日本人にはあまり馴染みがないと思われる「アルデンヌ」という地名。ベルギーの南東部ナミュール、リュクサンブール、リエージュの3州を合わせた地方をこう呼んでる。隣国ドイツやフランス、ルクセンブルクとの国境を持つこのあたりは昔からたくさんの城や要塞が造られたわけで、今でもベルギーの古城めぐりを楽しめる場所。
同様に北部とは違って山や丘陵部に囲まれたこの地方には、小さな町や村が点在。今や大都市では目にすることのできない石畳の小道に独特の石造りの家など、まるでおとぎの世界のような風景が残ってる。そんな中のひとつがここデュルビュイ。
「世界で一番小さな町」といわれるこの町は、ウルト川に沿ったウルト渓谷の合間に包まれるように存在する。緑豊かな町は避暑地としても人気だそうで、静かな時を求めてたくさんの観光客がやって来る。
確かに…こんな石畳を歩いていると、このままおとぎの国に入っていけそうな?それでも最近は団体客も多いので、そんな時はあえて彼らを避けて歩かないと、こんなひと気のない静かな風景には出会えないんだけど(汗)。
ところでここへやって来る人たちの目的はこの風景だけにあらず。実は美食の国ベルギーの中でもとりわけ美食の町として知られるこの町。そういえば小さな町の割にはレストランが多い。本格的なフレンチから自然がいっぱいなこの地方ならではのジビエ料理も人気。小さな田舎町と思いきや、レストランに関してはどこも気取らずとも洒落た感じ。
ちなみに季節を問わず美味しくいただけるのがアルデンヌ産の生ハム。塩気が少なくてとっても上品なお味。
これに合わせるならワインもいいけど、ここまで来なければ味わえない地ビールをぜひ。クセのない風味のあるビールはぜひ太陽の下、テラスでいただきたい。あっと、お気づきかも知れないけど、ビール王国ベルギーではビールごとに専用のグラスあり。もうそれだけで美味しさ倍増~!
ランチが終わる頃、町中はひっそり。歩いているのはわずかな観光客だけだ。町の人たちはたぶん遅いランチか、お昼寝の時間。風はまだまだ冷たいけどやさしい陽射しの中、私もちょっとシエスタしたい気分。そこの椅子、空いてます?
みなさん、大変ご心配いただいてありがとうございます。ウイルス性の胃炎とのことでしたが「プチ絶食できてよかったヮ」なんて思ってるくらいですから…多分もう復活しました。お騒がせしました。
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