心不全はどこにいても
それも突然起こり得るもの。
数時間、数分で状態がかわることだってある。
私は1年かけて旺ちゃんの体の変化に
ちょっとずつ距離を縮めることができている。
その点私は恵まれている。
予測、前ぶれ、覚悟
色んな言葉があるけれど
私はあえてそういうのと常にとなり合わせにいる。
それは決して悲観しているわけではなく
明日を夢見るために
旺ちゃんの変化をすぐに察知するために。
心で整理する時間を与えられてる分
私は恵まれている。
一歩外へ出ると
こんな経験をする人は多くはないのかなと感じる。
私にしかわからない感情がある。
だけどもしかしたら旺ちゃんはいつも
私の心を見抜いているかもしれない。
私が不安にならないようにと
旺ちゃんはよく笑う子になったのかもしれない。
「心を整理する時間」といえば
胎児診断がいいのか悪いのかわからないが
私は胎児診断で旺ちゃんの病名がわかっていてよかったと思っている。
病気がわかったときは確かに辛かった。
初めての妊娠で
初めて手にしたマタニティノート。
6か月検診で旺ちゃんの病名が判明。
マタニティノートには妊娠5か月までの記録しか残っていない。
何も書く気になれなかった。
どう文字で気持ちを鎮めても
それまでと同じようにエコー写真を貼ることはできなかった。
辛くても書いておけばよかった。
それもあるから今こうして旺ちゃんの記録を残そうと思っている。
もしかしたら中には
「闘病日記なんて書いて何になるんだ。」
と思う人もいるかもしれない。
たとえそう思う人がいても否定する気はない。
私は以前も言ったように
感情を文字にすることで心を整理してる。
心を整理するためでもあるが
何より私は旺ちゃんのことをみんなに知ってほしい。
本当はどこにでも連れて歩きたいし
みんなに会わせたい。
それにきっと旺ちゃんは使命をもって生まれてきた。
それが何なのか本当のところはわからないが
きっと生きるということを
みんなに伝える使命をもっている。
「命の尊さ」といわれてもあまりピンとこなくても
旺ちゃんの姿を
頑張って勝ちとった笑顔を
記録することで
旺ちゃんからのメッセージを
みんなに届けることができるんじゃないかと思っている。
私は闘病日記をつけているつもりはない。
旺ちゃんからのメッセージを多くの人に届けたい。
そんな気持ちを持ちながら
自分の気持ちの整理もしている気がする。
みて。
旺ちゃんはこんなに可愛いの。