評価 ★★☆☆☆
あまりにもサクセスストーリーすぎて(おまけに展開が安易すぎる。。)、コメディといえばそうなんでしょうけど、もうちょっと感情移入できるところがほしかった。
色々な種類のうどんが登場して、食べ方も様々でこちらは見ていて楽しかったが、伊丹十三監督の「タンポポ」のように、ラーメンの美味しさが、画面からにじみ出てくるような感動がなかったのは残念。
正直、見終わった後、そんなにうどんが食べたいとは思わなかったから。。
唯一良かったなと思うのは、主人公の父親が営む松井製麺所で働く人たちのやり取りが、うどんに対する愛情や情熱が伝わってきて、心がじーんとしました。
特に父親の製麺所を手伝う娘夫婦の描き方は良かったです。
父親亡き後、小日向文世演じる娘の婿が、今までうどんの製造方法などを詳細に記録したメモを見ながら、慣れない手つきでうどんを打つ姿が、ああ、この仕事がしたかったんだなぁ、という気持ちが伝わってきて、暖かい気持ちになりました。
ユースケ・サンタマリア演じる主人公が、今まで自分の好き勝手してたのに、突然、思いついたように、亡き父親の後を継ごうとするより、よっぽど共感できたくらいです。
メインキャストより、脇役の描き方の方がうまかったような気がします。
物語の軸がはっきりしないと、せっかくいい要素もあるのに、全体的にぼやけた印象になってしまうのはとても残念です。
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