去年の誕生日プレゼントに、Sさんから頂いた本です
遅まきながら、上橋菜穂子さん、昨年の国際アンデルセン賞、おめでとうございます
え~、ちなみに国際アンデルセン賞とは、
【 「児童文学への永続的な寄与」に対する表彰として贈られる国際的な賞で、
「小さなノーベル賞」とも呼ばれるほどの影響力を持つ。
賞の名称はデンマークの高名な児童文学者ハンス・クリスチャン・アンデルセンにちなむ。 】
以上、ウィキペディアより
受賞されて初めての作品ですっ
10年もの年月をかけて書かれた小説です
主人公は、二人。
一人は、強大な帝国・東乎瑠(ツオル)にのまれていく故郷を守るため、
絶望的な戦いを繰り広げた戦士団「独角(どっかく)」の頭であった、ヴァン。
奴隷に落とされ岩塩鉱に囚われていたとき、一群の不思議な犬たちに襲われ、
噛まれた人たちが病魔に冒され次々と亡くなっていく中、幼子ユナと二人のみ生き残った…
もう一人は、移住民だけが罹ると噂される謎の病の治療法を懸命に探す医術師、ホッサル。
上巻では、この2人の物語が同時進行していきます
謎の病を防ぐ方法は3つ
一つは、病素を弱めるか殺すかして作る弱毒薬で、病の発症を予防する
一つは、病素を抑えたり殺したりする薬効のある素材を探す
一つは、感染した人の体が病素に対抗しようと作り出される「抗病素体」を採り出して、血漿体薬をつくる
その血漿体薬をつくるために、『ヴァンを探せ!』ってことになり、
日本でいうところの「くのいち」が、跡を追います
征服している国と、された国どうしの思惑
宗教寄りの医術と、近代的な医術のせめぎ合い
次から次に広がる物語に、565ページもアッという間に読めてしまいます
夜更かしして目の下のクマを恐れるは、寝る前にこの本を紐解くこと、我慢してます
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