2024年の国内家庭用ゲームの市場規模は、前年比25・4%減の3013億円だった。9月に3度目の値上げをした家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」が伸び悩んだことが主な要因で、ゲームソフトの販売本数上位10本のうち、PS5向けは、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジー7 リバース」が9位にランクインしたのみだった。ゲーム情報メディア「ファミ通」が16日発表した。 ゲーム機などのハード市場は29・2%減の1894億円だった。最も売れたのは任天堂の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」で23・5%減の310万台だった。PS5は43・8%減の145万台にとどまった。 PS5は20年11月に発売。発売当初は新型コロナウイルス禍や半導体不足が影を落とした。世界展開を重視するソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の方針で、日本市場への出荷台数は限られ、転売が横行。入手が困難になり、日本では初期段階での普及が出遅れた。 PS5は世界的な物価高騰で昨年9月に3度目の価格改定を実施。地域によって実施回数は異なるが、日本は3度とも値上がりの対象となった。発売当初の割安感が失われ、11月には上位機種を発売したが力強さを欠いた。 国内市場は発売から8年目を迎えるスイッチがけん引する形が鮮明になっている。ソフト販売の上位10本のうち、9本をスイッチ向けが占めている。10月に発売した「スーパー マリオパーティ ジャンボリー」が95万本で年間首位だった。17年発売の「マリオカート 8 デラックス」が53万本、23年発売の「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」が41万本、20年発売の「あつまれ どうぶつの森」が37万本と、任天堂のヒット作の売り上げが長期化している。 任天堂は今年度中にスイッチの後継機を発表する計画。任天堂人気を次世代機の普及に生かせるかが今後のゲーム市場の盛況を左右する。 (産経新聞) |
ゲーム市場て熱狂的なファンがいて、市場は拡大と思っていました。
市場は25%減とは・・・
意外でした。