奥様は海外添乗員〜メモリアル

ノルマンディーの味

          

自分でセットした目覚ましでよたよたと起き出し、これまた2度目の目覚まし代わりにチョコレートを口にほうり込んだところでようやく頭がハッキリしてきたパリの早朝。カーテンからのぞく昇ったばかりの太陽の陽射しにちょっぴり安心。とにかく傘はささないに限る。なにしろ今日は忙しい旅の最後のダメ押しといったくらい遠距離のショートトリップだし。

やって来たのは久しぶりのモン・サン・ミッシェル。最後に来たのは去年のクリスマス前だったような。たった数ヶ月前の記憶が曖昧だなんて老化現象も甚だしいところだわ(汗)。あぁ、それはともあれ冬場とは打って変わって緑豊かなノルマンディーの風景の素敵なこと。そんな中でのんびりと草を食むひつじたちとモン・サン・ミッシェルの図はなんと絵になることか。今回の旅ではじめてあの一眼レフが手元にあったらなぁ!と真面目に思ってしまった瞬間だ。

ところでここノルマンディーの西の果てで旅の最後にいたたぐお約束のメニューは、モン・サン・ミッシェル名物であるオムレツ。かつて長く過酷な旅の末にここへたどり着いた巡礼者たちのために地元のプーラールおばさんが考え出した料理。タンパク源などわずかだった時代、少量のタマゴを泡立てることで可能な限り大きなオムレツを作り出し、たくさんの人に振る舞ったという美談付きの名物だ。だから中身はフワフワのホイップクリーム状。贅沢品があふれる現代社会ではお世辞にも美味しいとは言えないけど、天空のイェルサレムと表現される巡礼地を眺めながらいただく名物は、京都でいただくめちゃくちゃ高い湯豆腐のようなもの。でしょ?



みなさんからのコメントはいつも楽しく読ませていただいています。ただ諸々の理由によりこの年明けからコメントへのお返しはしていませんのでどうぞご了承下さい。また旅関係のご質問やリクエストに関しては、できるだけ今後のブログ上に反映させていきたいと思っています。

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