フジテレビの朝のワイドショー「小川宏ショー」の司会を17年間にわたって務めたフリーアナウンサーの小川宏さんが11月29日午前11時、多臓器不全のため東京都内の病院で死去した。90歳。東京都出身。番組がさらさらと進行することから「春の小川」とも呼ばれた名司会者の訃報に、芸能界からは追悼の声が相次いだ。 小川さんが司会を務めたNHKのクイズ番組「ジェスチャー」(1955〜64年)の頃から知り合いという黒柳徹子(83)は所属事務所を通じてファクスで「おやさしい方で、思いやりがあって。NHKのアナウンサーの中で一番好きな方でした。なんて悲しい。小川さんとは、大の仲良しでした」と悲痛な様子。 小川さんがテレビ朝日「徹子の部屋」に出演した際に「一度、線路に飛び込んで死んでしまおうと思ったことがあったと『徹子の部屋』で打ち明けてくださった。いろいろあったことをお聞きして、私は手を取って『生きていらしてよかった』と2人で泣きました。そういう、人に言えないことを『徹子の部屋』で私に打ち明けてくださいました。小川さんのおやさしいお気持ちが忘れられません」と人柄をしのんだ。 元フジテレビのフリーアナウンサー・露木茂氏(75)は「小川宏ショー」で共演。「そばで見ていた私にとって、先生であり、原点みたいなものでした。和やかな雰囲気をつくり出して、ゲストから話を引き出す話術は天下一品。小川さんだから話すという俳優や政治家はたくさんいました」と先輩の功績を称えた。 「小川宏ショー」のサブ司会者を務めた女優の藤田弓子(71)はフジテレビ「みんなのニュース」の電話取材に「私がおっちょこちょいで、とちってばかりいて、そのたびに小川さんがフォローしてくださって、本当に恩人です」と感謝した。(スポニチアネックス) |
名前は聞いたことが・・・ご冥福をお祈りします。