犬よりしつけとか必要ないから飼いやすいとか
一軒家なら家と外を自由に行き来して
のらねこだってどっかのうちの軒下で暮らして
結構ごはんだってもらったりして・・・。
私が小さい時は飼い猫やらのらねこやらの区別さえなかったなぁと思い出されます。
でも、ヒトの居住環境が変わり隣と近くなってくると
いつも犬や猫のようにヒトのそばにいる動物がヒトの都合で
生活環境の変化に振り回されるような気がします。
猫も「完全室内飼い」が推奨され、同時に家猫とのらねこの区別がはっきりして
結果的に猫たちそれぞれが暮らしにくくなってきたようにも思います。
今回の講座は、「これからねこと暮らしたい」と考えている人がねこと暮らす環境をどのように整えたら
もっと猫も飼い主も楽しく、ストレスの少ない暮らしができるかという猫飼い初心者向けの講座でしたが、
わたしが持っている猫に関する知識についてはかなり前時代的じゃないかと思っていたこと、
猫を飼っている誰かからの受け売り?という形で得た情報ががせいぜいで、
やはりそれはヒト側の都合に沿ったものばかりで、
はたして猫が望んでいるのか、また幸せと思っているどうかまでは考えられていないことが多いだろうということもあったので、
「今すでにねこと暮らしている人も可」とおっしゃっていただき参加させていただきました。
ピッチが若い時ですが、これは真似しちゃいけません!
愛玩動物である、犬も猫も他の動物もヒトと暮らす以上はヒトの都合でその生活の大半を左右されているといっていいでしょうが、
完全室内飼いという閉鎖的な空間で、ヒトの都合を押し付けると猫だって問題行動が出て、双方の幸せがおびやかされてしまうことも多いですよね。
昔だったら、すべてを猫のせいにしてしまうこともあったでしょうが、今の時代その本来の能力や欲求を満たしてあげることで回避できることがわかってきて、
だから、いま猫が使っているトイレや猫砂にしてもキャットタワーにしてもそして爪とぎにしても、置く場所や猫の居場所…などなど
暮らし方全般を猫目線から見直すことは必要で、それをふまえて折り合いをつけることが大切だとお話がありました。
昨日の講座の中で、今の猫の暮らしのメリットとデメリット。そしてでは飼い主である自分がそのメリットをどのように広げていくか、
今あるデメリットを減らして猫が暮らしやすくするにはどう改善すればいいのかを書き出して、みんなで話し合いをしました。
そうすると、これは猫からみて快適か、それともストレスに感じるか…自分では問題と感じていなかったことでも他の方は問題視しているなど
今家にいるねこさんは年齢も、性格も頭数もそれぞれなのでとらえ方も違ったり、共通した考えだったリがいろいろと出てきました。
昨日の講座の中から私がこれからやってみようと思うこと…
ひとつは、室内飼いになって、猫本来の活動で制限されてしまっているのが、「狩り本能」を満たすことだというお話がありました。
猫にとっての「狩り」とは、作戦を練ることから始まるそうです。そして最後には「仕留める」という達成感まで。
作戦を練る…ということひとつとっても猫は1か所でするわけではないので、そうなるとヒトがレイアウトした
キャットコーナー的な配置では、猫の楽しさを満たしていないということになるそうです。
また飼い猫の場合は、外で小鳥やねずみを狩るということがなかなかできないのですから、
遊びの中で模擬狩りができるように飼い主が考えてあげる必要がでてくるとも。
それが「狩られる側の動きを観察して、真似すること」。
ちゃかちゃか単調に動かすのではなく、あたかも獲物が動いているように・・・だそうです。
だから「野生の王国」のような番組でも肉食獣でなく草食動物やちいさなうさぎや野ねずみの動きの研究ですって。
それもちょっとワクワクしますよねぇ♪
ゲームも工夫してやってみたり、コングを使ってみたりもいいかなと思いました。
シニアなのと、おやつを使って何かしたことがないので、工夫が必要かもしれません。
夏になるとベランダに飛び込んだセミを狩る。
ジージーいうのを満足そうに見ているけど、静かになるとそのまま放置(^_^;)
うちは、ピッチだけが狩りをします。風ちゃんは興味なし。
2つめは、室内飼いのメリットの第一は、猫の健康管理がしやすいということです。
私たちが毎日の生活で健康にかかわる部分は、食事と排泄ですよね。
まず、食事は猫の場合は肉食であることと、水分を食事からとれるようにしてあげることが一番重要です。
猫は膀胱や腎臓にかかわる病気があり、重篤になりやすいのです。
ピッチもシニアになって、腎臓に不安を持っています。だから腎不全にならないように、食事や腎臓サポートのタブレットを服用する、
多飲多尿か気を付けることをチロ先生から言われていますから、自分では完璧!!って思っていました。
ところが・・・
昨日、坂崎先生から尿の回数と量の把握の重要性と、チェック表をつける必要性についてもお話がありました。
こういうものは、健康な時の数値がもっとも大切であり、もし具合が悪くて病院に行ったときの有効な資料になる。とのことです。たしかに!
自分もそうですが、元気な時は素通りしてしまい、具合が悪くなった時にあわてることが多々あります。
これでは、いつから具合が悪かったか…ということすらあいまいにしか言えないですよね。
特にペットの場合は自分でお医者さんに伝えることができないわけですからそれを代わりにやってあげなければ…だから回数と量のチェックだそうです。
とりあえず、トイレチェック表を作りました。
あまり細かくするとたいへんなので、午前・午後 尿と便についての回数を数えるところから。
あとは、病院に行くまえに気づいたことをメモして持っていくことと、薬品名を必ず聞くことを忘れないようにしようと思います。
診察室で、ちょっとでも疑問に思ったことをお医者さんに直接聞くことも習慣にしようと思いました。
特に、うちは一般の動物病院と自然療法クリニックと併用なので、それぞれの先生に説明するのに大切なことですから。
今回、講座に参加して「猫の今」を学べたことと同じくらい参加者の方と「猫」を語ってとても楽しい時間を過ごせました。
猫を飼っている者同士は近所にいてもなかなかお話しする機会がないですし、話しても年配の方が多いものだから飼い方も昔のままで
それを変える必要性を感じていないようで、こればかりは今更ながらちょっと残念だなぁと思いました。
坂崎先生、ご一緒した皆さんありがとうございました。
また機会があったらよろしくお願いします。