夫婦でシネマ

夫婦で見た映画と、個別に見た映画について感想をかいてます。全て映画館で見た映画で、ミニシアター系の映画をたくさん紹介!

キングダム/見えざる敵

2007年11月11日 | か行の映画
Story
サウジアラビアの外国人居住区で自爆テロ事件が発生した。事件で同僚を失ったFBI捜査官のフルーリー(ジェイミー・フォックス)は、知り合いのジャーナリストを通じてサウジ大使に接触、なかば強引に現地捜査を承諾させる。法医学捜査官のメイズ(ジェニファー・ガーナー)や爆発物専門家のサイクス(クリス・クーパー)、情報分析官のベイトマン(アダム・レビット)と共にサウジへと渡るフルーリー。サウジ国家警察のアル・ガージー大佐(アシュラフ・バルフム)に迎えられた彼らは空港から爆発現場へと直行し、そのすさまじさに驚愕する。フルーリーたちは早速本格的な調査を開始しようとするが、サウジ側からの制約が多く、思うように進展しない…。
2007年/アメリカ/ピーター・バーグ監督作品





評価 ★★★☆☆

冒頭、アラビアのロレンスの時代から9・11テロまで、サウジと欧米の関係を俯瞰した映像が小気味よく、ポリティカルアクションの始まりだー、という期待感をおおいにかき立てられます。
サウジのアメリカ人居住区で起こったテロ。そこへ捜査に向かうFBIの4人のエキスパート。爆心地の穴の中をドロだらけになりながら証拠品を探すクリス・クーパーが印象的でした。いい役者ですね。そこで得られた手がかりから、犯人一味のアジトを突き止めての銃撃戦が一つの山場です。そのあとのハイウェイでの襲撃場面から、疾風怒濤のアクションが始まり、過激派の拠点での対決のクライマックスまで一気になだれ込みます。
ハイウェイでの爆破場面から、何かM:I:3的アクションが始まったのでアレレ?と思ってしまって。というのは、綿密な捜査活動の過程からサウジとアメリカの問題があぶり出されてくるような展開を予想していたので。しかし、そんな疑問を吹き飛ばす程、最後の市街戦は手に汗握るものでした。

この映画の魅力の一つは、サウジの街の風景(実際はUAE;アラブ首長国連邦でロケしたらしい)がふんだんに出てくる所で、特に、王族が住む宮殿の映像なんかは興味深く観れました。
ジェイミー・フォックス演じるFBI捜査官フルーリーとサウジの国家警察官のアル・ガージー大佐との間に友情が芽生えてくる過程は、一種のバディムービーの趣ですが、もう少し二人の関係に切り込めば、もっと良くなったでしょう。
ラストは、復讐の連鎖を暗示するセリフで終わりますが、とって付けた感じで底の浅さは否めません。


映画『キングダム/見えざる敵』公式サイト


(「キングダム/見えざる敵」2007年11月 長野にて鑑賞)

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