相変わらずの青空の下、昼過ぎにはすっかり夏の様相となったミラノでこれまた久しぶりにやって来たのは、煉瓦造が美しいサンタ・マリア・デレ・グラッツェ教会。もちろん!目的は巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの最高傑作と呼ばれる【最後の晩餐】です。この作品は、実はかつて教会に併設されていた修道院の食堂の壁に描かれた壁画。ゆえに門外不出の傑作なため、ここへやって来なければ絶対に観ることはできません。
よって現在でも限られたチケットの争奪戦はとても激しく、ツアーに含まれていたとしても予約が取れず代替観光となることもしばしば。ところが今回は無事に予約も取れており、久々に拝んでまいりました。しかも驚いたことに、この春からなんと!なんと!なんと!撮影が許可されたというので思わずパシャリ。動画やビデオは不可ですが、フラッシュなしの撮影のみできるようになりました。
っというわけで本ブログ初公開の、これがレオナルド・ダ・ヴィンチによる最高傑作、【最後の晩餐】です。彼の残した傑作は数々ありますが、個人的には一番好きな作品。第二次大戦の際には連合軍の爆撃を受け屋根も吹き飛び、瀕死の状態ながら奇跡的に残ったこの壁。その後20年を越える長い修復で甦ったこの作品を静まり返るこの部屋で眺めていると、なんとも不思議な気分になります。相変わらずチケット入手は困難な状態ですが、ぜひ間近で観てほしい貴重な作品です。
さて。無事にミラノの観光を終えて次なる街へ向かう頃には、おやっ?日付けは変わり、いつの間にか平成の時代にお別れしていましたね。ちなみにこちらイタリアでも日本の天皇退位はニュースになっていて、ちょっとびっくり。新しい令和という元号まで紹介されていましたよ。遠く離れたイタリアから眺める日本の新たな時代。なんだか浦島太郎になった気分です(汗)。