![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/e5/9cb4a12b81229cbd49ec13c9d1b0cfad.jpg)
Story
1944年、ナチス占領下のオランダ。美しいユダヤ人歌手のラヘル(カリス・ファン・ハウテン)は、南部へ逃亡する途中、ドイツ軍により家族を殺されてしまう。レジスタンスに救われたラヘルは、エリスと名を変え、髪をブロンドに染めレジスタンス運動に参加する。彼女はその美貌を武器にスパイとしてドイツ人将校ムンツェ(セバスチャン・コッホ)に近づいていくが、その優しさに触れ、次第にムンツェを愛するようになってしまう。一方、レジスタンス内では裏切り者の存在が浮かび上がる。(goo映画より)
2006年/オランダ・ドイツ・イギリス・ベルギー/ポール・バーホーベン監督作品
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/30/577b9ac6991b4190c9948f37be50036f.png)
評価 ★★★★☆
構想30年。バーホーベン監督入魂の超大作映画。
変に反戦を訴えずに、あくまでアクションとサスペンスに徹した娯楽映画として作っている所に好感が持てました。面白く観終わった後で、当時の状況が迫って来る所は映画として成功だと思います。やっぱりポール・バーホーベンは、映画作りがうまいと感心しました。彼の映画に特有の残酷描写(今回は視覚的なものというより、より心理的なものを感じましたが)も健在です。
当時は善と悪に明確に色分けが出来なくて、皆グレーゾーンで戦っていた状況がよくわかります。
命が絶えず危険にさらされていれば、裏切りも起き得るだろうと、納得させる構成力。だれでも、一歩間違えれば反対側に渡ってしまうような不安定な時代。ラヘル自身もナチの情報将校に恋をしてしまいます。そしてナチの罠にひっかかり、ナチとレジスタンスの両方から追われる羽目になるラヘル。逆転する敵と味方。正義も悪も無く、どのようにして生き残るか、そして肉親の復讐をするかの世界。
レジスタンスのリーダーも実に人間的に描かれていました。彼の顔がどことなくバーホーヴェン監督自身に似ているのがちょっと面白かったです。
イスラエルに渡り、キブツ(集団農場)に安住の地を見つけたはずのラヘルですが、ここにも第2次中東戦争の波が押し寄せてきます。つかの間の平安、再び巻き込まれる戦乱、その後のイスラエルの状況を知っている私達から見ると、やりきれない気持ちになりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/68/2f903433eae6dffe96535ee07fcdac71.png)
評価 ★★★★★
本作は、バーホーベン監督が23年ぶりにオランダ映画界に復帰した作品です。
この映画は、本当なら私達の住んでいる長野で上映されるのは6月以降だったのですが、ユーザーレビューでとても高い評価の映画だったせいか、なんとか早く観たいと思っていました。そしたら、たまたま旅行していた岡山で上映していたので、これはラッキーだと思い、すかさず観に行ってきたのです。やっと鑑賞できたときは嬉しかったですね。
映画の感想は、観に行った甲斐もあって文句なく面白かったです。ナチスやユダヤ人迫害といった非常に重くて暗い時代について描かれた作品ですが、バーホーベン監督はあくまで娯楽映画として作っているため、アクション・サスペンス映画を観ているような感じで楽しめます。また、バーホーベン監督映画でおなじみのエロティシズムも健在で、この映画でもカリス・ファン・ハウテン演じるブロンド美女・ラヘルが大胆な脱ぎっぷりで魅せてくれます。アクションあり、サスペンスあり、エロティシズムありで、けっこうお腹いっぱいになってしまいそうな映画ですが、展開がスピーディーなので、飽きることなく一気に観れたという感じです。
この映画では、時代のせいでいつ裏切るかも分からないような人達ばかりが登場します。まるで、人を信じてはいけない、自分だけが頼りだ、と言っているように感じましたね。ラヘルが次から次へと酷い目にあうので、観ていて本当に辛くなりました。最初は人を信じていたラヘルも、痛い目に合い続けてさすがに分かってきたのか、自分だけが頼りとタフな女性へと変わっていきます。最後には悪人たちにやり返して、家族を殺された復讐を成し遂げるのですが、このクライマックスの復讐劇は、本当に胸のスカッとする思いで観ていました。
暴力シーンなどはわりとさらっと描いていますが、登場人物がひどい悪人ばかりだったせいか、さすがに観終わった後(面白かったのですが)、どっと疲れが出ましたね。。
カリス・ファン・ハウテンは、この困難に立ち向かうとってもタフな女性・ラヘルを好演しています。また、彼女の美しさとマネキンのように均衡のとれた見事なプロポーションは、本当に素晴らしかったです。さすが、「氷の微笑」のシャロン・ストーンなどの美人女優を見出したバーホーベン監督だけありますね。この映画がきっかけで、カリス・ファン・ハウテンとドイツ人将校ムンツェを演じたセバスチャン・コッホ(最近では、「善き人のためのソナタ」に出演しています。)は、実生活でも恋人同士になったそうです。
映画『ブラックブック』公式サイト
(「ブラックブック」2007年4月 岡山 シネマ・クレール石関にて鑑賞)
1944年、ナチス占領下のオランダ。美しいユダヤ人歌手のラヘル(カリス・ファン・ハウテン)は、南部へ逃亡する途中、ドイツ軍により家族を殺されてしまう。レジスタンスに救われたラヘルは、エリスと名を変え、髪をブロンドに染めレジスタンス運動に参加する。彼女はその美貌を武器にスパイとしてドイツ人将校ムンツェ(セバスチャン・コッホ)に近づいていくが、その優しさに触れ、次第にムンツェを愛するようになってしまう。一方、レジスタンス内では裏切り者の存在が浮かび上がる。(goo映画より)
2006年/オランダ・ドイツ・イギリス・ベルギー/ポール・バーホーベン監督作品
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/30/577b9ac6991b4190c9948f37be50036f.png)
評価 ★★★★☆
構想30年。バーホーベン監督入魂の超大作映画。
変に反戦を訴えずに、あくまでアクションとサスペンスに徹した娯楽映画として作っている所に好感が持てました。面白く観終わった後で、当時の状況が迫って来る所は映画として成功だと思います。やっぱりポール・バーホーベンは、映画作りがうまいと感心しました。彼の映画に特有の残酷描写(今回は視覚的なものというより、より心理的なものを感じましたが)も健在です。
当時は善と悪に明確に色分けが出来なくて、皆グレーゾーンで戦っていた状況がよくわかります。
命が絶えず危険にさらされていれば、裏切りも起き得るだろうと、納得させる構成力。だれでも、一歩間違えれば反対側に渡ってしまうような不安定な時代。ラヘル自身もナチの情報将校に恋をしてしまいます。そしてナチの罠にひっかかり、ナチとレジスタンスの両方から追われる羽目になるラヘル。逆転する敵と味方。正義も悪も無く、どのようにして生き残るか、そして肉親の復讐をするかの世界。
レジスタンスのリーダーも実に人間的に描かれていました。彼の顔がどことなくバーホーヴェン監督自身に似ているのがちょっと面白かったです。
イスラエルに渡り、キブツ(集団農場)に安住の地を見つけたはずのラヘルですが、ここにも第2次中東戦争の波が押し寄せてきます。つかの間の平安、再び巻き込まれる戦乱、その後のイスラエルの状況を知っている私達から見ると、やりきれない気持ちになりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/68/2f903433eae6dffe96535ee07fcdac71.png)
評価 ★★★★★
本作は、バーホーベン監督が23年ぶりにオランダ映画界に復帰した作品です。
この映画は、本当なら私達の住んでいる長野で上映されるのは6月以降だったのですが、ユーザーレビューでとても高い評価の映画だったせいか、なんとか早く観たいと思っていました。そしたら、たまたま旅行していた岡山で上映していたので、これはラッキーだと思い、すかさず観に行ってきたのです。やっと鑑賞できたときは嬉しかったですね。
映画の感想は、観に行った甲斐もあって文句なく面白かったです。ナチスやユダヤ人迫害といった非常に重くて暗い時代について描かれた作品ですが、バーホーベン監督はあくまで娯楽映画として作っているため、アクション・サスペンス映画を観ているような感じで楽しめます。また、バーホーベン監督映画でおなじみのエロティシズムも健在で、この映画でもカリス・ファン・ハウテン演じるブロンド美女・ラヘルが大胆な脱ぎっぷりで魅せてくれます。アクションあり、サスペンスあり、エロティシズムありで、けっこうお腹いっぱいになってしまいそうな映画ですが、展開がスピーディーなので、飽きることなく一気に観れたという感じです。
この映画では、時代のせいでいつ裏切るかも分からないような人達ばかりが登場します。まるで、人を信じてはいけない、自分だけが頼りだ、と言っているように感じましたね。ラヘルが次から次へと酷い目にあうので、観ていて本当に辛くなりました。最初は人を信じていたラヘルも、痛い目に合い続けてさすがに分かってきたのか、自分だけが頼りとタフな女性へと変わっていきます。最後には悪人たちにやり返して、家族を殺された復讐を成し遂げるのですが、このクライマックスの復讐劇は、本当に胸のスカッとする思いで観ていました。
暴力シーンなどはわりとさらっと描いていますが、登場人物がひどい悪人ばかりだったせいか、さすがに観終わった後(面白かったのですが)、どっと疲れが出ましたね。。
カリス・ファン・ハウテンは、この困難に立ち向かうとってもタフな女性・ラヘルを好演しています。また、彼女の美しさとマネキンのように均衡のとれた見事なプロポーションは、本当に素晴らしかったです。さすが、「氷の微笑」のシャロン・ストーンなどの美人女優を見出したバーホーベン監督だけありますね。この映画がきっかけで、カリス・ファン・ハウテンとドイツ人将校ムンツェを演じたセバスチャン・コッホ(最近では、「善き人のためのソナタ」に出演しています。)は、実生活でも恋人同士になったそうです。
映画『ブラックブック』公式サイト
(「ブラックブック」2007年4月 岡山 シネマ・クレール石関にて鑑賞)
たまたま行った旅行先で、この映画を観れたなんて、
ラッキーでしたね
この映画では、戦争に翻弄されていく人間の姿が
とても多く描かれていて、
私も誰を信じていいモノなのか考えさせられました
それでも、ラストシーンで描かれていた
現在のラヘルの幸せそうな家族との姿を見て、
少し心が和んだりもして…
とても見応えのある映画でしたね
遊びに来て頂いて嬉しいです。
そうなんです!早く観たいと思っていた矢先、たまたま旅行先でこの映画が上映していたのは本当にラッキーでした。(^-^)♪
本当なら観ていて辛いはずの映画なのに、娯楽映画のように楽しめたことは、さすがバーホーベン監督だなと思いました!
この映画は戦争のせいでいつ裏切るかも分からないような人達ばかりが登場して、本当にせつない気持ちになりましたね。。
でも、ラヘルが逞しく生き抜いて、最後には新しい土地で家族と一緒に幸せそうな姿が見れたので安心しました。^^
本当に見応えのある映画が観れて、旅先で観に行った甲斐がありました!
エロティックでエンターテインメント性が
強いながらもしっかりと光と闇にスポットも当てられて
いて素晴らしい映画でしたよね~~~。
確かに見終わるとぐったりかもしれませんけどね(^-^;
バーホーベン監督の力作でしたね。
一般的な重みのある戦争ものではなくて、娯楽作ということで長い割にはおもしろかったです。
バーホーベンらしさが出てました。
人間、誰も信じられなくなる。
表と裏の顔が垣間みれました。
初めまして。nyancoと申します。
本当に戦争映画なのに、素晴らしい娯楽映画に仕上がっていましたよね。
ラストまで目が離せない展開で、とても面白かったです!