鴻上尚史。
中高生とその親向けだと読み始めてから知った。
普通の新書かと思って手に取ってしまった。
やさしい口調でさらっと読めてしまうけど、
親との関係でひっかかることがあるような人には
とても大事な話が書かれていると思う。
そして最終章「世間」と「社会」の話が特に面白かった。
「世間」あなたと関係のある人たち
「社会」あなたと関係のない人たち
これだとぴんとこないけど。
世間の5つのルール
・年上がえらい
・同じ時間を過ごすことが大切
・贈り物が大切
・ミステリアス(身内だけのルール)
・仲間外れを作る
年貢を村単位で納めていたころに
皆で協力し合って生きていくために重要だったルールが今も残っているのが世間。
今も中途半端に壊れながら残っているのが、一番やっかいだという。
そしてこの世間が家族になったら?
子供が母親の付属物として扱われるのも
親が無条件で偉くなってしまうのも
家族の悪口を言ったりするのも全てこれ。
「健康的に自立する」ようにがんばろう。