![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/da/545d97752e9e6c2c063fd489e37ff508.jpg)
Story
我々の暮らす世界とは似て非なる平行世界のイギリス・オックスフォード。ジョーダン学寮で育てられた孤児のライラ(ダコタ・ブルー・リチャーズ)は、ダイモンのパンタライモンや親友ロジャーらと共に、騒がしい日々を送っていた。しかし街では次々と子どもが連れ去られる事件が発生し、親友ロジャーも姿を消してしまう。そしてライラ自身もコールター夫人(ニコール・キッドマン )に連れられジョーダン学寮から旅立つことに。旅立ちの日、彼女は学寮長から黄金色の真理計を手渡され……。(goo映画より)
2007年/アメリカ/クリス・ワイツ監督作品
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/68/2f903433eae6dffe96535ee07fcdac71.png)
評価 ★★★☆☆
主人公のライラを演じるのは、期待の新星ダコタ・ブルー・リチャーズ。
普通は、魂は肉体に宿るものだけど、この世界では魂と肉体が切り離され、魂が守護精霊の「ダイモン」として動物の姿をしている、という設定は面白いと思いました。(ちなみに、公式サイトで調べたところ、私のダイモンはチンパンジーの雄でした。^^; )
また、主人公のライラをめぐる登場人物たち、コールター夫人、ジプシャン、魔女、鎧グマなど、キャラクターたちはどれもユニークで面白いのですが、物語に上手く活かし切れていない印象がありました。この登場人物たちをもっと上手く料理できたら、もっと見応えのある映画になったかもしれないです。
VFXなどは迫力があって凄いですが、肝心の物語がとってつけたような展開が多く、また物語自体を台詞で説明するシーンが多いため、面白さが半減してしまいましたね。せっかくの冒険ファンタジー映画なのだから、もっとアクションで見せてほしかったように思います。
また、ライラ自身のキャラクターも、生意気で子供っぽさがまるでないために、可愛げの無いキャラクターとして見えた人は多かったんじゃないのかな。。
この映画の最大のアイテム、黄金の羅針盤は、いまひとつワクワク感に欠けるし、ラストのお決まりの大合戦も、それまでの物語が面白くないために、ちっとも高揚するような格好良いシーンには思えませんでした。唯一、良かったのは鎧クマの描き方かな。鎧クマの王位継承権をめぐって、イオレクという鎧グマがリベンジ・マッチするシーンがあるのですが、このシーンがいちばん迫力があって興奮しました。クマの方が面白くて、人間ドラマが稀薄だったというのはなんだか情けない。。
今まで映像化が不可能だったファンタジーの作品が、VFXの技術が進んで、次々と映画化されるのはとても嬉しいことですが、やはり映画づくりで何よりも大切なことは、物語の描き方にあることが、この映画を観て再認識させられたように思います。ずっと昔の作品なのに、「ネバーエンディング・ストーリー」のようなファンタジー映画の方がずっと面白かったです。映像の凄さももちろん大事ですが、もっとワクワク・ドキドキさせられるようなストーリー展開に気を配ってほしいですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/30/577b9ac6991b4190c9948f37be50036f.png)
評価 ★★☆☆☆
フィリップ・プルマンによるファンタジー小説の第1部を映画化。
なんか、単にストーリーをなぞっているだけの展開で、物語に入り込めませんでした。
本来は映像で描くべきところを台詞だけで片付けている場面が多いのも難点です。原作は読んでないのですが、長大な物語を無理にダイジェストした感じがあります。いっそのこと、子供目線で描かずに、思いっきりダークファンタジーに徹した方が成功したかもしれません(なにしろ、小説の原題は「彼の暗黒物質」)。
ダストという概念が映画の中で重要な意味を持って描かれていますが、これはさしずめ多次元宇宙をつなぐワームホールかプラズマトンネルでしょうか。魂がダイモンという動物の形をとるというのも面白いのだけれど、これら異世界を形作る要素が物語に上手く活かされていませんでした。
原作の主題は、権威主義と自由意志の対立そして人間性の解放と、ある雑誌に書いてあったのですが、それだったら、教権=マジェステリアムの脅威が判然としないのは致命的かと思います。ライラの冒険は3部作だそうで、つづく第2部「神秘の短剣」、第3部「琥珀の望遠鏡」ではどう描かれるんでしょうか?
映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』公式サイト
(「ライラの冒険 黄金の羅針盤」2008年3月 甲府市 グランパーク東宝8にて鑑賞)
我々の暮らす世界とは似て非なる平行世界のイギリス・オックスフォード。ジョーダン学寮で育てられた孤児のライラ(ダコタ・ブルー・リチャーズ)は、ダイモンのパンタライモンや親友ロジャーらと共に、騒がしい日々を送っていた。しかし街では次々と子どもが連れ去られる事件が発生し、親友ロジャーも姿を消してしまう。そしてライラ自身もコールター夫人(ニコール・キッドマン )に連れられジョーダン学寮から旅立つことに。旅立ちの日、彼女は学寮長から黄金色の真理計を手渡され……。(goo映画より)
2007年/アメリカ/クリス・ワイツ監督作品
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/68/2f903433eae6dffe96535ee07fcdac71.png)
評価 ★★★☆☆
主人公のライラを演じるのは、期待の新星ダコタ・ブルー・リチャーズ。
普通は、魂は肉体に宿るものだけど、この世界では魂と肉体が切り離され、魂が守護精霊の「ダイモン」として動物の姿をしている、という設定は面白いと思いました。(ちなみに、公式サイトで調べたところ、私のダイモンはチンパンジーの雄でした。^^; )
また、主人公のライラをめぐる登場人物たち、コールター夫人、ジプシャン、魔女、鎧グマなど、キャラクターたちはどれもユニークで面白いのですが、物語に上手く活かし切れていない印象がありました。この登場人物たちをもっと上手く料理できたら、もっと見応えのある映画になったかもしれないです。
VFXなどは迫力があって凄いですが、肝心の物語がとってつけたような展開が多く、また物語自体を台詞で説明するシーンが多いため、面白さが半減してしまいましたね。せっかくの冒険ファンタジー映画なのだから、もっとアクションで見せてほしかったように思います。
また、ライラ自身のキャラクターも、生意気で子供っぽさがまるでないために、可愛げの無いキャラクターとして見えた人は多かったんじゃないのかな。。
この映画の最大のアイテム、黄金の羅針盤は、いまひとつワクワク感に欠けるし、ラストのお決まりの大合戦も、それまでの物語が面白くないために、ちっとも高揚するような格好良いシーンには思えませんでした。唯一、良かったのは鎧クマの描き方かな。鎧クマの王位継承権をめぐって、イオレクという鎧グマがリベンジ・マッチするシーンがあるのですが、このシーンがいちばん迫力があって興奮しました。クマの方が面白くて、人間ドラマが稀薄だったというのはなんだか情けない。。
今まで映像化が不可能だったファンタジーの作品が、VFXの技術が進んで、次々と映画化されるのはとても嬉しいことですが、やはり映画づくりで何よりも大切なことは、物語の描き方にあることが、この映画を観て再認識させられたように思います。ずっと昔の作品なのに、「ネバーエンディング・ストーリー」のようなファンタジー映画の方がずっと面白かったです。映像の凄さももちろん大事ですが、もっとワクワク・ドキドキさせられるようなストーリー展開に気を配ってほしいですね。
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評価 ★★☆☆☆
フィリップ・プルマンによるファンタジー小説の第1部を映画化。
なんか、単にストーリーをなぞっているだけの展開で、物語に入り込めませんでした。
本来は映像で描くべきところを台詞だけで片付けている場面が多いのも難点です。原作は読んでないのですが、長大な物語を無理にダイジェストした感じがあります。いっそのこと、子供目線で描かずに、思いっきりダークファンタジーに徹した方が成功したかもしれません(なにしろ、小説の原題は「彼の暗黒物質」)。
ダストという概念が映画の中で重要な意味を持って描かれていますが、これはさしずめ多次元宇宙をつなぐワームホールかプラズマトンネルでしょうか。魂がダイモンという動物の形をとるというのも面白いのだけれど、これら異世界を形作る要素が物語に上手く活かされていませんでした。
原作の主題は、権威主義と自由意志の対立そして人間性の解放と、ある雑誌に書いてあったのですが、それだったら、教権=マジェステリアムの脅威が判然としないのは致命的かと思います。ライラの冒険は3部作だそうで、つづく第2部「神秘の短剣」、第3部「琥珀の望遠鏡」ではどう描かれるんでしょうか?
映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』公式サイト
(「ライラの冒険 黄金の羅針盤」2008年3月 甲府市 グランパーク東宝8にて鑑賞)
そんな中本作も映画化されたワケですが、
どうやら原作はかなり宗教色も強いらしいですね。
本作を映画化するということでかなりそっち方面からの
反発も多かったそうです。
映画化の際にはかなり配慮したんだそうですが、
原作への興味をかきたてるとのことらしいです。
そんな面倒クサイ原作、なにもわざわざ映画化しなくても~とも
思ってしまいますが、まぁあたしは楽しめたので、
良かったかなぁ~と思いますです。
遅くなりましたが、いつもTB&コメントありがとうございます♪
最近、技術が進んだこともあって、色んなファンタジー作品が続々と映画化されていますね。
私も原作は読んだことがないのですが、ある雑誌で監督のインタビュー記事が乗っていて、本当に映画化するまで大変だったと話していました。。
まずは、長大な原作を脚本化するところから始めたそうで、脚本にしてみて映画化する自信が湧いて来たとか、監督にとっては、そこまで映画化したいほど興味を持った作品だったのでしょうね。。
でも、せっかく苦労して映画化した作品が、ダイジェスト版を観ているような印象を受けてしまったので、なんだかもったいなかったですね。。^^;
次回作はどういう展開になるのかなー。。
こちらこそ、コメントありがとうございました。
250億というのは凄いですね。。
それなのに、あまり印象が残らなかったというのは本当にもったいない気がします。。
次回作が今作よりももっと面白い映画になっていることを期待したいですね。