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おじさんの恋

アラフォー独身女性との恋に落ちたおじさんの独り言

発展

2020-04-27 22:52:00 | Weblog
私自身の海外への駐在赴任などもあり、彼女とは会う事もなく、ただメールのやり取りだけが続いていた。ただ、メールの中では、あそこに行きたいとか、あれを食べたいとか、日常でしてみたいことなどが時々現れ、年齢も離れているし、居住地も遠く離れているという気軽さからか、「俺もいきたいねぇ、貴女と一緒なんて言うのもすごくいい。」なんて軽口を書き込んだりしていた。実際、彼女と一緒に旅をしたら楽しいだろうなとは思っていた。彼女は彼女で、「うんうん、楽しそうですね。」なんて話を合わせてくる。向こうは向こうで本気にはしていなかったんだろうと思う、その時は。

やがて、駐在を終えて帰任。久しぶりの日本、京都に行きたくなった。ちょうどそういう欲求を抱えていたところに彼女からのメール。「京都に行きたいんだよねぇ。日本を長く離れていると、そういう場所に行きたくなる。」「京都、私詳しいんですよ。大阪に住んでいたから、京都には時々行っていたんです。ご案内しましょうか?」「いいねいいね、お願いできれば最高だ。」そんなやり取りをしていた時に、彼女がメールで「大阪で世話になった人が病気療養中で、お見舞いに行きます。ついでと言ったら申し訳ないけど、京都に行きたいって仰っていたでしょ。もしご都合がよろしければ京都をご一緒できません?」と知らせてきた。話はとんとん拍子で進み、善は急げとばかりに、京都行が決定した。しかも泊りである。全く性的なことを考えずに、私はツインルームを予約した。「別の部屋にするよりも、ツインベッドで一部屋の方が経済的なんだけど、それでもいいのかなぁ。」との問いに対して、「私は構いませんよぉ。」との返事。

私は車で向かう事にして、京都駅での待ち合わせでは車を置く場所もないという懸念もあり、隣の駅での待ち合わせにした。少し時間に遅れることを伝えたら、駅横のコンビニにいるとのこと。無事に彼女をピックアップ。そのまま京都周辺ドライブとしゃれこんだ。割と頻繁なメールのやり取りをしていたという事もあり、久しぶりに会うというのに、話は弾んだ。クルマを転がしながら、話は尽きなかった。駐在赴任地の事、その間に起きたこと。彼女の両親のこと。元カレの事・・・。宿を探し当て、部屋に。夕食をとりながら、少しのお酒を飲む。お互いに大風呂に出かけ、部屋に帰り、また会話が続く。よくもまぁ、そんなに話題が続くものだというくらい、ゆっくりと話し続け、彼女はベッドに横になって話しているうちに静かに寝息を立て始めた。一人取り残された私も、何をするでもなく隣のベッドに入り眠ってしまった。全く盛り上がりはないが、年の離れた男女が同じ部屋で、隣同士で眠るというのがわずかな発展。

ははは、これじゃあつまらないね。でも、こういう淡々とした関係がこれまでのすべて。

では、今日はこんなところで。続きはまた。

それから・・

2020-04-06 23:10:26 | Weblog
引っ越し荷物を搬出した後のがらんとした部屋で、その当時、まだまだ若い独身女性と、40代のおじさんが、缶コーヒーを飲みながら、ぽつぽつと他愛のないことを話し始めた。生い立ちについての差し障りがない程度の紹介、日常の事、何が楽しくて何がつまらない、何に腹を立てて、何に共感できるとか・・それが、年齢は15も離れているのに、価値観に共通部分が実に多かった。

私が会社でそれなりの立場にあったという事もあり、いわゆる有名大学の出身であったという事もあったかもしれないが、共通性が多い年上のオジサンである私に、彼女は興味を抱いたようであった。私は私で、話が合う若い女性という事で、物珍しさもあって好意を抱いた。彼女の真摯な仕事ぶりに感激したという事も重要な伏線ではあった。

お互いに、好意のようなものを感じあったところで、彼女は「仕事を離れてメール差し上げてもいいですか?」と聞いてきた、「いいよ。もちろん喜んで。」という私の返事に、彼女は自分の携帯電話番号も伝えてきた。たぶん、その時の二人の感情は好意以上のものではなく、彼女としても、すぐに自分の住む街からいなくなる「安全なオジサン」と私を見ながらも、ちょっと興味を持ったというところではなかったかと思う。

私は、ほどなくして家に帰り、彼女は日常に戻った。送った引っ越し荷物が届いて、彼女のところにも顧客への搬送完了情報が入ったのであろう、早速メールが届いた、そのメールは彼女のプライベートアドレスからではあったが、内容は、引っ越し荷物が破損なく無事に届いたかという問いかけと、私が置いて行った不用品のほとんどを彼女が受け継いだという知らせだった。沢山いい物を頂いたので、残りの分の処理費用はサービスしておきますと添えてあった。サービスと言っても、バイトの裁量でそんなことができるはずはないと思った私は、どうせ会社への引っ越し代請求に含めるので、しっかり請求してくれと返しながら、彼女の仕事ぶりへの感謝、荷物がすべて無事に届いたことももちろん伝えた。後日、業者から届いた請求書には、処分費用は含まれず、引っ越し代のみ・・これも聞きただしてはいないが、彼女が自腹を切ったに違いないと私は確信していた。

そんなことからメールのやり取りが始まり、何日かおきに、様々なことに関してのメールという道具を使った会話が彼女との間で繰り返され、気が付いてみれば10年以上も経過していた。彼女の愚痴の吐け口になっていたような気もするが、メールの中では彼氏とのもめごとの話とか、痴漢に遭遇した時の話とか、実に私的な事項にも触れており、妙に信頼されている感を持った私は、やや面映ゆいような気持ちを持つこともあった。そんなやり取りを繰り返し、年齢の離れたメル友であったわけだけど、ある日、彼女から、「そちらの方に友人がいて、その人を訪ねることになったので、空いた時間があったら会えませんか?」とのメールが来た。出会ってから10年ほども経過した時である。その時すでに彼女は30も後半でまだ独身、私は50代。彼女の途の時間調整で見つけた時間は平日ではあったが、私は、会社を抜け出して、近所の喫茶店で会うことにした。その時も、メールの延長のような他愛のない話、彼女の愚痴とか悩みなど・・小一時間も話して、そのまま分かれたという、とりたててなにも盛り上がりのない時間。

さてと、今日はこんなところで‥続きはまた・・

思い起こせば

2020-04-04 23:49:36 | そもそもは
思い起こせば、もう20年以上前になる、彼女に初めて会ってから。たまたま引っ越し業者でアルバイトをしていた彼女が引越しの見積もりのプロと一緒に単身赴任中の私の部屋にやってきた。私は、その時、6年以上も継続した単身赴任を終えて自分の家に帰るための準備をしていたのである。引っ越し業者に電話した時に、その電話を取ったのが彼女で、そのまま担当になってやってきたというのが成り行き。アルバイトであるがゆえに専門知識もあまりなく、危なっかしい担当ではあったが、実に真面目に対応してくれた。

そんなことから、仕事上で連絡を取ることになり、メールのやり取りをするようになった。その時の私は40代、彼女は20代、年齢にして15歳も離れ、普通なら恋愛の対象にはなりにくい年齢差である。事実、メールの内容は引っ越しに関する問い合わせ、それに対する回答ばかり。無事に荷物の搬出も終え、不用品が残っている部屋に彼女もいて、「いろんなものを残されるんですね。」と私に話しかけるでもなく、独り言のようにつぶやいたのが聞こえたので、「まだ使えるんだけど、持って帰っても、自宅にあるものとダブっちゃうし、しまっておく場所もないしね。もったいないけど処分してもらうことにした。」と、打ち合わせ済みの事を繰り返すように口に出した。

「私が使わせてもらってもいいのかしら。」と思いがけない言葉を発した彼女に対して、「えっ、オジサンの使い古しだよ。処分すると思ったんで掃除もしていないし、いいの?」と聞き返した私に対して「私が使っているものよりいいものばかり、誰が使ったのかわからない中古品じゃなくって、お客さんが大事に使われたってことが分かっているものですから、頂けるものならすごく嬉しい。」と真面目な表情で語る彼女に、「処分するのにはお金もかかるし、捨てなくて済めばその費用も助かる。それに、貴女のような方に使っていただけるのであれば、私も嬉しい。」何を彼女が使うことにしたのかは不明なまま、後から請求されることになっていた処分費用が少なくて済めばこちらも勿怪の幸いとばかりに、「必要なものは使ってくださいね。汚いままで申し訳ないけど‥。」と、彼女には伝え、最後の部屋の掃除を始めようとしたら「私も手伝います。」と言いながら、こちらの答えを待つまでもなく、処分予定の掃除機を使って掃除を始めてしまった。

「そこまでは契約に入っていないよ。あり難いけど、後は私がやるから。」といった私に対して「ふふ、掃除のふりして、頂くものの品定めです。」と言いながら、床掃除を始めてしまったので、私は窓掃除。マメに手伝ってくれた彼女のおかげもあって、部屋の掃除は予想より早く終わり、がらんとした部屋で、しばらく言葉を交わす時間ができた。

さて、この続きはまた・・。