夫婦でシネマ

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新しい人生のはじめかた

2010年03月17日 | あ行の映画
Story
NY在住のCM作曲家ハーヴェイ(ダスティン・ホフマン)は、一人娘スーザン(リアン・バラバン)の結婚式に出席するためロンドンへ向かう。離婚以来久々に家族が揃うのを期待していたが、花嫁の父の役割はすでに元妻の再婚相手に委ねられていた。追い討ちをかけるようにNYの上司からはクビを宣告する電話が。所在なく落ち込むハーヴェイは、空港のバーで白ワイン片手にひっそりと読書をするケイト(エマ・トンプソン)と知りあう。孤独を抱えた2人はいつしか会話を弾ませるのだった。(goo映画より)
2008年/イギリス/ジョエル・ホプキンス監督作品





評価 ★★★★

これは、ダスティン・ホフマンとエマ・トンプソン、ふたりの名優のアンサンブルを楽しむ映画ですね。
特にダスティン・ホフマンが優れていたと思います。所作や間の取り方といい、これはもう駆け出しの俳優にはだせっこない味わいのある名演でした。
対するエマも彼の演技をうまく受け止めていました。どうしても理想の相手に巡り会えない哀しさと諦めみたいな感じが醸し出されてこれも心に残る名演。

印象的なシーンはいくつかありますが、特にダスティンの娘の披露宴のくだりがこの映画のハイライトだと思います。義父がするはずだった娘へのスピーチを自ら行い、娘への思いを語るところは胸が熱くなります。その後、帰ろうとするエマをピアノを弾いて引き止めるのですが、このシーンでは、ピアノを弾けるってこんなに素敵な事なんだな、と思ってしまいました。

映画の原題は「ラスト・チャンス・ハーヴェイ」で、その通り、ダスティン演じるハーヴェイには何度かラストチャンスが訪れます。娘へのラストチャンスをクリアした後は、エマとのラストチャンス。ホフマンの突然のアクシデントで再会の約束が果たせず諦めてしまったエマに告白するところ。人生の甘いも辛いも経験した大人の落ち着いた雰囲気が、その他大勢の恋愛ドラマと違った味わいで、ほのぼのとした余韻を残します。


映画『新しい人生のはじめかた』公式サイト


(「新しい人生のはじめかた」 2010年2月 名古屋 伏見ミリオン座 にて鑑賞)

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