女子ソフトボール、世界の最高峰JDリーグ。
そこで活躍するたくさんの教え子がいます。
何しろ、世界No.1の選手たちなのですから、その実力も人気も半端ではありません。
どのチームの選手たちも、学生時代から音に聞こえた名選手ばかり。
その中の選ばれた選手だけが、更に実業団チームで鍛え抜かれるのですから、そりゃあみんな半端ではありませんよ。
そんな教え子の一人、日立サンディーバの高瀬沙羅選手。
彼女とは昨年末から打撃改造に臨んで来ました。
打撃改造と言っても、このクラスの選手たちになると既に技術は習得しています。
後は打撃に対する考え方を変えるだけ。
来る日も来る日も練習を続け、連日動画を送って来る沙羅。
今年に入ってその成果が出始めました。
そんな時です。
各チームのオープン戦が始まった頃から沙羅が使われなくなります。
理由は全く解りません。
それでも懸命に練習を繰り返し、動画を送ってくる沙羅。
けれども、学生相手の練習試合でも学生チームに放り込まれる沙羅。
当然、モチベーションはダダ下がり。
泣きながら電話をして来る日が増えました。
公式戦が始まってもチャンスを貰えない沙羅。
昨年までレギュラーだった沙羅は一塁のベースコーチで、懸命にチームを鼓舞します。
そんな中、昨日のホンダ戦でいきなり先発を命じられました。
それも昨年まで守っていたレフトでは無く、学生時代に守っていたショート。
突然の配置に戸惑う沙羅。
そりゃあ不安しかありませんよね。
大丈夫。
今までやる事はやって来たんだから、結果なんて考えないでソフトを楽しめ。
最初にソフトボールと出会った頃の気持ちを思い出せ。
果たして、沙羅の第一打席はチャンスで回って来ました。
この日、9番ショートで先発した沙羅。
2回表、0対0の二死1塁で打席に入ります。
相手投手はホンダのエース、カーダ。
沙羅に投じた3球目、1塁走者の唐牛がスタート。
二死2塁とチャンスを拡大します。
そして、次の4球目。
沙羅の打球はホンダの左中間を真っ二つ。
ボールが最深部に転がる間に2塁走者の唐牛がホームイン。
打った沙羅も2塁へ。
見事な先制のツーベースです。
今までの沙羅の苦労も気持ちも知っているだけに。
画面で見ていて涙が出たよ。
その後にホームまで帰って来る沙羅。
沙羅の活躍で完全に流れは日立に。
終わってみれば7対0の快勝。
沙羅は晴れてMWP(一般のMVP)に選ばれました。
笑顔で観客に応える沙羅。
栃木県宇都宮ラウンド。
教え子たちが躍動します。
さあ、今日も太陽誘電を迎え撃ちます。
頑張れ沙羅、ソフトボールを楽しんでおいで。
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