恥かしながら、「つぎき」を接木と書くとは、いい年になるまで知りませんでした。意味合いから、言って継ぎ木とばかり思っていました。この写真は、3年前のこの時期に、岸山を散歩中、えらく早咲きの桜の木が路傍にあるのを見つけ、一枝折って頂いてきたものを、自宅の河津桜の気に接木し、現在に至ったものである。複数種類があるのだろうが、寒桜の一種には違いなかろうと思う。花弁の色は濃いピンク、花自体は大きめであるが、下向きに遠慮がちに開く。とても不幸なことに、人間には分からないないのだが、小鳥が好む匂いを発するのか、或いは花びらの色に依るものか、とても小鳥の餌食になり易いし、落下しやすい。開花期間は長いのに、鳥害に見舞われ易いのがとても残念です。
「接木」という表記の仕方、とても言い得て名だと思います。つがれる台木を母木つぐ方を穂木というのだそうです。接木という表現には、母木、穂木の相性を吟味しなさいよという意味が込められているのと同時に、樹皮と木部の境目にある穂木の「形成層」と母木の「形成層」をうまく合わせなさいよという意味を含んでいると思います。
この時、河津桜の枝5か所に接木して成功したのは、2か所。枝に接木して大きく成長させるのは無理かもしれない。だって、接がれる穂木は異物なんだし拒否反応が起こって当たり前かもしれません。
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