ミラノのヘソとなる大聖堂ドゥオモの横に建つヴィットリオ・エマニュエルⅡ世ガッレリア。ミラノを訪れここを歩かずに帰る人はいないだろうと思える立派な観光名所だ。屋根つきアーケードという表現もできるけど、それではあまりにも申し訳ないほどその姿は壮厳であり美しすぎる。アーチ型のガラス天井を持つ19世紀建造のガッレリアは、まさにファッション基地ミラノを彷彿させてくれる芸術作品だ。
実際歩いてるだけで十分オシャレ気分に浸れるこのガッレリア内には実にたくさんの【名店】が存在する。ではそんなガッレリア・クルーズをご一緒に?まず大聖堂側から一歩入った左手にテラス席を設けてるカフェ、ZUCCA。ここはかつてガスパーレ・カンパリがカンパリ・ソーダを生み出した場所。今やイタリアを代表するリキュールとして世界中で愛されるカンパリは、その息子ダヴィデ・カンパリに引き継がれる形でここミラノから世界中へ広まったといっていい。今ではこのカフェのオーナーは変わってしまったようだけど。ちょっぴりの苦味と甘みがミックスされたこのリキュールを使ったカクテルのバリエーションはずいぶん増えてるから、ミラノへ来たらぜひ本場の味を楽しんでみてね。
お次はガッレリアの中心に店舗を出すPRADAの本店。流行廃りの早い日本人はずいぶんとその姿を消したけど(笑)、地代が最も高いこのガレリア内の特等席を占めるこのブランドの威力は計り知れない。
ところでガッレリア内で最も人が集まる場所といえばこのPRADAの横。床に描かれたトリノの紋章(この方向が西であることを示す)である雄牛。牛の大切な部分に左足をのせ、左向きにクルリと一回転すると願いが叶うという言い伝えがあるとかないとか。そんなわけでここへやって来る観光客はみな代わる代わるクルクル・クルクル。なもんだからこの場所は修復してもしても、あっという間に凹んでしまう。ミラノへ行ったらみなさんもぜひ。
さて、最後はスカラ座広場側の出口に近い大きなブックショップ、RIZZOLI。この店の名を聞いてピンときた方は相当な書籍好き、もしくは映画好き?今や世界的に有名になったニューヨークは五番街に店舗を持つリゾートブックショップは数々の映画の舞台ともなってるから。特にロバート・デ・ニーロとメリルストリープの【恋に落ちて】の中の出会いと再会のシーンはとっても印象的だったよね。実はそのショップの本店がここ。ニューヨークほどの華やかさはない静かな店内ながら、逆に外の賑やかさが嘘のように落ち着けるので自然と足が向いてしまう場所。こんな風に魅力いっぱいなガッレリア、今度はもう少しゆっくり歩いてみない?
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