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長いうえに、激しく 下ネッタ。 閲覧注意。 仕方のないことですが、連発してます。
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同人、二次創作―― それは、扱いを間違えれば 版権をキレさせることもある、デンジャラスな世界。
古くは、ポケモン、王国。 最近なら、ヘタリアでしょうか。
王国は、実家が 合衆国有力企業なため、敬して遠ざけたい。
―― 同人誌は、その多くが、R-15描写程度を含むのが通例。
バーチョ程度は、食前酒のようなもの。
R-18だって、含んじゃう。 男性向け、女性向けを問わずに。
…と言っても、コメディ要素が大部分のモノだってあるし、むしろ、全年齢向けも少なくない。
ただ、異臭を放つものが目立つのも、否定はできない。 臭いすぎるがゆえに、石原都知事のようなヒトから「頭がおかしい」 と蔑視されるのも、また ゆえなきこととも 言えない。
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出版不況 と言われ、BLも売れ行きとしては悪くは無いが、必要作家数とコストからか、やや供給不足の感が否めない。
そんな状況を打破するのか、それとも 単なる印税ケチのためなのか。 同人誌を、商業誌として体裁を変えて売り出す商法があります。
まぁ、いわゆる 同人の―― 既発のモノの再録集です。 描き下ろしを含む場合は、ファンが それを読みたいがために買ってしまう。 けれど、作家さんによっては、商業系アンソロ寄稿や 再録集の描き下ろし分を、改めてイベントにて発売される方もおいでで、無理に商業系アンソロを買うには及ばない―― ただ、値段は、商業系のモノのほうが、はるかにお安いのですが。
イベントに頻繁にイケない 地方のタミ。
ハマるタイミングを間違え、すでに絶版状態の同人誌が多くなってしまったけれど、「読みたいッス!」 という私のような人間には、商業系による再録アンソロは ありがたい。
けれど、R-18内容のものが多いがために、それへの配慮を怠られるのも また、困るのです。
さらには、アンソロ版元が、版権版元への仁義を切り忘れて(?)、バトルが始まっても 困る。 ヘタリアの、幻冬舎と ふゅーじょんぷろだくと との仁義なきバトルのような…。
私個人は、再録集として、商業誌体裁にて販売すること自体に反対ではありません。 価格の均衡という点では、肯定派。
けれど、イベントでは、ばっちり『R-18』 表記で未成年に販売しないというケジメを守っているのに、商業誌で売りだすと 一般書店にて 成年向けマークもなしで、普通に買えてしまう―― という、出版社のケジメのなさには、批判する姿勢です。
ガードの甘さがゆえに、一度バーニングしてしまったらと思うと ゾクゾクするので。
とあるヒバツナ本を買ってみましたが―― たしかに、「これは18禁だ」 と言うほかない。 恋愛を豊かに描いてもいるけれど、性愛も 豊かに描き過ぎ。
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同人作家さんたちの多くは、版元の提示条件の前に沈黙している ご様子。
そんな中、成年向け作品を 商業アンソロや再録集に、けして収録させていない―― まだ、再録させていないと云うべきかもしれませんが―― 作家さんがおいでです。
名前を、船鬼一夫 (舟木一夫じゃなくってNE)。
ジャンルは、リボーン。 絵は、「Oh,神サマ!」 と讃えたくなるほど。
カップリングは、ザンザス×スクアーロ。 レギュラーは、ヴァリアーメンバーとボンゴレ9世。
ブライト出版という、わりと節操無く18禁同人誌を再録・発売して下さる版元から、
『船鬼一夫 ハゲ 』 『船鬼一夫 ハゲ2 』
…のシリーズ2冊を刊行。
また、他の版元へも商業系アンソロを寄稿。 イベントで、18禁本を出していなかったわけではないけれど、商業系では、「成年向け」 の再録はない。
はっきりとしたスタンスを表明してはいませんが、嫌いじゃないです、その姿勢。
ただ、船鬼一夫さんのネタが、えっちではないけれど、まったくのノーマルというわけではない。
むしろ、危険なまでにアブノーマル。 ただ、ハアハア18禁ではないというだけ。
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例えば、
ザンザス;(ツナたちに)
「てめーらもオナ○ーに、野菜とかコンニャク使うんじゃねーぞ 」
ツナ;
「使わねーよ! 」
ヒバリ;(ギクッ! 汗をダラダラ流しながら)
「ぼ…、ぼ、僕だって 使った後は ちゃんと洗って た…、食べ 」
草壁;
「ちょっといいんちょうおぅおぅ」
この絵柄で、この下ネタぶりである。
(野猿が、八百屋にて スクアーロにイタズラして)
ザンザス;
「スイカ丸ごと入ったってのか!? 」
スクアーロ;
「どこにだよ?!! 」
野猿;
「違うよ! 八百屋のバナナで二輪挿… 」
ザンザス;
「バ…バナナだと?! 釘が打てるほどカチカチに凍らせてか?! 」 (以下略)
この絵柄で(略)
(「未来篇」ザンザスVS ジル&オルゲルトのパロ。ザンザスが、ゴキホイホイの匣兵器を手に…)
ジル;
「激レアの 黒い台所の悪魔か 」
オルゲルト;
「その通りです。 コピー不能と言われる 家庭の害虫シリーズ!! 」
この絵(略)
・妖花アイリスで、おっぱいスクラム。
・ルッスーリアで、「今日下着 着けていないの… 股下 くぐっていいのよ 」
・真六弔花・ゴーストを炎ごと 吸い込もうとするツナに、太猿の う○こ を吸い込ませる。。
・ベスターに う○こ をベッドでブリブリさせて、片付けさせた部下に、
「この量を スクアーロさんが…」 「いや、この圧倒的なスケール、ザンザス様だ!」
「人間の量じゃない。使った形跡がないし 」 「使うって何にだよ」
「あの方々は規格外。伝説。 そして 伝説が、今ここに!」
・ザンザスに あんまんを顔にぶつけられ、顔じゅう 餡だらけになったスクアーロ。 コンビニ店長オルゲルトが、スクアーロの顔を見て、
「お客様あアアア、店内でのスカトロプレイはおやめ下さいいい」
―― 永遠に、肛門期なのかと思うほどに、下ネタ満載。 そういう意味では、ガチンコ年齢制限アリ。
けれど、巧すぎる絵柄であるがゆえに、ドン引く前に、感動に 心震えてしまう。
オルゲルト店長の、こんなセリフにも、心が震える。
「店員たるもの、常に戦士(ファイター)でなくてはなりません…。
店頭にたむろって他客を威嚇する営業妨害クソヤンキーどもの駆除、
長時間無銭読書しては商品を手垢まみれに汚すクズヤンキーどもの地域からの滅殺、
吸い殻をばら撒き食べクズを撒き散らすゴミヤンキーどもの地球外追放、
それらは我々の使命であり 天命 」
多分、というか、接客業に従事する人間達のココロの闇を代弁するセリフでしょう。
クソ・クズ・ゴミ、激烈すぎる辛口コメディであるがゆえ、私は どうしても愛してしまう。
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商業系で本を出した瞬間に、もはや作品は、個人にてどうこうでなく、版元を代表する商品になり得る。
イベントで読まれる以上に、全国津々浦々の書店で晒しものになるかもしれない。
批評され、酷評されることもありうる。 それは、恐れと同時に、喜びでもある。
憚ることなく、下ネタ満載にて、世のコミック好きのヒトたちに、辛口パロにて 問うた、その勇気に―― 乾杯!!
―― とりあえず、姪の同級生男子(中学生) に読ませてみます。