奥様は海外添乗員〜メモリアル

トマトフォンデュのすすめ

    

これは万国共通だと思うけど、いわゆる【郷土料理】なるものは華やかさを感じられるものは少なくて、むしろ素朴なものがほとんど。現代のように物が溢れ豊かになる前の時代、質素な庶民の生活の中で生まれたものがほとんどだからね。でもって田舎に行けば行くほどそ~んな傾向は強いわけで?同様のことがここスイスでも言えるわけだ。

そもそも山がちで年間の半分が雪に閉ざされるスイス。自国で作られる作物の種類は決して多くはない。あるといえばパンにじゃがいも、牛肉にミルクから作らるチーズといった具合。そんなバリエーションも豊かとは言えないスイスの食材で作られる郷土料理の代表選手が、日本人にもおなじみのフォンデュ料理をはじめラクレットやリュスティ。ちなみにチーズフォンデュを頼むと出てくるのはチーズに白ワインを加えて煮立たせたフォンデュ鍋と細かく切られたパンに蒸したてのじゃがいも。そう、それだけ。日本でチーズフォンデュというと肉に魚介類、野菜といろんな具材が並ぶけど?そんなものをイメージしてる日本人はさぞかし驚くだろうね(笑)。

    

パンやじゃがいもが主食のスイスで貴重なタンパク源となるのがチーズ。乾燥した地であっという間に固くなってしまうパンを最後まで無駄なくいただく術から生まれたのがチーズフォンデュだ。だから本来は決してオシャレな料理ではないんだよね、私たちがイメージするほどには。それでもスイスまで来たからには食べて帰りたい料理のひとつ。そこでおすすめなのがチーズフォンデュならぬトマトフォンデュ。名前を聞いただけじゃイメージできないかも知れないけど、チーズのフォンデュにフレッシュトマト(あるいはペースト)を入れたもの。火にかけられてややきつめに感じられるチーズの風味をトマトが和らげてくれてとっても美味しい。本当は寒い季節にこそ美味しく感じられるんだろうけど、眩しい陽射しの中でいたたくのもまたGood。合わせるのはもちろん、これまた素朴な風味のスイスの白ワインで決まりよ♪



みなさんからのコメントはいつも楽しく読ませていただいています。ただ諸々の理由によりこの年明けからコメントへのお返しはしていませんのでどうぞご了承下さい。また旅関係のご質問やリクエストに関しては、できるだけ今後のブログ上に反映させていきたいと思っています。

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