迷走する枕茶屋

アネノマスク


昨日姉から電話があった。 「ちょっと近くまで来てるから出てきなさい」と言って呼び出された。 こいつと関わるのはマジで嫌なんだが、断ると強引にアパートまで来るから、仕方なく近くのショッピングセンターで待ち合わせをした。 私が指定の場所近くまで行くと、変なマスクをした人が立っていた。 あ…姉だ! 変なマスクと変な帽子をかぶってる。 変な帽子はいつものことだが、それに変なマスクが加わるとますます怪しく見える。 何そのマスクは? と聞くと、アベノマスクが来ないから自分で作ったらしい。 小池百合子だって変な手作りマスクしてるんだから、アタシだって作れないことはない! と言っていたが、おまえが人のマスクを変だなんて言える腕じゃねえだろう。 おまえの方が変だ! 大体何んだその柄は? と聞くと、見ての通りグレープフルーツの柄でしょうに! と言ったが、な〜んか… センスが悪いのか、柄の位置がおかしいのか、牙が生えてる怪物の口のように見える。 私は昔見たB級ホラー映画で、あんな口のモンスターが人間を襲ってバリバリ喰うシーンを思い出した。

           

タイトルなんだっけかな〜 デッドリーなんとか・・・・グリードとか・・・じゃなかったっけかな。  もうひとつあるからアンタもいる? と聞かれたが、絶対いらない!と断った。
それはそうと要件は何なんだ? と聞くと、ついにパートの仕事が本格的に減ったらしく、週に3日しか出勤してない状態だとかで、しかも半日で終わるということだ。 姉の仕事はコピックというアートマーカーペンの先っぽのフェルトの部分の検品である。 そのフェルトの部分は中国から輸入しているので、色々と事情があるらしい(だろうね) ということで、世間が自粛でどこにも行けないし、自分もヒマで、ヒマがヒマを呼んでストレス溜まりまくりな状態だという。だからと言って私の所に来んなって話である。 姉とは一度兄弟の縁を切っている。 その辺の深い事情はいずれの機会に書くかもしれないが(いや、書かないかもしれない・・・・)
とにかく、コイツとはあまり関わりたくないのだが、 最近姉が歳をとってきたせいか、なんだかんだ理由をつけて私に接近しようとしてくる。 絶対何か企んでるに違いない。
私にとってコロナ以上に警戒しなければならない緊急事態ならぬ危険事態である。

そのあと姉はショッピングセンターで買い物していくから、と言って別れた。 別れ間際にあ、そうそう、この前タカシおじさん(親戚)が癌で入院したんだって、と言った。 ちょっと待て、それおまえのパートの話より大事だろう!もっと早く言えバカ!と、怒った。 で、一体何の癌だ?と聞くと知らな〜い、自分で聞けば と、こんな調子だ。
この人は自分以外のことは誰がどうなろうとどうでもいいことなのだ、昔からこういう人だ・・・・  やれやれ 
 








  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事