フィレンツェの街中を歩きながらふと気付いたのはメインストリートのあちこちに待機するポリッツィアの姿。そういえば観光客が集まるシニョーリア広場の一部には柵が設けられてたっけ。ひょっとすると今日この街中で何か催しがあるのかも？っと、暇そうに立ってるポリッツィアをつかまえて聞いてみたところ、午後からカーニバルのパレードがあると。うひょひょ～♪これで今日の私のスケジュールは決まった。
お天気とはいえやっぱり寒いこの街でいったい夕暮れまで何をして過ごそうかと途方に暮れていた私だったけど俄然元気が出た。静かな近郊の街にでもショートトリップしようかと思ってたけど、結局街に残ることにした。どうやら今回の旅はカーニバル尽くしになりそうだ。でも考えてみればこんな機会はそうそうあるもんじゃない。祭好きな私は素直にこの恩恵に預かることにした。
間もなくシニョーリア広場に置かれた舞台で地元の子供たちの歌声が響き出すと、広場は思い思いに着飾った子供たちであふれ、ヴェネチアよろしくあちこちで写真撮影会がはじまった。それでもヴェネチアとの大きな違いは主役はあくまで子供たちだってこと。まるでお姫様といった感じのかわいらしいドレスやら動物の着ぐるみやら、様々な衣装に身を包んだ子供たちはとっても嬉しそう。もっとも本当に楽しんでるのはそんな子供たちの親の方かも知れないけど（笑）。
思いがけず今回3度目となるカーニバルを楽しんだフィレンツェ。毎年何度もイタリアに来てるのに、こんなことははじめてだ。でもだからイタリアの魅力は尽きず、いつだって楽しめるんだよね。きっとまだまだ未知の世界はいっぱいなはず。次に来る時はいったいどんなサプライズが待っててくれるのかとまだイタリアにいながらにしてワクワクしてくる。これじゃ～まだ当分は引退できそうもないなぁ…
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