なかなか訪れることのないオーストリアの田舎街にあらたな魅力を感じるいい旅でした。とはいえ毎度のことながらどんな旅であっても仕事となるといろんな苦労や苦難は付きまとうもので、実は胃の痛い思いもすいぶんして来ました。
オーストリアもウィーンやザルツブルグといった大きな街だけでなく、地元ではメジャーであってもまだまだ観光客はわずかな街を廻った今回。大きな街であれば必ずついてくれる現地ガイドもいないような街がほとんどといったコースにおいて、私たち添乗員の唯一のパートナーはバスのドライバー。何日も一緒に旅をする彼らの協力なしにたったひとりの力では、旅を成功させることはできませんからね。
空港で、あるいはホテルでそんなパートナーと初めて挨拶を交わす時の一瞬は何年経っても、どんな国へ行ってもある意味ドキドキ・ワクワクさせてくれます。最初の挨拶と交わす2言3言でたいていの場合相手のことがわかりますからね。その思いは「ラッキー!」だったり「ありえな~い!」だったり。実際のところ、今だかつてオーストリアでとんでもない奴に遭遇した経験もなかったし、安心しきっていたのですが…
今回の旅の相棒との出会いはめちゃくちゃ「ドヨ~ン!」でした。到着時に空港で握手を交わしたドライバーは全く英語を解さないジャーマン・スピーキング。「ちょっと、まじぃ・・・ドイツ語なんてわからんよぉ!」と一気に意気消沈した私です。イタリアやスペインあたりならまだしも、オーストリアで全く英語を話せないドラーバーに出くわすとは夢にも思っていませんでしたから。でも2日目にして私のストレスは最高潮に。言葉の問題はさておき、「げっ!なんでこんな道知らないのよぉ~!」と。そうです、全く道を知らなかったんです。現地ガイドもいないこの旅で言葉もロクに通じない、そして道も知らないドライバーがパートナーという最悪な状況にもうグッタリ。
ただでもめったに来ないディスティネーションに毎夜勉強を余儀なくされていた私です。飽和状態の小さな脳みそにこともあろうかドイツ語を押し込むなんて、無理無理。しかも道案内までしなきゃならないなんて。アウトバーン上の岐路でスローダウンした時にはさすがに「ちゃんと地名と矢印が出てるのに何迷ってんのよぉ!」と頭をかきむしりたくなりましたよ。
時には横に留まってる他社のドライバーに助けを求め、時にはホテルのスタッフに通訳を頼み、何とか無事に旅を終了することはできましたけどね。ま、こんなことは初めてではありませんが久しぶりに痺れました。それもこうして旅が終わってしまえば笑い話なんですけど。あ゛ぁ゛~、疲れた…
写真はともにザルツカンマーグートの奥座敷、ハルシュタット
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