
曖昧なメモリー
街の小さなミニコミ誌の仕事をしている彼女は、俺の高校の時の同級生。特に親しかったわけでもないのだが、昔からカメラが趣味だった俺は、 たまたま街で取材中の彼女に出会ったのがきっかけ...

貧しい家ほど犬を飼う 再編集版(5〜8)
(5次の日の朝、僕は学校へ行くのが憂鬱だった。 なぜなら昨日悦ちゃんと一緒にいるところをクラスの土谷くんに見られてしまったからだ。 きっと教室では、僕と悦ちゃんが仲良くしていたこと...

貧しい家ほど犬を飼う 再編集版(1〜4まで)
年末という事で、去年ブログに数回に分けて載せていた短編小説を、再編集し直して2回に分けて載せます。 これは私個人のメモリーとしてここに残しておくものですので、1度読んだ人はスルーし...

アイスクリームとロードショー
アイを運び続ける女「わたし、いつまで喫茶店のウェイトレスやってなきゃいけないんだろうな〜…」...

慰めの終電車
残業で遅くなったわけではないホテルで彼氏と抱き合ってたわけでもない終電になるまで ただ...

陽射し
残暑の強烈な陽差しの中 目的もなく 川沿いの道をひたすら歩く世の中の全てのものに 何ら...

私の胸の小さな龍 Dragon's tattoo
「私の胸の小さな龍 Dragon's tattoo」いつからだろう 私の胸に小さな龍が住みついたのは。黒くて小さいイモリのような生き物は、小刻みに震えながら 青...

格子の中
夏休み前の終業式の日 わたしはわざと遅刻をした 校庭で校長先生の退屈な話を聞く生徒たち...