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キングダムハーツ 358/2 Days 2巻
著者:天野シロ 原案/野村哲也 2011/3/22 スクウェア・エニックス
公式キャッチ(?) ―― “ こいつらといると飽きねえ 心があるみたいに笑える ”
「 六っきゅん、六っきゅん!! 」
…分かってるんだ、キモイって。
…分かってるんだ、自分の萌えは 他人の萎えで、他人の萌えは、自分の萎えなんだってことくらい…分かってるんだ。
…それでも、オレは ―― 「 六っきゅん、六っきゅん!! 」(笑)
***
震災やらで、すっかり記憶の網から抜け落ちていましたが、『 KH 358/2 Days 第2巻 』 が、3月22日発売されました。
いやぁ…すっかり忘れてました。
ガンガン本誌で読まず、いわゆるコミックス派なもので、死角を突かれました。 いくら私でも、アラサーにして まんが雑誌 を買う気力はありません。
これが同人誌なら、 たとえ時の果て (出勤に間に合うように空路) でも、地の果て (最長東京まで) でも、 赴くのですが…お腐れというものの 不思議さ。
――― 。
――― 。
――― それもまた、人間というもの、でしょうか。 業が深い。
***
イイ感じに、物語が進行しています。
原作、それも、すでにゲームや映画 あるいは 小説などで成功しているものは、コミカライズにしろノベライズにしろ なににしろ、わりあいプレッシャーが強いであろうと思います。
天野シロ先生――( 性別が不明のため、敬称 )、巧くオリジナル要素も入れて、面白いと思います。
数年来、気にかかっているのが、天野先生の前歴。 どこかの同人誌でお見かけしたことがあるような、絵柄なんですよねぇ…。
コミックというものが、模倣から始まる傾向がある―― 版権キャラのトレスから始まり、やがてオリキャラへ…―― のため、どこかで見かけていても、読んでいても不思議ではない。
最近のデヴュー作家は、ほぼ同人経験―― 一般・腐・男性向け問わず ですが…―― おありなのではないでしょうか。
( その功罪を、ここでは 論じる気はありませんが。)
なにか、お腐れの電波を感じる――。
( 是苦シオンの、納豆ネタとかねぇ… 天野先生とは、他人と思えないわぁ~。 )
***
うん、時計塔での、六サス・紫オンからの悪セルへの 「プロポーズ」 は、これなんてサーヴィス?
萌え死ぬかと思いましたよ! いや、むしろ萌え死なせてぇ!! ( なら、死ねよ(笑)
第1巻に比べても、第2巻収録エピソードでは、六っきゅんが、さらに「オトコノコ」 らしくなっていますし。
ビーストキャッスルでの、「鍵ブレードが出ないの…災クスにバレたら…」 と思い悩む紫オンに、
六サス; 「 … じゃあ、逃げるか?」
紫オン; 「 えっ… 」
六サス; 「 一緒に 」
…との場面の表情も、キリッとしてますし、いいじゃな~い。
“木ーブレードネタ” も出てたら、もっとよかったケド。 「原作準拠」 がイイってことも、あるってハナシ。
しかし、あの時計台プロポーズは、ツボった~。
六サス;
「 夢かもしれないけどっ
三人で いつまでも 一緒にいられたら いいなあって思ったんだ。
悪セル的には どう… かな? … 嫌? 」
悪セル;
「 プッ… 嫌じゃねーよ 」
( こいつらといると飽きねえ 心があるみたいに 笑える )
「 むしろ うけるぜ そのプロポーズ 」
キャラ設定年齢14歳でしたから、こういった、青春台詞が、とても好感が持てます。
とは言っても、わたしたち おおきな お友達にとっては、六っきゅんは そのままで美味すぅいのですが、紫も 空へと繋がる。
「公式で、悪空? あはっ、わぁ~ぃ!」 …などと、お腐れ全開で、好き好き!! 悪六悪空悪六悪空悪六空!! …ん? 悪六×空? ……美味すぅい!!
…なのですけれど、基本的に、『 Days 』 は、FF7CCと同様に、KH2へつながる流れ的に、なにをどうしても、六・紫・悪の三人は破局を迎えます。
破局というまでではないかもしれないけれど、「悲劇」 の物語。
レプリカの紫オンは、空に 帰らねばならず。 六サスもまた、帰らねばならない。
悪セルは、ひとりぼっちになる。
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プレイ時の、あの 寂莫感、あの 切なさは… 半端ではなかったですねぇ…。
紫オンの、「空に記憶を返せば、紫オンは消える。 誰も思いだせなくなる。想い出の中にも残らなくなる」
―― なんという 過酷な設定かと。
その中での、屋敷での、焼け野原…もとい、悪セルの、
「消されちまうんだぞっ! ―― ふぅっ…… ふざけんな! 」
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「てめー…… ナメてんじゃねーぞ!
俺は決めた。
おまえらが 何度逃げようが、俺が何度だって 連れて帰ってやる! 」
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( 仮名: ノハラ・悪セル 年齢 25歳 (希望)
…この、紫オンとの遣り取りは、「ぜったい 心あるよ、アンタ…」 と、下手な映画よりも感動させられました。
ここと、これに続く、あのラストバトルを、コミック版にて、どう描くのか、楽しみです。
( スクエア、こういう方向なら、いいんです。 ゲーム性としては、ちと 難がありましたが。泣きゲーとしては、マイベスツ。)
コミックにて、ほのぼの友情ストーリィが展開するだけに、作者が どう結末をつけるのか。
それが楽しみでもあり、物語が終わってほしくない、「六サスの夏休みが始まってほしくない」 との想いもあり―― 。
―― かくも、ヲタクとは、難しき、哀れなるものかな。
***
冒頭でも書きましたが、「自分の萌えは 他人の萎え~。他人の萌えは、自分の萎え~。」 でございます。
キモイことは、充分 分かってますし、著作剣リミットブレイクなのも分かってますので、どうぞ ご容赦を。
( いや、リミットブレイクとは言わないか。 それに私はいつでもピンチ~。 )
ネズミーランド千葉出張所も再開しましたし、アレなんですが。
なぜに、この王国心にだけは、箍が外れるのか―― んっ? 私がお腐れなだけ?