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『鹿の王 上巻 -生き残った者 / 上橋 菜穂子』を読んで

2015年03月09日 | 本、読んだよ!

去年の誕生日プレゼントに、Sさんから頂いた本です

 

遅まきながら、上橋菜穂子さん、昨年の国際アンデルセン賞、おめでとうございます

 

え~、ちなみに国際アンデルセン賞とは、

 

【 「児童文学への永続的な寄与」に対する表彰として贈られる国際的な賞で、

 

「小さなノーベル賞」とも呼ばれるほどの影響力を持つ。

 

賞の名称はデンマークの高名な児童文学者ハンス・クリスチャン・アンデルセンにちなむ。 】

 

                                             以上、ウィキペディアより

 

 

受賞されて初めての作品ですっ  

 

10年もの年月をかけて書かれた小説です

 

主人公は、二人。

 

一人は、強大な帝国・東乎瑠(ツオル)にのまれていく故郷を守るため、

 

絶望的な戦いを繰り広げた戦士団「独角(どっかく)」の頭であった、ヴァン。

 

奴隷に落とされ岩塩鉱に囚われていたとき、一群の不思議な犬たちに襲われ、

 

噛まれた人たちが病魔に冒され次々と亡くなっていく中、幼子ユナと二人のみ生き残った…

 

もう一人は、移住民だけが罹ると噂される謎の病の治療法を懸命に探す医術師、ホッサル。

 

上巻では、この2人の物語が同時進行していきます

 

謎の病を防ぐ方法は3つ

 

一つは、病素を弱めるか殺すかして作る弱毒薬で、病の発症を予防する

 

一つは、病素を抑えたり殺したりする薬効のある素材を探す

 

一つは、感染した人の体が病素に対抗しようと作り出される「抗病素体」を採り出して、血漿体薬をつくる

 

その血漿体薬をつくるために、『ヴァンを探せ!』ってことになり、

 

日本でいうところの「くのいち」が、跡を追います

 

征服している国と、された国どうしの思惑

 

宗教寄りの医術と、近代的な医術のせめぎ合い

 

次から次に広がる物語に、565ページもアッという間に読めてしまいます

 

夜更かしして目の下のクマを恐れるは、寝る前にこの本を紐解くこと、我慢してます



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