さなど観察する。においが強い=腸の悪玉菌が多い。
ドライフードの子は便が固いが、やわらかいほうがよいので、野菜や水分をふやしてあげる。
胃腸が弱ったら、大根のしぼり汁(小型犬 小S 1、中・大型犬 小S1~2)しぼりたてのもの。天然酢またはレモン果汁でもよい。
高齢になってくると体温が低くなりがちなので、しょうがなど体温をあげるものを食事にくわえてあげる。
フードは内容物を必ずチェックする。
遺伝子組み換えのとうもろこし、大豆、小麦はガンになりやすいことがわかっているので、気をつける。
また寒い時期には服の上から背骨にそって腰のあたりにちいさなホカロンを張ってあげる(低温やけどに注意)
腰が悪くなるとしっぽが上がりにくくなる。後ろ足の筋肉の付き方が左右でちがう。爪の減り方や足の指の開き方、パットのかたさに違いがでる。
犬は首がこるので、マッサージをしてあげる。
足腰が弱ると運動量が減り、便秘になりがちになるので、食生活を見直す。
犬の場合、歯がなくなると舌が口から絶えず出てしまう。
唾液の分泌が減る。
舌が乾燥して汚れやすくなる。
傷がつきやすくなる。
水が飲みにくくなったり、食べにくくなったりする。
⇒なるべくいつも湿った状態でいられるようにきれいな水を用意して清潔な状態を保つようにする。
ぬれたタオルで口のまわりを湿らせてあげる。ただし、びちょびちょのままにしないこと。
犬の白内障について、手術もあるが、犬の角膜は固くて手術は難しい。
またよく見えるようになって老化した足腰とバランスがとれずに怪我をすることもある。
それほど急激に進行することはないので、それよりも進行がゆっくりになるようなサプリメントなどを与えたほうがよい。
目が出ている犬種は、角膜硬化症になりやすい。年をとると、まばたきが少なくなり、目が乾きやすくなる。
猫は肉食。肉(生食用は生でもよいが、加熱用と書いてあるものは必ず火を通す)オイルもわすれずに。
ポイントは…
犬もねこもやはりとても具合が悪くなるまではそれを見つけにくいものです。
でも、それをわかって日常的に気をつけて早い段階で変化に気づいてあげることが飼い主の役目です。
胃腸が健康であることがなにより大切です。
また、高齢はいくつぐらいからという質問もしましたが、
個体差もあるけれど、小・中型犬は、6歳くらいから、大型犬は、5歳くらいからぼちぼち気をつけてあげましょう。とのことでした。
先生のお話をメモしたまま書き出しました。
まだ若い子も、Choco.のようにシニアの子も気をつけて長く健康に過ごせるといいですよね。
立派にシニアのChoco.