キヤノン株式会社 株主総会

キヤノンの第109期定時株主総会へ行ってきました。

議事進行は御手洗さん・・・

108期は為替がドル、ユーロともに大幅な円高で推移。
また世界的な不況の影響でオフィス向け製品の低迷。
カメラ、インクジェットプリンターも低迷。
減収減益となる。


株主との質疑応答・・・
Q為替ヘッジは行っているのか？
A為替を含め金融は予測不可能。3か月先の予約を行っている。
　為替の変動に耐えられる体力づくり。さらなるコストダウン。
Q社長は今年を「成長元年」と言うが具体的には？また化学物質リスクについては？
A2007年の数字に戻るには12年かかると思っている。第三次5カ年計画の最終年。
　具体的にはプリンター・・・印刷専門からプライベートまで、生産ロボット・医療ロボット、医療は経済に影響されにくい。　医療・・・大学と共同開発。
　産業ロボット、安心安全ロボット。
　化学物質・・・化学物質過敏症、法令順守・ドイツなどと連携
Qコンプライアンスと内部通報制度について？
Aコンプライアンス・・・法令順守と世の中のキヤノンへの期待
　内部通報制度・・・労働問題は現場で解決。子会社には確認をしている。
Q連結と単体の違い？
A単体・・・キヤノンブランド単体、連結・・・キヤノン以外のブランドを加工したものも含む。
　欧州・・・アフリカを含む。その他・・・アジアを含む。
Q個人株主が減少している？
AIR活動の強化
Q主力製品のシェアについて？
Aほとんどの地域でシェアは3位以内。
Qキヤノン財団、キヤノングローバル戦略研究所について？
Aキヤノン財団・・・大学、公共の研究を助成。キヤノングローバル戦略研究所・・・社会科学、調査・分析で社会貢献。
ともにキヤノン創立70周年記念の社会貢献で設立。
Q技術力の維持向上は？
A組織、個人ともにその幅と領域を広げる事により向上。
QHPについて？
Aインクジェットプリンターではライバルであるが、他では共同開発もしている。
Q海外主要拠点について？
Aとくに新しい国を現時点では考えていない。

質問とは別に今回の配当についての御手洗氏の考え。
＊キヤノン株式の長期保有者に高齢者が多く、楽しみにしている。
＊キヤノン株式を担保にしている中小企業が多く、担保価値を下げないため。
＊キヤノン株式の44％が外国人の保有、またその中で各国の年金が保有している。
年金の利回り確保により長期保有
上記の点より期末配当を55円据え置きとする。



全体的にキヤノンの株主総会は丁寧で、質問にもしっかり答えて好感が持てました。
商品のデモンストレーションなどのコーナーがあっても良かったと思うけど・・・