Story
イタリアの風光明媚な丘陵地帯を見下ろす丘の上にある、小さな古書店。店主のリベロ(レモ・ジローネ)はある日、店の外で本を眺めていた移民の少年エシエン(ディディー・ローレンツ・チュンブ)に声を掛ける。好奇心旺盛なエシエンを気に入ったリベロは次々と店の本を貸し与え、エシエンは、リベロが語る読書の素晴らしさに熱心に耳を傾ける。本の感想を語り合ううちに、2人は年齢や国籍を超えた友情を築いていく。(映画.comより)
2021年/イタリア/クラウディオ・ロッシ・マッシミ監督作品
評価 ★★★☆☆
リベロが少年エシエンに貸し与えた本は、最初に「ミッキーマウス」のコミック、その次が「ピノッキオの冒険」、「イソップ物語」、「星の王子さま」、「白鯨」、「密林の医師」、「アンクル・トムの小屋」、「白い牙」、「ロビンソン・クルーソー」、「ドン・キホーテ」、「世界人権宣言」など児童文学や寓話集、世界の名作文学、伝記物など様々で、読み進めていくうちにどんどん難しい物語になっていきます。
リベロはずっと古書店を営んでいただけあって、本の知識がものすごく豊富なんですね。普段からお客様の要望にぴったりの本を探し当てたり、エシエンにも彼が読むにふさわしいお勧めの本を選んであげたりしていました。
リベロは余命宣告を受けていたことから、エシエンと大好きな本について語り合い、本を通して人生にとって大切なものは何かを教えることができて、最後の慰めになったのではないかと思います。
また、エシエンもアフリカ移民ということからイタリアでなかなか同世代の友達ができず寂しかったところに、リベロと出会って本の楽しさを知って、孤独を紛らわすことができたように感じました。
リベロとエシエンの年齢と国籍を超えた友情がこの映画の見どころですが、その他にも古書店の隣のカフェで働くイケメン店員が登場したり、ゴミ箱から拾った本を売りに来る移民労働者、絶版になった自著を探す大学教授、SM趣味の女性、なぞなぞ好きな男性など、リベロの古書店を訪れる個性豊かな常連客がたくさん登場するので、ずっと飽きずに楽しめる映画になっています。
また、イタリアの雄大な自然に癒されて、こんな自然の中にある素敵な本屋さんだったら、ちょっと足を運んでみたくなりますよね。リベロのように年をとっても自分の好きな仕事をやっていて、周囲にもこんな愉快な仲間がいたら、人生を楽しく幸せに生きていけるんだろうなと思いながら観てました。
評価 ★★★☆☆
本屋さんにやってくるお客さんが皆んなユニークで楽しい。隣のカフェのチャラいけど気のいい青年が、ともすると平板になりがちな物語のアクセントになってました。
アフリカ移民の少年との交流が心温まります。好きな本を貸すから読んだら感想を聞かせてと言って、彼を読書の世界に導いていくのですが、どこか孤独な影を湛えた少年が心なしか生き生きとしてくる過程が微笑ましく描かれています。
ほのぼのした良い映画なのですが、最後に少年に渡す本が「世界人権宣言」だったのががっかり、というかせっかくの良い話が手の込んだ国連のPR映画みたいになってしまいました。
映画『丘の上の本屋さん』公式サイト
(「丘の上の本屋さん」2023年 3月 昭島ムービックス にて鑑賞。)
イタリアの風光明媚な丘陵地帯を見下ろす丘の上にある、小さな古書店。店主のリベロ(レモ・ジローネ)はある日、店の外で本を眺めていた移民の少年エシエン(ディディー・ローレンツ・チュンブ)に声を掛ける。好奇心旺盛なエシエンを気に入ったリベロは次々と店の本を貸し与え、エシエンは、リベロが語る読書の素晴らしさに熱心に耳を傾ける。本の感想を語り合ううちに、2人は年齢や国籍を超えた友情を築いていく。(映画.comより)
2021年/イタリア/クラウディオ・ロッシ・マッシミ監督作品
評価 ★★★☆☆
リベロが少年エシエンに貸し与えた本は、最初に「ミッキーマウス」のコミック、その次が「ピノッキオの冒険」、「イソップ物語」、「星の王子さま」、「白鯨」、「密林の医師」、「アンクル・トムの小屋」、「白い牙」、「ロビンソン・クルーソー」、「ドン・キホーテ」、「世界人権宣言」など児童文学や寓話集、世界の名作文学、伝記物など様々で、読み進めていくうちにどんどん難しい物語になっていきます。
リベロはずっと古書店を営んでいただけあって、本の知識がものすごく豊富なんですね。普段からお客様の要望にぴったりの本を探し当てたり、エシエンにも彼が読むにふさわしいお勧めの本を選んであげたりしていました。
リベロは余命宣告を受けていたことから、エシエンと大好きな本について語り合い、本を通して人生にとって大切なものは何かを教えることができて、最後の慰めになったのではないかと思います。
また、エシエンもアフリカ移民ということからイタリアでなかなか同世代の友達ができず寂しかったところに、リベロと出会って本の楽しさを知って、孤独を紛らわすことができたように感じました。
リベロとエシエンの年齢と国籍を超えた友情がこの映画の見どころですが、その他にも古書店の隣のカフェで働くイケメン店員が登場したり、ゴミ箱から拾った本を売りに来る移民労働者、絶版になった自著を探す大学教授、SM趣味の女性、なぞなぞ好きな男性など、リベロの古書店を訪れる個性豊かな常連客がたくさん登場するので、ずっと飽きずに楽しめる映画になっています。
また、イタリアの雄大な自然に癒されて、こんな自然の中にある素敵な本屋さんだったら、ちょっと足を運んでみたくなりますよね。リベロのように年をとっても自分の好きな仕事をやっていて、周囲にもこんな愉快な仲間がいたら、人生を楽しく幸せに生きていけるんだろうなと思いながら観てました。
評価 ★★★☆☆
本屋さんにやってくるお客さんが皆んなユニークで楽しい。隣のカフェのチャラいけど気のいい青年が、ともすると平板になりがちな物語のアクセントになってました。
アフリカ移民の少年との交流が心温まります。好きな本を貸すから読んだら感想を聞かせてと言って、彼を読書の世界に導いていくのですが、どこか孤独な影を湛えた少年が心なしか生き生きとしてくる過程が微笑ましく描かれています。
ほのぼのした良い映画なのですが、最後に少年に渡す本が「世界人権宣言」だったのががっかり、というかせっかくの良い話が手の込んだ国連のPR映画みたいになってしまいました。
映画『丘の上の本屋さん』公式サイト
(「丘の上の本屋さん」2023年 3月 昭島ムービックス にて鑑賞。)
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