![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/d1/bd52453083943f01c5ac9ce3358dcf1e.jpg)
Story
“お客様第一”をモットーに電気屋を営む父とソリの合わない次女の怜(上野樹里)は実家を離れ、東京のデザイン会社に就職するも上司と衝突し、会社を辞めてしまう。そんな時、妹(中村静香)から姉(本上まなみ)が倒れたと知らせが届き実家へ帰ると、入院したのは姉ではく父の誠一郎(沢田研二)だった。まんまと店を手伝わされる羽目になった怜だったが、次第に家族の絆や愛情に気づいていく…。(goo映画より)
2006年/日本/安田真奈監督作品
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/30/577b9ac6991b4190c9948f37be50036f.png)
評価 ★★★☆☆
安田真奈監督は、電器メーカーで約10年勤務した経験を持ち、OL映画監督として多くのメディアに取り上げられました。
この映画は、長野でミニシアター系映画を上映してくれる映画館、「塩尻東座」で鑑賞してきました!
良く出来た自主映画を見ている感じで、その素人っぽさが逆に新鮮で楽しめました。
所々に挿入される回想シーンなどがトボケた可笑しさを醸し出しています。終始ふくれた顔した上野樹里も可愛かったです。
カミナリのせいで電化製品に故障が多発し、顧客の家々を廻って修理するシークェンスは樹里が父親を見つめ直す上で重要な働きをしています。いまどきの電化製品でこんなことは考えられないけど、映画ではウソを如何に違和感無くストーリーに組み入れるかが演出の腕の見せ所です。その点、この映画はちょっと苦しいけどうまくしのいだというところでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/68/2f903433eae6dffe96535ee07fcdac71.png)
評価 ★★★★☆(甘め)
安田真奈監督は、電器メーカー退職後、この映画のために実際に電器屋さんで短期間働いて、綿密な取材をされたそうです。
三姉妹のキャラクターの描き方が良かった。主人公の次女の怜は、東京のデザイン会社で働くイラストレーターで、性格はマイペースだが、わがままでひがみっぽい。長女の瞳は、みかん農家に嫁いで現在、妊娠8ヶ月、性格は優しくて穏やか、長女らしくいつも家族のことを気にかけている。三女の香は、工業高校の学生で、父親の血を受け継いだのか機械いじりが大得意、性格は明るくて天真爛漫、電器屋イナデンの看板娘としてみんなから愛されている。
三姉妹のキャラクターが三者三様で、彼女達のやり取りが観ていてとても楽しかったです。上野樹里、本上まなみ、中村静香がそれぞれ三姉妹に扮していますが、彼女たちのキャラクターにぴったりのまさに適役でしたね。特に長女・瞳役の本上まなみが良かったです。実際に妊娠されていたにもかかわらず、大きなお腹で家族思いの優しいお姉さんを好演していました。
最初はがんこな父親に反発していた怜も、実際にイナデンで働いてお客様と接していくうちに、父親の仕事に対する姿勢やお店への愛情などを感じ取るようになり、少しずつ父親に対する見方が変わっていきます。こういった展開はお約束な感じがしますが、やはり、じーんとくるものがありますね。
怜が学生の頃に描いたイナデンのキャラクター(かわいいです♪)を父親が大切にお店に飾ってあったり、また、上京することを反対していたはずの父親が、実は怜の夢を応援していて、厳しい家計の中から彼女のために少しずつ貯金をしていたなどのエピソードが登場しますが、心温まる話でとても良かったです。
私がいちばん好きなシーンは、顧客先でおばあちゃんが耳が遠いことに気づき、怜がおばあちゃんに補聴器を付けることを提案してあげるシーンです。おばあちゃんは補聴器のおかげで、10年ぶりに鳥のさえずりが聴こえるようになったととても喜びます。そして、怜は父親からとても良い仕事をしたと後で褒められるのですが、こういう日本人が好きそうなベタなエピソードに私はとっても弱いです~。
ただ、一つ気になったのが俳優達の滑舌の悪さ。時折、何を言っているのか聞き取れないシーンがあったりして、字幕をつけてほしいと思ったくらいです。特に、主役の上野樹里ちゃんがこもったような喋り方をするので、もう少しハッキリ喋ってほしかったな。
私も主人と同じで、自主映画を観ているような印象を受けましたが、かえって商業映画らしくないところに好感が持てました。日常生活で起こる小さな事件について描かれた作品なので、誰もが共感できるつくりになっているのではないかと思います。また、この映画全体の雰囲気がほのぼのとした空気に包まれているので、観ていて癒される感じがありましたね。安田真奈監督がこの映画にとても愛情を持って作られたのが感じられます。この映画は、ほのぼのテイストの作品でしたが、次回作はどんな作品をつくるのか楽しみです。
映画『幸福(しあわせ)のスイッチ』公式サイト
(「幸福(しあわせ)のスイッチ」2007年4月 長野 塩尻東座にて鑑賞)
“お客様第一”をモットーに電気屋を営む父とソリの合わない次女の怜(上野樹里)は実家を離れ、東京のデザイン会社に就職するも上司と衝突し、会社を辞めてしまう。そんな時、妹(中村静香)から姉(本上まなみ)が倒れたと知らせが届き実家へ帰ると、入院したのは姉ではく父の誠一郎(沢田研二)だった。まんまと店を手伝わされる羽目になった怜だったが、次第に家族の絆や愛情に気づいていく…。(goo映画より)
2006年/日本/安田真奈監督作品
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/30/577b9ac6991b4190c9948f37be50036f.png)
評価 ★★★☆☆
安田真奈監督は、電器メーカーで約10年勤務した経験を持ち、OL映画監督として多くのメディアに取り上げられました。
この映画は、長野でミニシアター系映画を上映してくれる映画館、「塩尻東座」で鑑賞してきました!
良く出来た自主映画を見ている感じで、その素人っぽさが逆に新鮮で楽しめました。
所々に挿入される回想シーンなどがトボケた可笑しさを醸し出しています。終始ふくれた顔した上野樹里も可愛かったです。
カミナリのせいで電化製品に故障が多発し、顧客の家々を廻って修理するシークェンスは樹里が父親を見つめ直す上で重要な働きをしています。いまどきの電化製品でこんなことは考えられないけど、映画ではウソを如何に違和感無くストーリーに組み入れるかが演出の腕の見せ所です。その点、この映画はちょっと苦しいけどうまくしのいだというところでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/68/2f903433eae6dffe96535ee07fcdac71.png)
評価 ★★★★☆(甘め)
安田真奈監督は、電器メーカー退職後、この映画のために実際に電器屋さんで短期間働いて、綿密な取材をされたそうです。
三姉妹のキャラクターの描き方が良かった。主人公の次女の怜は、東京のデザイン会社で働くイラストレーターで、性格はマイペースだが、わがままでひがみっぽい。長女の瞳は、みかん農家に嫁いで現在、妊娠8ヶ月、性格は優しくて穏やか、長女らしくいつも家族のことを気にかけている。三女の香は、工業高校の学生で、父親の血を受け継いだのか機械いじりが大得意、性格は明るくて天真爛漫、電器屋イナデンの看板娘としてみんなから愛されている。
三姉妹のキャラクターが三者三様で、彼女達のやり取りが観ていてとても楽しかったです。上野樹里、本上まなみ、中村静香がそれぞれ三姉妹に扮していますが、彼女たちのキャラクターにぴったりのまさに適役でしたね。特に長女・瞳役の本上まなみが良かったです。実際に妊娠されていたにもかかわらず、大きなお腹で家族思いの優しいお姉さんを好演していました。
最初はがんこな父親に反発していた怜も、実際にイナデンで働いてお客様と接していくうちに、父親の仕事に対する姿勢やお店への愛情などを感じ取るようになり、少しずつ父親に対する見方が変わっていきます。こういった展開はお約束な感じがしますが、やはり、じーんとくるものがありますね。
怜が学生の頃に描いたイナデンのキャラクター(かわいいです♪)を父親が大切にお店に飾ってあったり、また、上京することを反対していたはずの父親が、実は怜の夢を応援していて、厳しい家計の中から彼女のために少しずつ貯金をしていたなどのエピソードが登場しますが、心温まる話でとても良かったです。
私がいちばん好きなシーンは、顧客先でおばあちゃんが耳が遠いことに気づき、怜がおばあちゃんに補聴器を付けることを提案してあげるシーンです。おばあちゃんは補聴器のおかげで、10年ぶりに鳥のさえずりが聴こえるようになったととても喜びます。そして、怜は父親からとても良い仕事をしたと後で褒められるのですが、こういう日本人が好きそうなベタなエピソードに私はとっても弱いです~。
ただ、一つ気になったのが俳優達の滑舌の悪さ。時折、何を言っているのか聞き取れないシーンがあったりして、字幕をつけてほしいと思ったくらいです。特に、主役の上野樹里ちゃんがこもったような喋り方をするので、もう少しハッキリ喋ってほしかったな。
私も主人と同じで、自主映画を観ているような印象を受けましたが、かえって商業映画らしくないところに好感が持てました。日常生活で起こる小さな事件について描かれた作品なので、誰もが共感できるつくりになっているのではないかと思います。また、この映画全体の雰囲気がほのぼのとした空気に包まれているので、観ていて癒される感じがありましたね。安田真奈監督がこの映画にとても愛情を持って作られたのが感じられます。この映画は、ほのぼのテイストの作品でしたが、次回作はどんな作品をつくるのか楽しみです。
映画『幸福(しあわせ)のスイッチ』公式サイト
(「幸福(しあわせ)のスイッチ」2007年4月 長野 塩尻東座にて鑑賞)
映画もいいですが、このblogが夫婦でレヴューというのがとてもいいですね。
「幸福のスイッチ」がONしている夫婦だな、と(笑)
コメントありがとうございました。
とても嬉しい褒め言葉です!
ありがとうございます。
これからも頑張ってブログ続けていきますねー♪