奥様は海外添乗員〜メモリアル

木漏れ日の中で

          

グラナダに降り立った私たちを迎えてくれたのは黒い雲と雨。うっそ~?そりゃグラナダだって雨が降らないわけありませんけど、6月も中旬のこの時季にまさかここで雨に濡れるなんて。乾燥した真っ赤な地肌が広がるこのアンダルシアで。もうぐぁっくり肩を落としたことはいうまでもありません。でも落胆したのもつかの間。わずかな雲の隙間からみるみるうちに青空が広がり、あっという間に雨雲は消え去りました。いえいえ、暑いのは構いません。太陽はあるに越したことありませんから。何たってここは太陽の国スペイン。太陽なしではク〇ープを入れないコーヒーのようなものです。

こうしてはじまったアンダルシアの旅。今年のヘンチクリンな天候もひとまず影を潜めてくれたようで?何よりです。グラナダ観光を終えやって来たミハスの街は、すでに夕方だったこともあってかこのシーズンにしては観光客もまばら。嵐が去った後だったようです。そんな街のどこからか聞こえてくるのは口々に叫ぶ悲鳴のような叫び声。どうやら仕事そっちのけでバルのTVから離れられない男の子たちの声だったようです。今まさにスペイン対スイスの試合中ですから。まったりした時間の流れるアンダルシアの夕刻。しばらく木漏れ日の下でまどろんでいたい気分です。


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