原因が判明してよかったですね。
まあ、時計が気になっていた私ですので、同じような所でのトラブルとわかりホッとしています。
処置は早いでしょうね。
天候を加味しながら早い段階で打ち上げになるとおもいますが・・・・。
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◆イプシロン打ち上げ中止、情報伝達0.07秒のずれが原因2013.8.30 13:45 [宇宙] 産経新聞
打ち上げを中止、内之浦宇宙空間観測所の整備棟に格納されるイプシロンロケット初号機=27日午後2時48分、鹿児島県肝付町(門井聡撮影)
下村博文文部科学相は30日の閣議後の記者会見で、新型ロケット「イプシロン」の打ち上げが中止されたのは、ロケットに搭載されたコンピューターの情報が地上管制設備に届くまでに、約0.07秒の時間差が生じたことが原因との見解を示した。打ち上げ時期については、「9月の早い時期に打ち上げられるよう万全を期する」とし、早期の再打ち上げに向けて準備を進めているとした。
会見で下村氏は「データを受け渡す時刻に時間差が生じ、姿勢異常と判断された」と述べ、情報伝達の遅れが原因との報告を宇宙航空研究開発機構(JAXA)側から受けたことを明らかにした。下村氏や文科省によると、データの伝達に時間差が生じたことで、姿勢に問題がないとの情報が地上に届かず、安全側にたって姿勢異常と判定されたという。
ロケットの機体そのものに問題はなく、打ち上げが失敗したわけではないとしている。遅れが生じた原因については、さらに究明を進めている。
---// 【追加記事】
◆イプシロン打ち上げ中止 「ずれに気付ける人がいなかった」森田プロジェクトマネージャ
新型ロケット「イプシロン」初号機の打ち上げ中止の原因について30日、鹿児島県肝付(きもつき)町の宇宙航空研究開発機構(JAXA)内之浦宇宙空間観測所で記者会見した森田泰弘プロジェクトマネージャの主な一問一答は次の通り。
--異常検知の原因は
森田 地上の計算機からロケット搭載の計算機へタイマーをスタートせよとの命令を送る。この命令が地上側からロケット側に届くのに0・07秒を要したため、地上側とロケット側のタイミングが最初からずれてしまった。
--ずれの原因は
森田 伝送ロスの可能性はゼロではないが、無視できるほど小さい。伝送路中のいくつかの計算機の演算の遅れが主要ファクターだと思う。大きな遅れは(今回導入した)人工知能「ROSE」(ローズ)の中を通過するときと、ロケット搭載の計算機の入り口で地上からの命令を受けるとき。そこで遅れが生じたと考えられる。
--20日のリハーサルでずれは出ていたのか
森田 その時点の確認では識別できなかった。打ち上げ延期の後、解析結果を改めて見たところ、0・07秒の遅れがリハーサル時点でもあったと確認している。
--ずれを見落としていたということか
森田 はっきり言うとそうですね。そもそも、ずれがあるということに思いが至っていなかったので見つけられなかった。ずれに気付ける人がいなかった。当然ある遅れを反映できていなかった。
--今後の対策は
森田 姿勢データが来ない限り監視をしても意味がない。データが届いた後に監視をするようにタイミングを変える。原因がこれだけだと明らかになればソフトウエアに多少の手直しをする。今回のずれの対策と検証は非常に軽微と考えている。時間的には1、2日間。
--次の打ち上げは
森田 点検の方法や実施、結果の反映などでどのくらいの時間がかかるか現時点ではまったく読めない。しっかり点検作業を進めて期間内(9月中)に上げる努力をしたい。
--今回そのまま発射したら不具合は起きたのか
森田 この遅れをもって飛んでいったとしても飛行には問題なかったと考えている。
--先代のミュー(M)5ロケットではどのような判定だったか
森田 M5ではそもそも自動判定をしていない。人間が目視で姿勢角を判定し、異常があれば停止することになっていた。
--自動点検機能を取り入れたことが売りだが、その機能に問題が生じたのか
森田 形の上では人間の思い至らない部分を機械が発見して止めるのが基本精神で、その点は機能した。今回のように自動で監視を行い打ち上げるのはイプシロンの生命線の一つ、最大の開発要素だが、監視を常に厳しめにやるという思想を徹底していたため不具合に至った。こういったことをしっかり乗り越えていかない限り、新しい取り組みは実現できない。
--2号機以降、大幅な手直しの必要性は
森田 地上、ロケット搭載のコンピューターに設計の誤りは一切ない。監視システムのソフト的問題であり、そういう必要性はない。
--27日の会見では、すぐに対策を講じられると発言したが
森田 私としては、現象がすぐに特定できたので、すぐにも打ち上げられるという気持ちだった。それは嘘ではなかった。しかし、ほかにもしっかり特別点検を行い、100%の自信を120%くらいに高めて打ち上げるのが最良と、今は考えている。より確実な打ち上げにつなげたい。
--見通しが甘かったのでは
森田 はやる気持ちを抑えられなかったのが正直な気持ち。しかし、ここで1番よいのは、きちんと仕切り直しをして、できることをやり尽くして打ち上げに臨むことだ。
--メンバーをどうリードしていくか
森田 打ち上げに向け皆休みもなくやってきた中、延期はつらかった。総点検も始まるのでメンバーは精神的に厳しい状況。打ち上げ成功のため続けてきた7年間の苦労に比べれば、頑張り切れると思う。決して暗くなったり、下を向いたりすることなくリードしていきたい。
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